僕は発展途上技術者

シリコンバレーツアー HPガレージ編


写真は「シリコンバレー生誕の地」にある記念碑。1938 年、当時スタンフォードの学生だったヒューレット君とパッカード君が起こした世界最初のハイテクベンチャー企業(といってもここにあったのは小さなガレージ)を記念して立てられている、と書けばこの会社が何という会社かわかりますよね。



スタンフォードのような名門大学を卒業した学生は当時「東海岸にある有名大企業」に行くのが普通だったのだろう。「しかしそうした「有名大企業」に行くかわりに、この地で起業してみなさい」という教授の教えに従った、というくだりを読むとなんだか感慨深い。



今ではスタンフォードやバークレーといった有名大学の卒業生はすすんでスタートアップやベンチャー企業に就職していくと聞いている。それに比べると日本はまだまだ、有名大学 -> 有名大企業というレールがしっかりと引かれている。そうである限り、やはりアメリカのここシリコンバレーのような活力は生まれないんだろうなあ、という気がする。



ピロリ菌との戦い 終結



で話題にしたピロリ菌との戦いだが、結果は現代医学の勝利に終わった。僕の胃からピロリ菌たちは排除され、もう胃の痛みに悩まされることはなくなった。すでに治療を始めた頃から胃が痛むことがいっさいなくなっており、良い感触を持ってはいたが、除菌治療後の「除菌成功」という検査結果を聞いて非常にうれしい。



胃はストレスがかかると痛くなる。痛みがまたストレスを生み、そしてストレスでもっと痛くなる、という悪循環。だから、胃が痛くなりやすい人は、あまりストレスがかかるようなリスクのあることは自然と避けるようになるのではないだろうか。しかしリスクを避けていては、面白いこと、やりがいのあることをつかむチャンスは減ってしまう。



調べると、ストレスは胃の痛みをひどくする因子ではあっても、根本原因ではないんだそうだ。根本原因はピロリ菌。そのピロリ菌さえいなくなれば、もともと胃が痛くなることはなくなるようなので、それを加速させるストレスが少しくらいかかったとしても平気そうだ、というのがここ1ヶ月間くらい痛みから解放された僕の感じるところ。



もともと胃痛持ちが多いと言われる日本人の胃のかたっぱしからピロリ菌を排除していけば、ストレスに強くリスクを恐れないタフな日本人だらけになって、国全体が変わるんではないか、と本気で思う。



イチロー 残り7安打(最多安打に並ぶには6安打)


マリナーズは今日からオークランド戦。近くのネットワークアソシエーツ球場で試合が行われるので、観戦に行った。



イチローが3打席凡退したところで、うちは二人の子連れなのでギブアップ。空いている駐車場を苦労することなく出て、家に帰ってきてテレビをつけたら、案の定4打席目にヒットを打っていたことを知る。なんだか球場を去るときそんな予感がしたのだ。でもまあ試合が終わってから帰ろうとすると渋滞に巻き込まれるし、球場を後にした直後から雨が降っていたようなので、ヒットが見られなかったのは残念だが、子連れの行動としては早めの退出は正解。



http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20040925#p1 でも書いたとおり、僕はイチローがメジャーリーグの最多安打記録を破るまで何安打という書き方をする。



残りは7安打だ。



3mon.com ドメイン紛争。英文での反論例


http://www.3mon.com という独自ドメインを持っているのだが、あるアメリカの会社から、その会社の会社名と紛らわしいということでドメインの使用を停止して欲しい、という連絡を受けた。



Web サイトでは別段やましいことを行っているわけではなく、そんなことを言われるいわれは全くないので、反論のメールを送った。その後は会社側からは連絡がないので、あきらめてくれたのかな、と思っている。



僕と同じように、個人でドメインの登録をしたら、そのドメインを停止するようにと企業から連絡を受けて困っている方がいるかもしれない。そうした方の参考になればいいと思ったので、反論のメールを掲載した。



イチロー残り9安打


ここサンフランシスコベイエリアでは毎晩 NHK ニュースをローカルチャンネルで見ることができるのだが、ここ連日流れているのは、ライブドアvs楽天の新球団に関するニュースとイチローの大リーグ新記録への挑戦の模様だ。



今日も2本ヒットを打って記録に向けて前進。残り9試合で8安打だ。と思ってMLB の公式ホームページを見てみたら、おや、TRACKING ICHIRO のところには残り9本と書いてある。良く見ると HITS NEEDED TO BREAK RECORD、つまり記録を破るには残り9本という意味だ。



asahi.com を始め日本の新聞サイトはどこも「残り8本」という書き方だが、8本じゃシスラーの記録に並ぶだけ、9本打って記録を破らなくちゃ、というメッセージが込められているようだ。アメリカの他のメディアのサイトを見てみたら、日本のメディア同様残り8本と書いてあって、9本という書き方をしているのは僕が確認したところ上記ページだけだったけれど、なんだか日本とアメリカの考え方の違いが現われているようで面白いなと思った。



残り9本、ぜひ達成してほしい。



月曜日にマリナーズ対アスレチックス戦を見に行くのだが、もし月曜日に記録達成なんてことになったらどうしよう、なんてドキドキしている。土日の2日間で1試合3本ずつ6本打ったとしたら、月曜日の試合で残り3本。ありえない話ではない。



シリコンバレーツアー Yahoo 編


Google 編www.textfile.orgで紹介され、100人以上の人が訪れてくれたようなのだが、その後の関連記事が貧弱で申し訳ない。だって、そもそもこのツアーは Google を見に行きたかったので決行したもの。日記も Google 編は気合入れて書いたけれど、その他の会社はおまけのようなもの。でもいったん書き始めたので最後まで書く。



Yahoo だが、ここは唯一他の会社と違って、セキュリティの人が駐車場のところにいて、敷地内には通してもらえなかった。まあ、考えてみたらこれが当然で、他の会社がオープン過ぎると言えなくもない。



「悪いが敷地外で撮ってくれ」と言うので、撮った写真がこのアップロードした写真。はてなにアップロードしてしまうと小さくなってわかりにくくなっているかもしれないが、Yahoo のロゴがビルの右上と右下の看板に。シリコンバレーの会社としてはめずらしく高いビルで、ちょっと威圧感がある。



csv2hw.pl


自宅からはてなダイアリーを更新するときはもっぱら「はてダラ猿」を使っているが、会社からちょっと更新することもある。そういうときは Web ページから更新してしまうわけだが、この更新部分を自宅の PC にローカルに保存してあるはてダラ形式のファイルと同期させる方法がないかと考えている。


はてなダイアリーの「設定」画面からダウンロードできる csv ファイルをはてダラ形式に変換する csv2hw.pl をうまく使えば実現できるかもしれない。PC を立ち上げたら、自動的に csv ファイルをダウンロードしてきて csv2hw.pl を使って変換するというように。


昨日試してみたところ、2004-00-00 などありえない日付が日記に含まれていると途中で止まってしまっていたのだが、報告したら今日さっそく修正された最新バージョンが出来ていた。感謝 -> id:rna



PC環境最適化計画


http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/special/pcopt/


(使い続けたPCはなぜ遅くなるのか? より)



レジストリをカスタマイズしてPCのパフォーマンスをちょっと上げるワザなどが紹介されている。



不要なレジストリを自動で見つけてくれ削除してくれる DiskX Tools Ver.10 というソフトも紹介されているが、PC のゴミを掃除するという何の生産性もない作業に、標準価格:6,800円、ダウンロード版:4,700円(税別)という値段を払う気には到底なれない。



シリコンバレーツアー Google 編



来月には日本に帰国してしまうので、こちらにいるうちに、かねてからやろうと思っていたネット関連企業を廻るシリコンバレーツアーを実行した。ツアーといっても、今日は日曜日。どこの会社もやっていないので、建物を見るだけ、ロゴの看板の前で写真を撮るだけのツアーだ。それでもなかなか楽しかったので、こちらに在住している人、あるいは出張などで来る機会がある人でネット関連のサービスに興味がある方にはお勧め。



はてなダイアリーは1日1枚の画像しかアップロードできないけれど、廻った企業につき1枚は写真を載せたいので、今日から、本日廻った会社を1社ずつ1日ごとに紹介したい。途中で面倒になってしまいこの企画、やめてしまうかもしれないので、廻った順番には関係なく、書きたい会社から紹介しよう。



今日は、そもそもこのツアーをやろう思ったきっかけだった一番見たかった会社を紹介する。最近 IPO したばかり、シリコンバレーで今一番注目されているといえばこの会社、Google だ。



噂には聞いていたけれど、今日廻った会社の中では最も会社らしくない会社。敷地内にはビーチバレーのコートがあるし、屋外でも食べられるようになっている食堂はグーグル色の赤青黄緑のパラソルがならんでいるちょっとしたリゾートのレストランといった感じ。Visitor Lobby 側から敷地を抜けて反対側に出ると、だだっ広い芝生が広がる、そこははっきりいって公園。人口の小川が流れていてマイナスイオンが一杯で、Google 社員はここでマイナスイオン効果の力を借りて日々 Innovative なアイデアを生み出すんだろうか、などと想像する。



日曜日なので閉まっている Visitor Lobby のドアから受付を覗くと、検索ワードらしきものが次々に現われるディスプレイを発見。リアルタイムで世界の誰かが Google に入力したキーワードをサンプリングしたものなのだろうか、あるいはデモなのかわからないけれど、様々な言語で現われるキーワードから Google が世界中で使われていることを実感できる。



日曜日なのに、Google Tシャツを着た Google 社員の何人かとすれ違う。会社のロゴ入り Tシャツを着て休日出勤とは、皆会社を愛しているんだな、と感じる。今日廻った会社の中では、駐車場にとまっている車の数が一番多いし、人の気配が一番したのが印象的。上り調子の会社は休日出勤の社員が多いのではないか、という仮説を思いつく。すれ違った4人グループのうちの一人はフリスビーを持っていた。フリスビーでちょっと休憩、一汗かいたあと、さて仕事に戻ろうかといった雰囲気だった。



なぜか海賊の旗がはためいていたり、食堂に貼ってあった BBQ パーティーの案内によるとバンドまで呼んでしまうようで、遊び心一杯ではあるけれど、僕が感心してこれは非常に Google らしいと思ったのが食堂に貼ってあったこんなスローガン。




thousands of googlers.


dozens of dining options.


and one chance to make a friend.


lunch with a stranger




googlers とは Google 社員のことなのだろう。「数千人の Google 社員、数十の食堂メニュー、そして人と出会うチャンスは一回きり。毎日違う人とランチをともにしよう」といった意味なんだと思う。つまり、同じ人ばかりとランチを一緒にするのではなく、とびきり優秀と言われている Google 社員のいろんな人とコミュニケーションを取りあい、情報をそしてアイデアを交換しよう、ということなのだろう。



僕はこのスローガンを読んでなんだかじーんとしてしまった。人を一番の財産と考える Google のパワーを感じる言葉だ。「この会社は強い」と思うと同時にますます Google という会社が好きになった。



ビジョナリー・Tim O’Reillyの仕事術


http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001639.html


紹介されているスピーチの原文が英語の勉強に持ってこいの内容だそうなので、「週末に聞くぞ」ということでメモ。



ネット上の情報をあさるようになってからだろうか、ひとつのことに集中して取り組むということが極端に少なくなった。いや、全くなくなってしまったんじゃないだろうか。受験勉強をしていた頃なんかは、机に向かって、例えば数学の問題1つを解くのに1時間も2時間もじっくり考えるなんてことがあったが、今では10分ともたなそうだ。



こんなんじゃ駄目なような気がする。ひとつの物事に集中して取り組むという機会をこれから意識的に作っていこうかと思っている。



プロフィール

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