僕は発展途上技術者

はじめての Pre School


最近の日記を読み返してみたら web だとか POPFile だとかサイバーネタばかり。というわけで久々にアメリカ生活日記を書いてみる。


Pre School とは、子供を半日とか数時間預かってくれる場所。日本で言ったら保育園、幼稚園かな?


アメリカの新学期は9月からなのだが、近所の Pre School のサマーキャンプなるもの(夏休み特別学期と言えばいいのだろうか)に今週から3歳になったばかりの長男が参加している。


初日と二日は妻が帰ろうとすると「いやだ」と言うので付き添い、三日目は預けるふりして妻は陰に隠れて観察していたところずっと泣き通し。四日目の今日はやっと元気良く遊んでいる、と昼頃妻から報告の電話があった。


異国の地で何やらわけのわからない言葉をしゃべる先生や子供達の中に、生まれて初めて放り込まれ、本人にとってはきっと大冒険であったに違いない。


大人の自分に置き換えてみたら、未開の地に単身乗り込み、見たことない生き物に囲まれる体験とほぼ同じレベルではないだろうか。


いやはや立派なものだ。



折り紙でCDジャケット


A4用紙1枚でCDケースを作る方法


(http://slashdot.jp/articles/04/06/22/0029254.shtml?topic=42 より)


海外で仕事をしているので、オフィスでいらなくなった紙を使って鶴をちょちょいと折って見せると「さすが手が器用な日本人、すごい」と賞賛される。折れるのは鶴だけなのだけど。


上で紹介したCDケースは、さらに実用的であるという点、それにこちら(アメリカ)では紙といえばレターサイズなのだが、それでもちゃんとできる所が優れもの。裏紙でも良いし、会社のロゴとか日本の新聞とか色んなものを印刷した紙で作ったりすれば楽しそう。



画像をぼかす


自分の Hotmail の画面をキャプチャして日記に載せるためにメールアドレスなどをぼかす。Pixiaというフリーソフトウェアを使った。



GMail の招待状は Hotmail アカウントに届くか?


GMail キーワードつながりで次のような情報を知った。


Hotmailユーザー、Gmailへの招待状メールを受け取れず--報告相次ぐ


http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20069255,00.htm


「論より証拠」というわけで実際に自分のGMailアカウントからインビテーションを一つ無駄にする覚悟で、自分のHotmailアカウントを招待してみたところ、問題なく受け取れた。(証拠のスクリーンキャプチャを本日の日記のトップに載せたが小さくてわかりにくいか?)


この記事が出てから急遽 Hotmail 側で対応したのか、それとも不確かな記事だったのか?拒否されるのを期待していたのだがちょっと残念。


なお、上記 GMail がつねに UTF-8 でメールを送ってしまう問題のため、GMail から送った日本語のメールは Hotmail の Web メールの画面からは読めなかった。



大容量だけがすごいわけではない GMail


先日 GMail のインビテーションをいただいた。メールが 1GB まで保存しておけるという大容量ばかりが強調されているけれど、GMail のすごいところはそれだけではない。シンプルだけれでも良く考えられたデザイン、ユーザーの利便性に配慮した様々な工夫、さすがは Google だ。これらによって実現した圧倒的な使いやすさがある限り、他の Web メールのサービスが 1GB あるいは 2GB と単に容量だけを増やしても太刀打ちできないだろう。


GMail の「ここがすごい」を列挙してみる。



  1. ロゴがかっこいい。ロゴだけならユーザーでなくても http://gmail.google.com/ で見られるはず。封筒の上の M、シンプルだけど良い。

  2. Conversation と呼ばれる同一の件名に対してやりとりされたメールをまとめて表示できる機能。要は掲示板のスレッド表示。何でこれまでどこもやらなかったのだろう。とっても見やすくて便利なのに。

  3. ショートカット機能。ブラウザの上で例えば c と入力しただけで新しいメールが作成できたりする。普通のアプリケーションでなら良く見られる機能だけれど、それを Web メールで実現しているのが新しい。どうやって実現しているのだろう?

  4. メールアドレスの補完機能。数文字タイプしただけでそれらを含むアドレスをあて先に表示してくれる。これも普通のアプリケーションでなら良く見られる機能だけれど、Web メールでやってしまっているところがすごい。これもどうやっているのだろう?と思ってちょっと調べてみたら、こんなページを発見。これを使ってなんか面白いものができるかもしれない。

  5. メッセージを折りたたんだり、広げたりできる機能。どういうことかと言うと、たとえば自分が送ったメールに返信されてきたメールに、最初に自分が送ったメールの全文が末尾に引用されているとする。引用部分は - Show quoted text - というリンクに置きかえられていて(折りたたまれている)、必要なときだけクリックして広げられるようになっている。邪魔にならなくて良い。この折りたたみ機能、いろいろなところに効果的に使われている。

  6. Conversation の画面で、やり取りされたメールの日付の横に、何日前に送られたものなのかが、例えば、(5 days ago) のように表示されている。これが具体的にどうすごいのか説明できないのだけれど、何となく「新しい」、「すごい」と感じた。


以上、いたく気に入って、GMail のアドレスをメインにしてしまおうか(もう実際にはメインとして使っている)と思っているのだが、苦言があるとすれば、国際化対応・日本語対応の甘さ、それにスパムフィルタリングだ。何より肝である検索機能に日本語が使えないのが痛い。それに送ったメールは UTF-8 なので、受け取る環境によっては文字化けして読めない。日本語はやっぱり ISO-2022-JP でないと駄目だ。また、スパムフィルターが実装されているのだけれど、英語・日本語に関わらずスパムがどんどんすり抜けてしまう。POPFile のようにベイズ推定にすればいいのにと思う。あるいは POPFile とどうにしかして連携できないものだろうか。


国際化対応は本サービスが始まるころ、あるいは GMail 日本語版が出る頃までには直っていることに期待。以上の苦言はフィードバックとして Google に送っておこうと思う。せっかくベータテストに参加しているのだから。



スパムメールはどこまで排除できるか


スパムメールはどこまで排除できるか(総合評価)


スパムメールはどこまで排除できるか(検証1 強度の効果)


スパムメールはどこまで排除できるか(検証2 学習の効果)


スパムメールはどこまで排除できるか(検証3 日本語への対応度)


スパムメールはどこまで排除できるか(分類技術)


(記事を読むには無料のアカウント登録が必要です)


へべれけ日記で何日か前に知ったのだが、Nikkei BP へのログインのしかたで相当てこずり今まで読めなかった。アカウントは以前とったはずだったのにログインできない。悪戦苦闘の末にようやく既存のアカウントに上記の記事が載っている ITPro の登録を追加しなければいけないということが判明。記事を読みたいと思った人のうち相当数の人が途中で脱落すること請け合いの相当わかりにくいシステムだ。


まあ愚痴はこのくらいにして、記事自体は僕は好きだ。この記事は以前見本誌を送っていただいた日経バイトに載ったものなのだが、僕はこれが今まで雑誌に載った POPFile 関連の記事の中で一番気に入っている。



ただし,少量の学習でも有効に働いたソフトが一つだけ存在した。POPFileである。初期状態ではMozillaと同じく何のフィルタリングもしないが,学習すると他のどのソフトよりも高い判定率を示した。これは,POPFileの学習の仕組みが他とは違うことに起因する。




一方日本語の判定性能を見ると,正当なメールとスパムメールの両方をすべて正しく判定できた製品はなかった(図7[拡大表示])。どちらもそれなりに正しい結果を出せたのは,Norton AntiSpam ,ウイルスバスター,POPFile の3 製品。あとはほとんどスパムと判定したり,その逆の結果となるものばかりだった。たとえばOutlook やMozilla は,スパムメールをスパムと判断できたものは一つもなかった。



このように、POPFile について好意的に書かれているってのもあるが、スパムフィルタリングについて結構つっこんで書かれていて興味深い。


掲げられた課題に対しては、自分なりの考えを編集部あてにメールしたのだが、課題の二つ目「日本語に即した処理を充実させる必要がある」については、「insert.pl の日本語対応」「iso-2022-jp 以外のメールへの対応」「件名の分かち書き」といった機能追加で、記事が出版されたときからは少し進歩していると思う。



Hermes


http://homepage1.nifty.com/asagi/hermes/



電車男氏とエルメス嬢のエピソードを女性の視点から記述した小説。



(http://www.rubyist.net/~matz/20040612.html#p03 より)


電車男、はやってますね。こんなフィクションまで登場してしまって、少し実物の本人達には気の毒かなあ、とも思うのだが、やっぱりついはまって読んでしまう。2ちぇんねるのログから想像力を駆使してこんな読みやすい軽快な文章をかける能力って素直に尊敬します。


「電車男」を読むきっかけを与えてくれたAbacus::blogにお礼がてらトラックバック。もうすでにご存知だったかな?



3mon の次のプロジェクト


休眠中の間、子供の写真を家族や親戚に公開している Web ページにどうやったら簡単にアップロードできるか、なんてことを考えていたりした。今は、自分で作った Flogman というツールを使ってメールからアップロードしているのだけれど、もっと簡単で手っ取り早い方法に変えようと思っている。完成したら、http://www.3mon.com/ の方に公開するつもり。



はてな休眠してました


一週間くらいはてなダイアリー未更新でした。実は、この間(かん)に二人目の子供(男)が産まれていたのです。別に更新できないほど忙しいというわけではなかったのだが、なんとなく書かずにいました。


一人目と違って二人目はとてもおとなしく手がかからない。むしろ一人目が何事にも嫉妬しないよう気を遣うのに大変。でも二人目の成長と一人目のお兄ちゃんとしての成長が楽しめて、喜びが2倍。



スキャナなし、FAX で手元の書類を簡単にPDF化する方法


手元にある書類を送ってほしいと頼まれた。そのまま FAX で送ってもいいのだが、PDF にしてメールで送ったほうがスマート。そのまま転送して再利用ができることだし。


書類を電子化するにはスキャナが必要だけれど、うちの会社にはない。そこで僕が取った方法を以下に紹介する。



「簡単に」と書いたが、FAX を電子メールに転送するサービスに登録しておく必要がある。ここが一番面倒だろう。僕は始めから efax(http://www.efax.com) というサービスで専用の FAX 番号を持っていたので、僕にとっては簡単。efax ではアメリカの番号しかもらえないが、日本にも D-Fax(http://www.d-fax.ne.jp/) という似たようなサービスがあることを見つけた。日本の FAX 番号も持っていたほうが何かと便利だろうと思ったので、こちらの番号もさっそく取得しておいた。なお、両サービスとも取得した番号で FAX を受信し、メールに転送するのに料金はかからない。


取得した番号あてに FAX を送ると、登録した自分のメールアドレスあてに送った書類が添付書類として送られてくる。これを PrimoPDF でPDFに変換する。ネットで調べたら、フリーでどんなファイルでも手軽に PDF に変換できるソフトとしてこの PrimoPDF が推奨されていた。


さて、この方法をわざわざメモしたのは、自分以外の他の人にも便利かなと思ったからと、自分も忘れないように、ということで書き留めた。文書はいまやほとんど電子的にやりとりされるので、紙文書を電子化するということはめったにない。めったにないことはすぐ忘れやすいのでメモしたわけだが、「めったにない」ことのために FAX -> メール変換サービスに登録するというのは無駄に思える。FAX からメールに変換するのは一度きりでいいという人のために専用の番号を取得することなしに FAX -> メール変換ができるワンタイムサービスなんかあったら結構使えるのではないだろうかと考えた。


FAX -> メール変換ワンタイムサービス



  1. 今から FAX を送りたいというときに、 Web 上から転送先のメールアドレスを登録。

  2. 登録したメールアドレスあてにパスワードと一時的に割り当てられた FAX 番号を受け取る。

  3. 割り当てられた FAX 番号に書類を送る。

  4. 登録したメールアドレスあてに暗号化された書類が送られてくる。暗号を解読するには、パスワードが必要。


こんなサービスがあったら、何か手元の書類を電子化して取っておきたい、でも周りにあるのは FAX だけ、といった状況で使えるのではないだろうか。



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