僕は発展途上技術者

Knoppix で Linux を試してみる


会社の同僚に面白いものを見せてもらった。Knoppix という CD 1枚から起動できる Linux だ。この CD をパソコンに挿入し、電源を入れると Linux が起動できる。CD から起動するのだからハードディスクにインストールする必要はない。ネットワークカードなどは自動的に認識してくれて、面倒なドライバーのインストール作業もいらいないのだ。


シアトルからデジタルっぽくこんにちは 連載その69:インストール不要! CD起動Linuxのこんな使い方


を読んで僕は Knoppix の存在は知っていたけれど、同僚に実際に CD から起動できるところ、ネットワークに簡単につながってしまうところを実演付きで見せてもらい、その手軽さに感動した。さっそく家に帰り、日本語版( http://unit.aist.go.jp/it/knoppix/)をダウンロードして CD に焼き、自宅のラップトップで試してみた。


あっけなく Linux が立ち上がり、ネットワークカードもちゃんと認識されネットワークにつなげることができた。驚いたのは、家の無線 LAN につなげるためにつかっているワイヤレス LAN カードさえも、少し手間取ったがちゃんと認識できたこと。


Linux といえば、まだまだパソコン初心者には敷居が高い。7年くらい前に初めて Linux の本を書店で買ってきて、付属の CD でインストールを試みたときには、インストールだけで1週間くらい悪戦苦闘していた覚えがある。しかし、この Knoppix CD があれば数分でその Linux が使えてしまう。Linux はまだ一度も触れたことはないが試してみたいという方にはうってつけだ。CD から起動なので、ハードディスクにいっさい書き込みをしないところも、ちょっと試してみるという目的に合う。



Windows から Linux に乗り換えることはできるか?


久しぶりに Linux を触ってみて、以前とは違いだいぶ初心者にやさしくなったと感じた。Knoppix では、いきなり Windows に似たデスクトップが登場し、各アプリケーションはマウスのクリックだけで操作できる。メールを読む、Web をブラウズする、というおそらくパソコンを使う2大目的を達成するまでは難なく到達できる。呪文めいたコマンドを覚え、設定ファイルをいじり試行錯誤して何とか使えるようになるまでの道のりが長かった以前の Linux から考えるととても大きな進歩だ。これならパソコン初心者、たとえば私の母、が Linux を使うなんて日もくるのかもしれない、と思わせるほどだ。


一般に Windows よりも Linux の方が安定していると言われている。またウィルスに強く安全とも言われる。そして Linux の大きな特長は無料だというところだ。けれども、無料ゆえにインストールが面倒だったり、使い勝手が悪いとう部分を我慢しなければならないというのが今までの Linux に関する通説だった。ところが、Knoppix を使えばインストールは全然面倒ではない。残る使い勝手が Windows と Linux でそれほど変わることがなければ、Windows から Linux に乗り換えない手はない、ということになる。


Linux の使い勝手は本当に Windows よりも劣るのか、実際自分で体験して調べてみようと思い、こんな実験をしてみた。僕は、ハッカーへの道というメールマガジンを毎週発行しているのだけど、この執筆・発行作業を Windows の代わりに Knoppix だけでやってみた。これでどのくらい Linux で不便を感じるか調べてみたのだ。


まず執筆は Knoppix 付属のエディタで充分おこなえる。調べ物をするには、Web ブラウザでインターネットをサーフする必要があるが、これは Mozilla で充分。書き上げた原稿は友人 id:Tom に送って編集してもらっているのだが、編集作業には Microsoft Word の編集機能(Tom の編集した内容が赤字で表示される)を使っているので、Word 文書にしなければならない。一昔前ならここで手詰まりだったろうが、今では Word と互換性のある OpenOffice.org というオープンソースでフリーのオフィス製品があり、これが Knoppix にも付属している。OpenOffice で原稿を Word 文書に貼り付け、Mozilla でアクセスした Web メールで送る。これで一連の作業は終わり。これが全部 OS もアプリケーションも無料の環境で行えるというのは、考えたらすごいことだ。


この結果だけをみると「Windows から Linux に充分乗換え可能だろう」ということになるが、実際に乗り換えるか、と言われると僕は躊躇せざるを得ない。僕が感じた大きな不便は日本語変換入力だ。Knoppix での日本語変換は使い慣れた Windows の日本語変換よりもやや劣る。例えば「ごさん」と入力し、変換をかけても「誤算」と出てこない。結局「あやまり」と入力し、「誤り」を出してから、「り」を削除し、「さんすう」と入力してみて「算数」と出した後、「数」を消すといった面倒なことをしなければならなかった。一番かける時間の多い原稿の執筆作業において、この「やや劣る」は積もり積もって「かなり不便」と感じずにはいられない。


しかし逆にこれがクリアされれば、Windows から Linux に何の問題もなく乗換えることができるだろう。Linux のインストール作業の簡便化、GUI 環境の進歩を見れば、日本語変換入力の機能が Windows のそれに追いつくことは決して不可能とは思えない。



0.21.1用日本語化パッチを公開


POPFile 0.21.1 用日本語化パッチを公開。要望が多かったいくつかの日本語化機能と APOP 対応を追加したもの。


http://sourceforge.jp/forum/forum.php?thread_id=4948&forum_id=3073


ここしばらく、他の方から改善案とコードを提供してもらって、自分はそれらを集める調整役という感じ。実際にコードを書かなくなっていたが、そろそろソフトウェアエンジニアに戻るとしよう。やっぱり実際に自分で手を加えたものが動いたりするのを見るほうが楽しい。



Skype


最近、アメリカと日本の実家との間でSkypeを使ってインターネット電話をしているが、はっきり言ってすごく良い。今までインターネット電話ができると謳うソフトのほとんどは、「電話と比べたら音質はそこそこ、遅延は我慢ができるくらい、でも無料で電話できるんだから我慢して」というレベルのものだった。しかし、音質と遅延というのはなかなか我慢できるものではない。最初のうちはもの珍しくて使ってみるが、そのうちやっぱり電話に戻ってしまっていた。


しかしこの Skype、音質はものすごく良いし、遅延もほとんどまったく感じられない。背後でしゃべっている小声を拾うことができ、外で鳴っている日本の救急車の音まで聴こえてきた。ひょっとすると電話よりも音質はいいのではないだろうか。それが無料で使えてしまうのだからすごい。ようやく電話を置き換えてくれるものが登場した予感。あとは、電源が切ってあっても Skype が呼び出されたときにはそれを知らせることができる機能と1秒で起動できる機能を実現したパソコンが待たれる。



iPod mini で歌詞を表示する


iPod mini にはまっている。


iPodのノート機能で歌詞を表示する:http://kengo.preston-net.com/archives/001090.shtml


を参考にして歌詞を表示してみた。曲の歌詞は歌ネットというサイトから取得できる。歌詞をテキストファイルにし、アルバム内の曲ならファイル名を 01_[歌の題名].txt、02_[歌の題名].txt のように曲順を先頭につけると、iPod で表示されるとき、きちんと順番に並ぶ。01、02、03 のように一桁なら先頭に 0 をつけるのがちょっとした Tips だ。


目下の悩みは、聴いている最中確かに歌詞を表示できるのだが、しばらく何も操作しないと、曲の再生画面に戻ってしまうこと。だから歌詞を表示したメモ画面でたえずスクロールするなりの操作をしていなければならない。調べてなんとかこの点を解決したい。解決方法がわかったら、この日記に追記するとしよう。あるいは、すでに解決方法を知っている方がいたらコメントしてほしい。



イラク


僕には日々の生活がある。実際に現地に行って何がおこなわれているのかをこの目で見てくるなんてことはできないし、出所が様々の膨大な情報を収集してきて精査するといったこともできない。だから誰がどうすべきかなんてことを簡単に結論づけ、それを表明することはできない。何も言えない、何も行動できない。


でも何かできないだろうか?


今日、


http://d.hatena.ne.jp/koseki/20040415#1082034926


を読んで、テレビのニュースから流れてくる片方からの情報だけを鵜呑みにすることはよくないと考えた。では、そのことだけでもこの日記を見に来てくれた人達に伝えようと思う。


http://www.geocities.jp/riverbendblog/ イラク人女性のウェブログ翻訳プロジェクト



Lost In Translation


点数:7/10


http://www.lit-movie.com/


一度劇場で見たのだが、妻が見ていないのと、僕も英語字幕付きでもう一度見たいと思ったのでレンタルしてきた。


amazon.com のレビューを見てみると、「リアルだ」というのと「退屈」という大きく2つの意見に分かれているようだ。僕は劇場で見たちょうどその頃、妻と子供は日本に帰っている最中でアメリカに一人きりだったため、妻と子供と離れ一人東京を訪れた主人公とをどことなく重ねていたのかもしれない。また登場する東京の各シーンに懐かしさを覚え、「リアルだ」と思ったものだ。それゆえ、心に残った映画だったが、家で DVD でもう一度見てみると、確かに「平凡・退屈」という意見にも少し賛成する。


この映画の一番面白いところは、日本語の台詞にはいっさい字幕(アメリカでの劇場での話だから英語字幕ということ)がつかないところだ。これは DVD でもちゃんと守られており、字幕を表示しても [Japanese...] としか表示されず、訳は表示されない。


日本語の台詞はもちろん日本人の僕には何を言っているのかわかるのだけれども、劇場で見ているほかのアメリカ人の観客にはわからないわけで、言葉がわからず混乱してしまう主人公と一緒の気持ちが味わえるという仕掛け。何を言っているかわからないけれどなんとなくおかしい、それで皆クスクス笑っている。劇場で一緒に見ている自分も、「ああこの部分がおかしいんだな」とそのおかしさを共有できる。


家で DVD を妻と見ていて、何か足りないと思った部分はこの点なのかもしれない。日本ではこれから公開されるようだが、日本人の観客に囲まれてこの映画を見ていたら、これほど強い印象は残らなかったのかもしれない。



Skype + Yahoo メッセンジャーでテレビ電話


昨日も実家とテレビ電話。


もうすぐ3歳になる息子は最近とてもおしゃべりになってきた。会社に行こうとすると「パパ、Bart(通勤に利用している電車の名前)のチケット持った?」などと聞いてくる。実家とテレビ電話でつなげた後、その息子を放っておいて僕は風呂に入ってしまったのだが、風呂に入っている間中、息子は実家の妹(つまり彼の叔母にあたるわけだ)とずっと話していたようだ。


http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20040414#p1 で紹介したように Skype は抜群に音質がいいのだが、動画にはまだ未対応だ。そこで動画の送受信は Yahoo メッセンジャーでおこなっている。通信帯域が充分だと「拡張ビデオモード」という Yahoo メッセンジャー の機能が使えるのだが、これが使えると画像の動きがとてもなめらかになる。以前までのテレビ電話のイメージは、カクカクした動きしか送れないというものだが、「拡張ビデオモード」ではそんなことはない。Web Cam の前ででんぐり返しを見せる息子の姿はほぼそのまま、太平洋を越えて日本に伝わるのだ。しかもそれが無料というのだから、すごい時代になったものだ。



友人宅訪問


昨日は id:Tom のお宅訪問。皆でおいしい飲茶を食べに行った後、日本の味のケーキと自家製ババロアをご馳走になる。「日本の味」と「自家製」はアメリカでは「どこよりもおいしい」を意味する。甘さひかえめのデザートはたいていのお店では食べられないのだ。


もうすぐ2ヶ月になるご子息を抱かせていただき、もうすぐ3歳の自分の息子と比べてこんなに軽かったものかと驚く。1日中でもだっこしていても平気な気がする。


帰りには紀伊国屋書店で本を買い、たんとで日本の居酒屋メニューを楽しむ。贅沢な一日でした。


白状しよう。僕の住んでいるところは San Francisco East Bay というエリアで、人に説明するときそれがわかりやすいからものすごく甘い定義でシリコンバレーと言ってしまうことがあるが、実は違う。id:Tom こそシリコンバレー在住と言って良い。このエリアにはアジア系、それに日本人もたくさん住んでいるので、日本人の舌にあう食にはあまり不自由しなそうだという印象を受ける。


一方僕が住む East Bay はUCバークレーの近辺以外は食に関しては不毛の地なのだ(あくまで日本人の視点からです)。まあしかし、他の州に住むことに比べれば、とても贅沢な愚痴ではある。



10秒ルール vs 3秒ルール


動物園で昼食を食べているときのこと。アメリカ人の子供が食べ物を地面に落としたら、親が「10 seconds' rule。拾って食べても大丈夫」と言っているのを妻が聞いたそうだ。10 seconds' rule、つまり10秒ルール、10秒たつまでは大丈夫というわけだ。日本の「3秒ルール」と同じ。日米、同じような表現があるものだと二人で感心していた。


もっとも、日本は3秒、アメリカではその3倍以上の10秒。衛生に対する考え方の違いが現れているのだろうか。



プロフィール

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