僕は発展途上技術者

ChatGPTによるGeoJSONの作成から修正まで:実体験からの感想

シンギュラリティなんてSFの話だと思っていたが、ん、これもしかして本当にその日は来るかもと思った実体験を紹介します。ChatGPTがすごいという話をよく聞きますが、一方でひっかけ問題にはやっぱりひっかかったとか、某社の創業者の名前を間違えたとかまだまだ信用できないという評価もあります。

いやいや、そんなググったら一発でわかるような問題を聞いてどうするんだと思います。位置情報をJSON形式で記録でき、地図アプリとかに表示するときに便利なGeoJSONというファイルフォーマットがあります。

観光地のサンプルをいくつかリストして、このGeoJSON形式のファイルとして生成したいと思ったのでChatGPTに頼んでみました。「日本の観光地を10個含んだ geojson を作って」

その後この GeoJSON ファイルを使用する地図アプリの都合上、properites のキーの名前が都合が悪かったので、変えるようにお願いします。

ばっちり修正してくれて、この時点で驚きました。しかし表示してくれたサンプルには2つしか実際のデータがなくて、残りは ... でごまかされていたので以下のように指示しました。 「...の部分は省略せず、サンプルでいいので実際のデータで表示して。」

追加要望も難なく受け付けてくれます。

きちんと丁寧に指示すれば、かなりややこしい要望にも応えてくれます。

しかし、写真のURLは実在しないものででっちあげでした。「写真のURLは実在のものを使って」とお願いしたところ残念ながら断られてしまいました。

しかしここまでの成果で上出来です。実際に自分で作業してこの結果を得るのは、さして難しいことではないとはいえ、小一時間はかかるのではないでしょうか?それがものの数分で終わってしまいました。

昭和の話をします。いや、僕が働き始めたときはもう平成だったので平成時代の話です。社会人1年目、2年目の頃というのは、議事録をまとめたりとか、何らかの報告書の草稿を書いたりとか、あるいは顧客への謝罪メールの下書きを書かされ全部書き直せとか言われたりといった雑用をまかされます。

そうした泥臭い経験を積み重ねることで社会人として成長していくと思うのですけれど、そうした雑用レベルのタスクが今後どんどんAIに置き換えられてしまうとすると、これから学ぼうという人たちの成長の機会が奪われてしまうのではないかと思ってしまうのですが、それが杞憂に終わるといいなと思います。

プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

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