僕は発展途上技術者

沈黙


amazon でこの本を購入


著:遠藤周作


この本は、以前の会社を辞めるときに先輩がプレゼントしてくれた本だ。送別会のときのプレゼントに何が欲しいかと聞かれ、読書好きの私は、「じゃあ皆さんそれぞれがお勧めする本が欲しい」と注文したのだ。頼んでおきながら、転職して約4年間も読んでいなかったのだが、いつかは読もうとそのとき頂いた本は全冊、アメリカに持ってきている。いいかげん読んで感想を伝えないと、と思い立ち、読み始めたのがこの一冊である。


本をプレゼントされるのはいい。自分では絶対買わない、読まないような本と出会うことができるからだ。最近ではビジネス書ばかりを読んでいて、このような小説は全然読んでいなかったので新鮮だった。


舞台はキリシタン禁制の頃の長崎。ポルトガルから密かに布教のために日本に渡ってきた司祭ロドリコだが、捕らわれ、キリスト教を棄てろとせまられる。司祭が転ぶ(背教)まで、自分ではなく他の日本人の信者達が拷問され、次々と処刑されていき、司祭はついには踏絵してキリスト教を棄てる。


目の前で信者が処刑されていくのになかなか棄教しない司祭も、キリスト教を棄てることを拒み拷問され処刑されていく日本人の百姓達も、無宗教の私には理解できない。アラーの神のために死んでいくイスラム教徒も、神が我々の側についているといってイラクの人々を殺すアメリカも理解できないのと同じように。自分/他人に関わらず命を絶つことは悪だ、と思うけど、宗教を持つ人々には違うのだろうか。信仰が命よりも大切なこともあるのだろうか。


宗教のおかげでこのような、私にとっては大きな悪がおこなわれる一方で、でも大きな善も宗教によっておこなわれる。


住民の味方「ピストル神父」が治安維持…メキシコ


http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030716id31.htm (http://d.hatena.ne.jp/masah/20030719#p4 より)


という記事を最近読んだが、無宗教の私にはこうした強さはないと思うし、また理解できない。宗教を持たない者は大きな悪を犯す可能性が低いけれども、その代わり大きな善を生み出す強さもないのかなあ、と思ってしまった。


無宗教だけれど、人を殺してはいけない、盗んではいけない、に始まり、カンニングしてはいけないとか、誰も見ていなくてもポイ捨てしない、といった道徳を私は持っている。なぜこうした道徳を持っていてそれを守り通すことができるのか。それは、無宗教とは言っても日本人が代々長く信じていた仏教とか神道とかの影響を日本で生活している中で自然と受けて、小学校のときに少し通っていた教会で聞いたキリスト教の教えなどもミックスされて、ごちゃ混ぜな自分一人の宗教というものを持っているからだ、と考えている。世界のほぼどの国でも宗教を持つことはごく普通のことで、アメリカで「日本人の宗教は?」あるいは「あなたの宗教は?」と聞かれたとき、ただ単に「無宗教だ」と答えるのは「私は善悪の判断がつきません」と言っているように聞こえるから、このような考えを披露することにしている。でも、長崎の中学生が小学生を殺害する事件のことを聞くと、「無宗教だから起こるのだろうか。彼が神や善、正義を信じていたら起こらなかったのだろうか。やはり宗教は必要なのだろうか」と思ってしまう。



ブラックジャックによろしく


点数:9/10


http://www.tbs.co.jp/bj4649/


アメリカにいても日本のドラマを見ることができる。日系スーパーなどでビデオを貸し出している。


このドラマは今まで見たドラマの中で一、二を争うほど良かった。ほぼ全編感動的。9話のNICU編の終わりまでだったら点数10。10話と最終話が少し物足りないように感じたのは、もしかしたら漫画の原作から離れてしまったのでは、と思わせる。原作の漫画を読んでみたい。


医療の矛盾を描いている部分は、見てて寒気がする。ドラマだからうまくハッピーエンドになっているけれども、現実だったらそうはいかないと思うとゾッとする。病気になったら、ベストな病院、医者に見てもらえるようインターネットなどでありったけの情報収集することが大切と感じた。医者が等しく優秀できちんと治してくれる、とつい思ってしまうが、医者だって人間なんだから優秀な人、そうでない人がいるのは当たり前。


それ以前に、なるべく病気にならないように健康に気をつけ、ダメ医者に見てもらうようなリスクを少なくするのが肝要か。


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社長が発信するメッセージ


上記の物語は、http://www.jintec.com/ という会社の社長自身が発信する「内海新聞」に紹介されていた。この会社が扱う全自動電話番号クリーニングシステム「TACS」という製品も面白いが、この「内海新聞」も非常に面白い。34号(http://www.jintec.com/sinbun/shin34.html)に載っていた「車宅便サービス」というアイデアなんて秀逸。


このように社長自身が自分の考えを発信すれば、その考えを面白いと思ったり共感した人たちが、お客さんとして、あるいはその人の元で働きたいという人材として自然に集まってくるのだろう。社長と実際に会っていなくても、会社を実際に見ていなくても、きっとここで働けば面白そうだと思わせるものがある。



カリストガ


サンフランシスコから北に車で約1時間のところにカリストガという温泉で有名な町がある。今日はここのスパを体験するために来た。といっても入るのは妻で私は子供のお守り。スパはマッドバスとマッサージの2時間のコース。その間、息子を連れてカリストガの町の探検だ。


使われなくなった電車の客車をお店にしているところがあって、大の電車好きの息子はお気に入り。そのあと、散歩していたら、馬にひかれたトロリーを発見。大のバス好きでもある息子はそれを見て、バスだとおもったらしく、乗りたそうなので、30分ほど町の中を巡るツアーに参加。ガイドのおじさんがカリストガの町の歴史などを交えながらガイドしてくれる。トロリーに乗った瞬間、息子が用を足してしまったのに気づくが、トロリーをひく馬も用を足していて、そちらの匂いに紛れてしまい好都合。


マッドバスとマッサージの感想については、体験したわけではないからあまり詳しくは書けないのだが、妻曰く気持ち良かったらしく、肌もすべすべになるそうだ。



歯医者


歯医者に行く。2歳の息子の虫歯治療のためだ。拘束衣のようなもので暴れないようがんじがらめにされ、頭も固定されてしまい、少々むごい。しかし、2日ほど前から、一緒に働くロシア人女性のアドバイスで、歯医者ごっこをして遊んでいたのが利いたのか、息子は不安そうな顔ではあるが泣きはしない。麻酔の注射を打たれているときまで我慢して泣かないでいるのにはびっくりした。治療の最中はさすがに泣いたが、さすが歯医者の先生とアシスタントは慣れていてあっという間に終わってしまった。泣いている最中は、気を紛らわせてやろうと息子が好きな電車を撮ったビデオを見せながら、「ほらあ、シュポポだよ」と「シュポポ、シュポポ」と妻の二人で連呼していて、我々はとても変なアジア人として歯医者さんに映ったに違いない。終わった後は、ごほうびに近くの小さな遊園地に行き、電車の乗り物に乗せてあげた。



エンゼルアイランド


独立記念日で休みである。サンフランシスコベイに浮かぶ小さな島、エンゼルアイランドという所に遊びに行く。Tibron という町からフェリーに乗って15分ほどで到着である。ハイキングかサイクリング以外やることがないというほど何もない島で、ピクニック広場で昼食を取ったあと、島の外周を歩き始めたのだが、2歳になったばかりの息子がちょろちょろとあっち行ったりこっち行ったりでこちらが疲れてしまってすぐ引き返してきてしまった。トロリーでのツアーがあったのだが、ケチって乗らなかったのがあとから悔やまれる。



休日の前日


今日は7月3日、Independence Day の前日である。アメリカでは明日から3連休だ。今は午後3時、会社からこの日記を書いているのだが、ビルの窓からフリーウェイを見下ろすとすでに大渋滞。行楽地に向かう車で溢れている。昼休みに見たときにはすでに混んでいた。アメリカ全土がどうなのかは知らないが、カリフォルニアでは休日の前日の昼はもうすでに休みと変わらない。仕事をすすめる上での会社内のキーマンに連絡してもことごとくいないので、仕事が一向にすすまない。これじゃあ非能率的なのでもうこれから帰ることにした。


「金曜日に出荷されたアメ車は買わないほうがいい」なんていうジョークがあるが、ジョークではない、本当にそうだ。もちろん車だけじゃない、ソフトウェア含め全ての製品に言える事だ。そしてこれに「休日の前日」も加えたほうが良い。



プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Raspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

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