僕は発展途上技術者

2004-05-29


書きたいことがいくつかたまってしまった。それらを順番にここに書き出す。



独自ドメイン 3mon.com


独自ドメインを取得した。http://3mon.com、サンモン・ドットコムと読む。



3mon(サンモン)は「早起きは三文の得」のサンモンです。


早起きして作り出した時間に僕は好きなプログラミングをすることにしました。


このサイトはその成果を発表する場です。



以前から独自ドメインを取りたい、取りたいと思っていたが、今回背中を押してくれたのは、結城さんの ドメイン取得にあたって という文章。



いまネット活動をしている(しようとしている)方には、早めにドメイン取得を検討なさることをお勧めいたします。



電車男


電車男 (http://www.csua.berkeley.edu/~toshi/abacus/archives/000257.html より)


これを読んだら、2ちゃんねるやアニメオタクに対する見方が変わった。とにかくすごい。テキストだけでこれほど心を揺り動かすことができるものなのかと思った。ドラマや小説はしょせんはフィクションだけど、これは現実に起こったこと。それをリアルタイムで多くの人に伝えることができ、リアルタイムで感動を与えることができる2ちゃんねるって、実はすごいメディアなんだと遅ればせながら実感した。


以下読んだ人しかわからず、そしてたいしたことがない自分の経験談。


人助けした相手と仲良くなれるかもしれないという妄想って独身男なら誰しも一度くらい持つものではないだろうか。


社会人1年目のとき、会社の語学研修でイギリスに1ヶ月ほどホームステイしたときのこと。公衆電話に置き忘れられた手帳を現地の人が拾い中身が日本語のようだとわかったらしく、ちょうど通りかかった日本人の僕に託してきた。手帳の中身から持ち主を見つけることができるんじゃないかと思ったらしい。


さて、手帳を託された自分、他人の手帳の中身を覗くなんて、と罪悪感にかられたが、外国で大事な手帳をなくしてしまって、持ち主はきっと困っているだろうな、と思い開き始めた。持ち主の名前と住所を書いておくページを見てみるとそこは空白。そこで他のページを繰ってみたら、スケジュールや住所録などからどうやら持ち主は若い女性らしいということがわかってきた。この時点で、上記の妄想が出現。なんとしても持ち主を見つけてやる、という気になる。


住所録の最初の方に書かれていた持ち主の友達らしき女性に国際電話をかけ、手帳を拾った経緯を説明して「現在イギリスを旅行中のお友達っていませんか?」と聞いたら持ち主が判明。持ち主の実家に電話してみたら、ちょうど帰国中ということで本人とは連絡が着かなかったが、実家の住所を教えてもらい、その住所宛に手帳を郵送した。


後日、お礼の電話がかかってきて、その後、確か商品券かなにかをお礼にいただいた。でも別にそこから発展するなんていうことはなかった。僕は「電車男」ならぬ「手帳男」にはなれなかった。そのとき2ちゃんねるがあったら、あるいは「電車男」のエピソードを知っていたら、僕の人生は変わっていたのかな、などと既婚男の妄想にふけるのであった。



Not bad


僕の勤める会社の同僚のほとんどはロシア人だ。彼らは数学が得意。旧ソ連諸国は東欧・中国と並んで数学オリンピックの上位常連国だ。チェスも強い。そんな彼らとプログラミングは相性がいいのでソフトウェアの開発者にロシア人は多い。


彼らに How are you? と尋ねると、たいがい返ってくる答えは Not bad だ。日本の英語教育の決まり言葉 Fine, thank you ではない。アメリカ人は Good とか Great などたぶん調子が悪かったとしても常にポジティブな反応を返す。でもいつもポジティブという考え方は日本人の僕にはどうも合わない。むしろロシア人の反応の方がしっくりくる。


「調子はどう?」と聞かれたら僕含めほとんどの日本人は「まあまあ」と答えるのではないだろうか。だったら、How are you? の答えは日本人なら、Not bad あるいは so, so だ。


このようにけっこうロシア人的考え方と日本人的考え方は似ていて、僕はアメリカ人よりもロシア人の方に近いものを感じることが多い。



オープンソースは夢の世界?


Ruby の開発者である Matz ことまつもとゆきひろさんの日記


http://www.rubyist.net/~matz/20040512.html#p01


を読んで知ったのだが、NHK のページで子供向けにオープンソースを説明している。


http://www.nhk.or.jp/netabra/lesson/net26/0221_1.html


この説明を読んで、技術だとか情報を含め自分が持っている全てのものという意味を込めた「ソース」を惜しみなく他人に与える精神を身につけた子供達ばかりが大人になったなら、どんなにか平和な世界になるのだろう、なんて夢想してしまった。


でもそんな夢のような世界は実際に一部に存在している。


オープンソースの考え方を知るためのバイブルとも言える伽藍とバザールを読んだとき、こんな夢のような話が現実に起こっていることを知り興奮したものだ。そんな世界を経験してみようと思って POPFile を日本語化してみたが、実際に伽藍とバザールに書かれていたようなことが日々起こっていて驚きの連続であるとともに楽しい。


http://www.100shiki.com の管理人である田口さんと会う機会があったのだが、「ネットで情報発信していて自分が『良い人』になった」と言っていたのが印象的だ。自分の持っているものを Give し続ける人はどんどん『良い人』になっていくのだろう。実際田口さんはとっても『良い人』だった。


オープンソースの精神はそんな『良い人』をどんどん生産していく力がある。POPFile 日本語化プロジェクトで今では僕よりも活躍している id:amatubu さんもまだ会ったことはないんだけれど、フォーラムでの発言や日記の文章にはその『良い人』ぶりがにじみでている。僕が勝手にネット上の師と仰ぐ結城浩さん(http://www.hyuki.com/diary/) も『良い人』に違いないと確信している。


父方の祖母に「人に対して親切にし続ければ、それは必ずまわりまわって自分のところに戻ってくる」ということを小さかった頃に言われた。自分に返ってくるリターンのために与えるという考え方は打算的なのかもしれない。でも実際にリターンを全く期待せずに Give するなんてことができる人はどれくらいいるのだろうか。打算的ではあっても結果的に Give し続けたい。そういう人ばかりになれば、少しでも世の中は良い方向にすすむんじゃないだろうか。



プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

最近のエントリー

アーカイブ