Ruby技術者認定試験を受けてきました - 対策方法を紹介
Ruby会議のとき、勢いで申し込んでしまったRuby技術者認定試験を受けてきました。
結果合格でホッとしてます。(合格してなければ受けたことを内緒にしてます :-))
Rails Rails 言っていてそれで食っているわけだし、試験代は馬鹿にならないし、土日は家族ほっといて試験対策にあてたしで、当然合格しないとっていうプレッシャーをちょっと感じていました。テストらしいテストは、確か五年くらい前にアメリカで CBT の TOEFL を受けた以来久々で、なんか懐かしい緊張感でした。
よく、こんな試験や資格に意味はない、という人がいますが、僕はそうは思わないです。確かに資格持ってるから良いコードが書けるか、優秀な技術者かというと必ずしもそういうわけではないですが、Ruby のコードが書けるちゃんとした技術者ならば、きちんと対策さえすれば認定試験に合格するのはわけないのです。つまり、この資格を持っていればかなりの高い確度で Ruby をきちんと使える技術者だ、と言えるわけで、その人のコードを実際に読んで判断できない場合には、結構妥当な指標になると思います。
また、受ける僕側のメリットとしては、試験対策をすることで Ruby の良い復習になったし、普段はわからなくてもいちいち調べていたリファレンスの内容を頭に無理矢理叩き込む機会ができた、というのがあります。
その対策方法ですが、Ruby会議で申し込んだときにいただいた模擬試験(内容は以下 ITpro の記事と同じ)
» [1] まつもと ゆきひろのRuby検定:ITpro
それと、NaCL による対策問題
» [2] Ruby認定試験対策問題
» [3] Ruby認定試験対策問題(総合問題 No.1)
をやりました。
実際の問題は [1] と [3] に近い感じです。[2] の後半はやや難しく、僕はこれをやったあと「大丈夫だろうか」とちょっとあせりました。
だいたいどんな試験がでるかイメージがつかめたあとは、すでに合格している人から聞いたアドバイスに従い、たのしいRuby 第2版 Rubyではじめる気軽なプログラミング をひっぱりだしてきて Array Hash String を重点的に復習。
入門書だけじゃ心配だったので、ピッケル本の英語版を以下より閲覧、Built-in Classes and Methods の章の Array Hash String と Enumerable を頭にたたきこみました。
Array Hash String からの出題が多く、これらをきちんと把握しておけば合格点に到達できる感じですが、余裕をもって望みたいなら、正規表現とあと僕のように普段 Rails を触るのが中心という人にとって意外と穴なのがIOクラスまわり(ファイル入出力とかあまりやらないので)、このあたりをフォローしておくといいと思います。
試験時間の90分は十分余裕があり、50分くらいで一通り回答、20分くらいを見直しにあてました。自信もって「これは間違いないだろう」と思える問題以外は、見直しマークをつけておき、あとで見直し。これが僕の場合10問近くありました。
見直すときですが、どちらが正解かがわからず迷った場合には、最初に回答するときに勘で正解と思った方を直さずそのままでいく、という戦略をとりました。この戦略はひとによってまちまちで、あとに考えこんで正解と思った方でいくとか、いろいろあると思いますが、一貫してこれでいく、という戦略をあらかじめ自分のなかで決めておくことが大事だと思います。戦略を決めておけば、他の問題に移ったときに、迷って回答した問題が頭に残ってしまって集中できないという状況を防ぐことができます。
なんて、えらそうに以前から僕がそうしているように書いていますが、今日受けてそうすればよかった、という反省をこめて書いています。
2008/07/07 15:50:45