僕は発展途上技術者

「Googleが日本のIT教育支援、5000台のRaspberry Piを提供へ」に対してもやっと感じていること

いま Raspberry Pi が熱い。


「これが、日本が変わる第一歩になる」(Google会長 Eric Schmidt氏)---Googleは2013年10月29日、日本のコンピューターサイエンス教育を支援するプロジェクト「コンピュータに親しもう」を開始すると発表した。ワンボードコンピュータ「Raspberry Pi」(関連ページ:ITproまとめ - Raspberry Pi)を5000台提供、NPO法人CANVASと協力し、1年で2万5000人以上の児童・生徒の参加を目指す。


» Googleが日本のIT教育支援、5000台のRaspberry Piを提供へ、Schmidt会長も“授業”より

これ自体はとてもいいニュースなんだが、何かこうもやっとしたものをずっと感じているのでそれを書いてみたい。

Raspberry Pi 標準の OS の Raspbian に始めから入っている Scratch とセットで語られているので、よくわかっていない人には「簡単に始められる」という印象を与えてしまいがち。しかし「簡単にできますよ」とはどこにも書かれていないし、実際簡単ではない。

Scratch は簡単(小学生低学年でもできるという意味での簡単ということです)というのはまあ一度でも触ったり、それを使いこなすこどもを見たことがあれば同意できると思う。でも Raspberry Pi は、しばらく実際に触ってみたが、僕でもてこずる。

なにせ購入してすぐ起動してみたが、ディスプレイに画面を映すことができず3ヶ月くらいは放置していたほど。

仮に熱心な親がこどものためにと思って Raspberry Pi を買ったとして、Scratch でもなんでもいいが起動できるところまで到達できるかは微妙。ただ、そこで親が投げ出したあと、「これ、好きにしなさい」とこどもに丸投げしたあとがチャンスといえばチャンス。

そこから自力で、環境を整え Raspberry Pi を自在に操ることができるようになったこどももきっと現れるはずで、その子はもうそのままスーパープログラマーへ一直線。Google でもどこでもやっていけるくらいになるだろう。

以下を読めばシュミット氏はそのあたりわかっていそう。100人に1人かあるいは1000人に1人かはわからないけれど、何人かはGoogleに入れる級のエンジニアに育てばいい、とも読める。


追記

その場にいた阿部先生からの指摘を受けました。シュミット氏もそんなに乖離していたわけではないとのことですが、この発言自体は日本法人の広報部長のものだそうです。なおシュミット氏の見解についてはこちらが参考になる -> https://plus.google.com/u/0/+EricSchmidt/posts/J4KT3Wy6gmy





じゃあそうでない人には意味がないかというと全くそういうわけじゃなくて、結局いつも最後はこういう結論になっちゃうんだけど、ちょっと楽しそうだなと興味を持ったらやったらいいんじゃないかと思う。実際楽しいし。

僕が小中学生のときには50万近くもしたから自分のパソコンなんて買おうとも思わなかった。でも Raspberry Pi は 30 ドルぽっちなんだから。

プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Raspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

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