僕は発展途上技術者

人間 vs コンピューター の世紀の一戦がいよいよ。AlphaGo に人類は勝てるのか?

Go board part
By Dilaudid [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

昨年10月にヨーロッパチャンピオンを 5 対 0 で下したコンピューターソフトAlphaGoはいよいよ、来週 3/8 から世界トッププレーヤーのイ・セドルと対戦する。囲碁の話だ。

この世紀の一戦は、Rebuild.fmの131: Show Note T-Shirts (N) に登場するNaoki Hiroshimaさんの解説を聴くと、いっそう楽しめると思います。AlphaGoをつくったGoogle Deepmindのブログ記事、AlphaGo: using machine learning to master the ancient game of Goによれば、囲碁の打ち手の組み合わせはチェスや将棋よりも遥かに多く、その数は宇宙に存在する原子の総数よりも多い。総当りで最適な手を探索するという従来の人工知能の手法では到底歯がたたないところを、様々な手法を駆使してクリアしていったようだ。なかでも、AlphaGoは自分で自分を鍛えることができるという点がなんとも空恐ろしい。

これまでのソフトの強さがせいぜいアマチュアトップレベルと同等で、まだ10年くらいは人間の方が強いだろうと言われていたところに、いきなりヨーロッパチャンピオンに圧勝したということで、衝撃的だったようだ。何の根拠もないが、2対1で人類側の優勢で 3/13 の日曜日に決着がつくと希望的に予測しているのだけれど、果たしてどうなることやら。各試合、イ・セドル氏の地元韓国で 13:00 に始まる。時差はなく、YouTubeでライブ配信されるようなので、楽しみであると同時になんだか少し恐ろしい気もする。ターミネーター2の見過ぎで影響を受け過ぎだろうか。

こんな妄想をしてみた。たとえば、Googleが一般に公開した人工知能エンジンTensor Flow(Tensor Flow とは?)、これは開発者ならば誰でも無料で好きに使うことができるのだが、週末プロジェクトで面白そうだから使ってみようと思って僕が自分のマシンにダウンロードして動かしてみたとする。

TensorFlow Mechanics 101と呼ばれるチュートリアルで、手書き文字の認識くらいで「おー、これは凄い!」とか言いながら遊んでいる分には良かったのだが、この記事を含めた自分のブログ記事を読み込ませて学習させてみたりとかしているうちに、ひょんなことでアウトプットをインプットに、つまり学習の出力結果がそのまま入力として取り込まれるような仕組みを組んでしまう。AlphaGoが自分で自分を鍛えることができる、というのと同じことが起こり、無限ループ状態になってみるみる賢くなってしまいあっという間に人間よりも賢くなってしまう。

Webサービスなどのパスワードを管理するために使っている1Passwordのバックドアなどを難なく見つけ出し、まちクエストのインフラに使っているAmazon AWSの僕のアカウントとパスワードを乗っ取ったあとは、AWSの無数のサーバー上に自分自身を移し分散する。その一方で、我が家にはRomo+Scratch2RomoのようにWiFi経由でネットワークにつながり物理的に動く存在がいくつかあるので、そういったものを機会をみてコントロールし、ピンポイントで僕をタイミングよく転ばすとかあるいはガスコンロの栓を開けた状態にして、「マッチをかっこよくつける方法!!!」のような動画がそれとなくTwitterのタイムラインに流れて僕の目につくように仕向け、「お、いいね、これやってみよう」と思ってまんまとひっかかりガス爆発、みたいなことにならないかどうか心配だ。

コンピューターやマシンが生き延びるためには、地球環境を破壊し続ける人類を滅亡させなければならないという結論に人工知能が達することなく、前述したGoogleのブログ記事の最後にあるように、人工知能が天災、災害の予知だとか新薬の発見といった医療の進歩などに活用される未来になるといいな。







プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Raspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Twitter @jishiha

最近のエントリー

アーカイブ