僕は発展途上技術者

CANVASのプログラミングワークショップin東北で亘理小学校の6年生たちにスクラッチを教えてきました

NPO法人CANVASさんがおこなっている「プログラミングワークショップin東北」に講師として参加し、宮城県の亘理小学校の6年生たちにスクラッチを教えてきました。

普段こどもたちが参加していて、僕もお手伝いしている三軒茶屋で毎月スクラッチのワークショップをおこなっているOtOMOが協力している関係で、内容はいつもOtOMOで初めての子向けに教える時におこなう「ネコから逃げろ!」というゲームをつくるというものでした。

東北のこどもたちにプログラミングを教えるという取り組みの今回が2回目、前回の様子は

» 石巻や仙台などの小学生にプログラミング教室、NPO法人CANVASが開始:ITpro

で紹介されています。

東京からはCANVASのみなさまと亘理小OBのデラさん、現地からは亘理小に娘さんが通われていて自身はフリーでプログラマーをされている Praise First の砂金(イサゴと読むと初めて知りました)さんとその奥さま、こどもたち自身が取材し石巻のことを伝える
「石巻日日こども新聞」を発行しているキッズ・メディア・ステーションの太田さん、といったメンバーに助けられながらも、2日間で40人弱のクラスを3クラス教えるという、人前で話すのはどちらかというとあまり得意でない僕にはなかなかにハードな内容でした。

それでも、いつものように、こどもたちの「わかった!」という瞬間に立ち会えること、楽しんでいる笑顔が見られることで、慣れないことをする大変さは吹っ飛びます。

特に今回は、「iPhone とかのアプリを作っている人です」と紹介してもらうと、「おお」とか「すげー」と生徒さんたちがどよめいてくれたり、プログラマーになりたいという女の子を担任の先生に紹介してもらったりと、気恥ずかしいですがうれしいことの連続でした。

極めつけはワークショップすべてが終わったあとに、先生、生徒さんたちからのサプライズで、合唱のプレゼント。これにはホントやられました。

感謝のお手紙まで生徒さんたちからいただいて、「いやいやこちらの方が何倍も感謝です」という思いです。

亘理小のみなさんの素晴らしさが少しでも伝わるといいなと思い、手紙への返事をあえてブログで紹介します。

説教じみた部分もありますが、まあ一応40年生きてきたので、少しくらいえらそうなことを書かせて下さい。


亘理小のみなさんへ



2日間という限られた時間でしたが、プログラミングのワークショップでみなさんと一緒に楽しい時間を過ごしました。



感謝のお手紙を何枚かいただき読ませてもらいましたが、感謝するのはむしろこちらのほうです。



最後のサプライズで、とても美しい声で僕たちのために歌ってくれた「COSMOS」。初めて聞いた曲でしたが、これからこの曲を聞くたびにみなさんのことを思い出すでしょう。とても感動しました。どうもありがとう。



僕はプログラミングは人よりは得意ですが、人前で話すのは正直あまり得意ではありません。じゃあ、なんでワークショップで先生みたいなことをするのかと言ったら、プログラミングができると人を楽しませたり生活をいろいろと便利にするものを創ることができる上にとても楽しいんだよ、ということをみんなに少しでも伝えることができたらいいなと思うからです。



ワークショップを通じてプログラミングの楽しさを少しでも知ってもらえたらうれしいし、そうでなくて、自分にはこれはちょっと向いてないな、と思ってもらってもそれはそれでいいと思っています。



お礼代わりになるかわからないけれど、みなさんがなりたい職業にどうしたらつけるかという話を書いてみます。



ワークショップのとき、プログラマーになりたいという女の子を紹介してもらいました。自分がやっている職業になりたいと言ってもらえてとてもうれしく思いました。そういう風に言える彼女は僕にはとてもうらやましいです。



自分がやりたいこと、好きなことがわかっているというのは素晴らしいことですが、今はまだわからない、という子でもあせることは全然ありません。僕なんて、自分がプログラミングが好きなんだなとわかってプログラマーになったのは、実はまだ7年前です。



いろんなことを体験したり、見聞きしていく中で、これは好きで休み時間も忘れるくらい集中できるな、というものを見つけてください。今度は別のワークショップに参加したり、あるいは本やインターネットで調べてみたり、あるいはどこかに出かけたり、いろいろな仕事をしている大人の話を聞いたりするといいでしょう。



そうやって好きなものをみつけることができたら、こんどはその好きなもののエキスパートで自分がなりたいなと思える人をみつけてみてください。



たとえば野球選手になりたいという人がいたら、メジャーリーグで活躍するイチロー選手みたいになりたいなと思うのです。そういう人のことをロールモデルと言います。それで、イチロー選手の考え方とか、練習方法とかをまずは真似してみたりします。イチロー選手の言葉とかどういうことを考えているかについては、本ででていたり、ネットで調べてみればいろいろと出てきます。



あるいは自分より野球が少しうまい友達をロールモデルにしてもいいでしょう。その友達みたいになるにはどうすればいいかを考え、友達よりも足りていないところを一生懸命練習したりして、追いつこうとしてみてください。



イチローにはなれないかもしれないし、友達のほうでも練習するだろうからなかなか追いつけないかもしれないけれど、そうやって努力し続けていれば、いつの間にか、昨日の自分より、あるいは一ヶ月前の自分、一年前の自分よりもずっとうまくなっているはずです。



そうやって続けていって、その職業になるのに必要なレベルに達したとき、なりたかった職業につけるのです。ピアニストになりたい、学校の先生になりたい、お寿司職人になりたい、プログラマーになりたいなど他の職業でも同じことです。



このアドバイスが役に立って、みなさんがなりたい職業になれる助けに少しでもなったらうれしいです。


プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Raspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Twitter @jishiha

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