僕は発展途上技術者

ピロピロ、ピロリ菌


高校生か大学生の頃からだろうか、だいたいひと月かふた月に一度くらい胃痛に悩まされてきたのだが、このところほとんど毎日、ちょっと気になるなという程度の軽い胃の痛みを感じていたので主治医(アメリカは主治医制度で、どんな病気でもまず主治医に相談する)に診てもらったところ、血液検査をして胃にピロリ菌がいることがわかった。


健康な胃をとりもどそう-ピロリ菌の除菌のすすめ-によると、



ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の中に生息している細菌で、1982年オーストラリアで発見されました。ヒトからヒトへの感染で、現在では消化性潰瘍に大きな影響をあたえていると言われています。




日本におけるピロリ菌の感染者は、全人口の約50%、約6000万人と推定されており、欧米の約2~3倍の感染率になります。ピロリ菌の感染率は衛生環境と相関があると指摘され、50歳以上の日本人の70~80%が感染しているといわれていますが、20歳以下の若年者では、感染率は20%以下です。



なのだそうだ。そしてなんと、



少し前の医学書には慢性胃炎は原因不明と書いてあります


比較的最近、慢性胃炎の原因が解明されました。


それは・・・


ストレスでもお酒の飲みすぎでもなく


・・・・なんとピロリ菌という細菌の持続感染だったのです。



(ピロリ菌・慢性胃炎・胃潰瘍・胃癌の総合サイトより)


胃の痛みはストレスや食べ過ぎのせいと言われ、治ることはないとあきらめていたけれど、ピロリ菌を除菌することで、高い確率で、もう二度と胃の痛みに悩まされることがなくなるらしい。除菌は1週間ほど抗生物質を服用することでできるのだそうだ。


今後、主治医と良く相談して除菌するかどうか決めたいが、もう胃の痛みに悩まなくても済むというのは、同じ悩みを持つ人ならわかると思うが、大げさでなくものすごく明るい未来に思える。



GPS って楽しいのかも


GPSで宝探し、時空間写真アーカイブ


日本には GPS 機能付きの携帯なんてのがあるんだ。GPS にちょっと惹かれる。



Knoppix でバックアップ用ファイルサーバー


きっかけは CostcoMaxtor OneTouch という、ボタン一つ押すだけで大切なファイルのバックアップが取れる外付けハードディスクを見かけ欲しくなってしまったこと。


しかしまさに買おうと思った次の瞬間思い直し、自宅で眠っていた旧いノートパソコンを代わりに使い、Knoppix でバックアップ用ファイルサーバーを構築することを考え付いた。


Knoppix でバックアップ用ファイルサーバー



ジブリの仕事のやりかた


ほぼ日刊イトイ新聞 - ジブリの仕事のやりかた。


(void GraphicWizardsLair( void );より)


日本人は細部にこだわる、という点、納得です。今日領事館に行って、二人目の子供の日本側の出生届を出しにいったら、係の人に「本籍のここの部分(○丁目の後の部分)、○番かそれとも○番地か正確にお願いします」と言われた。約4年半のアメリカ生活で、アメリカ人化した僕の一部分は、「そんなのどっちだっていいだろう」と叫んでいた。


けれども、まだ残っている僕の日本人の部分のおかげで、けっこう大雑把な僕でも、会社ではソフトウェアをテストしバグを指摘する Quality Assurance という仕事でまあまあ重宝されている。「会社の中ではお前が The Best of QA(Quality Assurance) Engineer だ」と言われたこともあるが、内心では「日本にいる日本人はもっと細かいけどね」と思っていた。



雑に言ってしまえば、


日本人は部分から全体にいき、


西洋人は全体から部分にくる、


という……たしかに、


宮崎駿が作った美術館の設計もそうです。



この部分も納得。アメリカ人は特にコンセプトだとかプランだとかを作るのが本当にうまい。そこで、僕が一緒に働いたことのある人達を思い浮かべながら、最高のソフトウェア開発チームを考えてみた。



  • コンセプト作りや仕様の作成 - こういうことが大得意なアメリカ人。

  • ソフトウェアのエンジン部分のデザイン - 理論派、数学が得意なロシア人。数学オリンピックでは常に上位。空き時間にやるPCのゲームはチェス。昼休みも食堂でリアルチェス。

  • GUIのデザイン - アートなフランス人。例えばAWStatsの開発者はフランス人。

  • 実際のプログラミング - インド人。安いし速い。

  • Quality Assurance(品質管理、ソフトウェアのテスト)- 間違いなくどこの国の人よりもバグを多く発見してくれる細かな日本人。


ところで、



宮崎駿が作った美術館の設計もそうです。


あれもいろいろな部屋があるんですが、


彼が最初に作ったのは


「少年の部屋」というところなんです。


「この部屋には、部屋にいっぱい絵を貼ろう」


と、そこだけを作ってしまうんですね。


全体のことは何も考えていないし、


できあがったら、じゃあ次は


どういう部屋にしようと、どんどん次に行く……。



という部分で、San Jose にあるWinchester Mistery Houseを思い出した。ライフルで有名な Winchester 氏に先立たれた未亡人が呪いをはらうために自分の家を死ぬまで増築し続けたという、部屋の数が160にもなる摩訶不思議なヴィクトリア様式のお屋敷だ。妻の評価はいまいちだったのだが、僕はなぜか結構気に入って今でも印象に残っている。



「ハッカーへの道」近日再開


管理人の otsune さんは、僕が発行していて今ちょっと放置しているメールマガジンハッカーへの道を読んでくれていたそうで、「再開してください」といううれしいエールをもらった。


というわけで、背中を押され、近いうちハッカーへの道を再開しようと思う。今までとはちょっと違う形を考えているので乞うご期待。


それにしても http://www.chatango.com すばらしい。僕に話し掛けるには、http://jishiha.chatango.com です、とちょっとしつこく宣伝。



初 chatango


一度 id:amatubu さんに話し掛けられたがすれ違いに終わった chatango、上記の「ジブリの仕事のやりかた」が紹介されていたvoid GraphicWizardsLair( void );にも chatango のボタンがあったので、今度はこちらから話かけてみたら、返事が返ってきた。



***.dll が見つかりません


というエラーが出たら、


http://www.dll-files.com


で見つかるかもしれない。このサイトの合法性に関しては僕にはよくわからないが、非常に便利であることは確か。サイトの注意事項にもある通り、ウィルスチェックなど、自己責任でどうぞ。



オープン・アレキサンドリア



オープン・アレキサンドリアはオープンソース・ソフトウェアを毎日紹介しています。



http://www.openalexandria.com/


現在(2007/08/10)は MOONGIFT というサイト名に変わり、まだまだ継続中。すごい。


» MOONGIFT::オープンソースを毎日紹介


オープンソース・ソフトウェアって本当に何でも揃っている。こんなものまであるんだという感じ。


百式もそうだけど、毎日更新するサイトには本当に頭が下がる。僕はたいがい三日坊主なので。


管理者の方に「POPFile も紹介して下さい」と頼んだら、7月12日分で紹介された。


POPFile スパム vs ベイズ


MOONGIFT に変わり、そちらで過去記事が閲覧できます。


» POPFile スパム vs ベイズ


感謝です。



「日本のテレビ番組をアメリカで見る」サービスピンチ


http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20040122#p1


でも書いた「日本のテレビ番組をアメリカで見る」サービスがピンチのようだ。



昨年、"日本のテレビ番組をアメリカで見る" で紹介した、日本語 tv がサービスを停止するようだ。


2ちゃんねる の北米海外生活板にあったスレッドで、日本語 tv が顧客に送ったアナウンスの内容が転載されていた。 これによると直接の原因は著作権ではなく、放映権の問題らしい。思わぬところから横槍が入ったという感じだ。



http://andore.com/inami/mtarchives/001447.html より


こういった新しい形のサービスに合わせるようにして法律を少しずつ変えていくということはできないものなのかなあ、と思ってしまう。


アメリカで放送されている NHK ニュースなどでスポーツ中継の肝心なシーンが放映権の関係でテロップ付きの真っ黒な画面になってしまうのは本当に腹立たしい。


話は少し違うが、


BBC、テレビ番組のアーカイブをネットで公開へ--クリエイティブ・コモンズを採用


といった話があるようだが、NHK とかも真似しないのかなあ。しないだろうなあ。



Ferry Building Marketplace


サンフランシスコベイエリア在住5年目、もうほとんどサンフランシスコの名所という名所は行きつくしたと思っていたのだが、今日行った Ferry Building Marketplace は初めての場所、そしてなかなかのお勧め。


Ferry Building Marketplace


http://www.ferrybuildingmarketplace.com/


普段どちらかというとショッピングが苦手な僕でもなんだか楽しい気分にさせる雰囲気があった。大企業が一人勝ちになる傾向が強いアメリカでは、どこにいっても並んでいるお店が同じ、そして同じチェーンのお店に入ると並んでいる品物がほとんど同じなので、始めは物珍しくても1年2年も生活していると飽きてくる。でもここに並んでいるお店は一風違う。そして品物のディスプレイがアメリカらしく大味ではなく、小奇麗なので日本人好みと言える。なんとなくヨーロッパと似た雰囲気。「サンフランシスコの名所を一通りまわってもう行く所がないよ」という人にはお勧めだ。



プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

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