僕は発展途上技術者

感動的な話


絵物語 エルトゥールル号の遭難


http://www.makuya.or.jp/teatime/douwa/ertug/ertugP1.htm


この話自体は日記を書き始める以前に読んだのだが、あまりに感動的なので改めてここに紹介します。



カリストガ


サンフランシスコから北に車で約1時間のところにカリストガという温泉で有名な町がある。今日はここのスパを体験するために来た。といっても入るのは妻で私は子供のお守り。スパはマッドバスとマッサージの2時間のコース。その間、息子を連れてカリストガの町の探検だ。


使われなくなった電車の客車をお店にしているところがあって、大の電車好きの息子はお気に入り。そのあと、散歩していたら、馬にひかれたトロリーを発見。大のバス好きでもある息子はそれを見て、バスだとおもったらしく、乗りたそうなので、30分ほど町の中を巡るツアーに参加。ガイドのおじさんがカリストガの町の歴史などを交えながらガイドしてくれる。トロリーに乗った瞬間、息子が用を足してしまったのに気づくが、トロリーをひく馬も用を足していて、そちらの匂いに紛れてしまい好都合。


マッドバスとマッサージの感想については、体験したわけではないからあまり詳しくは書けないのだが、妻曰く気持ち良かったらしく、肌もすべすべになるそうだ。



歯医者


歯医者に行く。2歳の息子の虫歯治療のためだ。拘束衣のようなもので暴れないようがんじがらめにされ、頭も固定されてしまい、少々むごい。しかし、2日ほど前から、一緒に働くロシア人女性のアドバイスで、歯医者ごっこをして遊んでいたのが利いたのか、息子は不安そうな顔ではあるが泣きはしない。麻酔の注射を打たれているときまで我慢して泣かないでいるのにはびっくりした。治療の最中はさすがに泣いたが、さすが歯医者の先生とアシスタントは慣れていてあっという間に終わってしまった。泣いている最中は、気を紛らわせてやろうと息子が好きな電車を撮ったビデオを見せながら、「ほらあ、シュポポだよ」と「シュポポ、シュポポ」と妻の二人で連呼していて、我々はとても変なアジア人として歯医者さんに映ったに違いない。終わった後は、ごほうびに近くの小さな遊園地に行き、電車の乗り物に乗せてあげた。



エンゼルアイランド


独立記念日で休みである。サンフランシスコベイに浮かぶ小さな島、エンゼルアイランドという所に遊びに行く。Tibron という町からフェリーに乗って15分ほどで到着である。ハイキングかサイクリング以外やることがないというほど何もない島で、ピクニック広場で昼食を取ったあと、島の外周を歩き始めたのだが、2歳になったばかりの息子がちょろちょろとあっち行ったりこっち行ったりでこちらが疲れてしまってすぐ引き返してきてしまった。トロリーでのツアーがあったのだが、ケチって乗らなかったのがあとから悔やまれる。



休日の前日


今日は7月3日、Independence Day の前日である。アメリカでは明日から3連休だ。今は午後3時、会社からこの日記を書いているのだが、ビルの窓からフリーウェイを見下ろすとすでに大渋滞。行楽地に向かう車で溢れている。昼休みに見たときにはすでに混んでいた。アメリカ全土がどうなのかは知らないが、カリフォルニアでは休日の前日の昼はもうすでに休みと変わらない。仕事をすすめる上での会社内のキーマンに連絡してもことごとくいないので、仕事が一向にすすまない。これじゃあ非能率的なのでもうこれから帰ることにした。


「金曜日に出荷されたアメ車は買わないほうがいい」なんていうジョークがあるが、ジョークではない、本当にそうだ。もちろん車だけじゃない、ソフトウェア含め全ての製品に言える事だ。そしてこれに「休日の前日」も加えたほうが良い。



社内BLOG


「日本企業こそBlogに対して戦略的取り組みを」


http://blog.cnetnetworks.jp/umeda/archives/000464.html



社員に、社内Blogツールを与えて、それを使うべくencourageしたらいい。社員に、自分が面白いと思うことについて、しゃべり続けさせたらいい。その結果を刈り取って分類すれば、社員の頭脳をマップすることができる。



とある。偶然にも会社で自分の知識を共有しようとBLOGツールを立ち上げようとしていたところでこの記事を読み、背中を押された感じだ。


私はソフトウェアの国際化QA(Quality Assurance)といって、英語版のソフトをほかの国でも使えるかどうかテストするのが仕事なので、どちらかというと日本を始めとしてアメリカ以外の国で働いている社員の方が私の持っている情報を必要としていることが多く、また私もアメリカ以外で働いている人からフィードバックを欲しいと常々思っている。情報の交換がもっと活発に行われるには社内BLOGで情報発信だ、と思ったのだ。


BLOGといえば Movable Type が有名だが、社内で使う場合にはライセンス料がかかってくるようなので、Blosxom (http://www.raelity.org/apps/blosxom/)というツールを選んだ。インストールが非常に簡単、プラグインが充実していて機能が豊富、で気にいった。一日でセットアップはうまくいき、今日からスタート。結果はまた別の機会にこの日記に書こう。



ゴルフ


今日一日会社を休んでゴルフをした。毎週取っているレッスンの先生が18ホールのレッスンをしてくれるというので、急遽休みを取った。アメリカに来てから始めたのでゴルフ暦は3年。レッスンの先生は日本人なので日本語で教えてくれ、そしてとても良く面倒を見てくれる。このレッスンのおかげで、それまで遅かった上達の早さは早くなり、現在のスコアは100前後をうろちょろしているといった具合。


日本のコースは2回しか回ったことがないが、アメリカのコースの方が好きだ。日本のゴルフコースとの違いを列挙してみると、



  • 圧倒的に安い。今日回ったコースは市民割引が効いて $27。そのうち $9 はカート代。個人的に回るときなら、カート代はケチってゴルフバッグを背負って回る。背負って回る人は結構いる。

  • 「みんなのゴルフ」という雰囲気。平日なら主婦がたくさん回っている。今は夏休みに入っているので、今日は子供がたくさん回っていた。これだけいたら、その中からタイガーウッズが出てくるのも頷ける。今までで一番印象に残っているのは、お父さん・お母さん・12歳くらいのお姉ちゃん・10歳くらいの弟のパーティーを見たとき。ゴルフはハンデをつければ誰でも対等に勝負ができるスポーツだから、家族でやるには本当は絶好なスポーツなのかもしれない。

  • 前半後半の間に挟む昼食なし。OUT 9 ホール終わったら、即 IN 9 ホールをプレーしなきゃいけない。なので、座って食べる昼食はなし。食べるとしてもホットドックとかハンバーガーを買ってプレーしながら食うべし。

  • 誰もクラブを洗ってはくれない。日本でプレーしたときびっくりしたのが、プレーし終わるとカートにつまれていた自分のゴルフバッグをゴルフコースの従業員の人が表玄関まで持って行ってくれるのだが、返ってきたときにはクラブがピカピカになっているのだ。アメリカだと相当良いコースならそうなのかもしれないが、普通は誰も何もやってくれない。クラブは家に帰って風呂場で自分で磨く。

  • コースがだだっ広い。ミスってトンでもないところに打ってしまっても OB にならず木を越えて隣のコースのフェアウェイに、なんてことが結構あり助かる。そのかわり長い。打っても打ってもグリーンが見えないというホールが結構ある。


マイルハイク


JAL ファミリークラブというのに入っているのだが、その企画でマイルハイクというのに参加した。美術館を巡り、展示品にちなむクイズに答えて、その正解数に応じて、JAL のマイレージがもらえるというものだ。


行ったのは、サンフランシスコにリニューアルオープンした Asian Art Museum という所。インド・中国・韓国・日本などアジアの美術品が展示されている。オープンしたばかりで非常に綺麗なところ。展示されているものも、さすがアジア、手の込んだ美しいものばかり。歴史の教科書に載っていたような埴輪や銅鐸にサンフランシスコで出会えるなんて思っても見なかった。


クイズは20問で3択形式。正解数に応じてマイルがもらえ、さらに全問正解だとボーナスマイルがもらえる。この合計マイルをもらえれば、ちょうど日本往復に必要なマイル数に達するので、なんとか全問正解せねばと気合が入っていた。良く見直して答え提出。結果は後日発表だ。


この、美術館をまわりながらクイズに答えていくというシステム、なかなか面白い。学校で美術館・博物館を訪れる、なんてときに取り入れたら、生徒たちは楽しんで見て回れるのじゃないだろうか。


ハリー・ポッター


ハリーポッター第5巻が発売されて巷では大フィーバーのようだ。別にこれが目当てで行ったわけではないのだが近所の本屋 Barnes & Noble で表紙でも見てみようと思ったら、売り切れだった。せっかくアメリカに住んでいるのだから、「ハリー・ポッター」を発売と同時に買って読みたいと思っているのだが、現在4巻の250ページあたりまでしか進んでいないので間に合わなかった。本を読むのが遅く、とくに英語だとなかなか進まなくて4巻にかれこれ6ヶ月もかかっている。というか、集中して読んでいないのだ。中盤にさしかかってきて面白くなりだすと一気に読めるのだが、そこまでいくのにどの巻も時間がかかっている。早く4巻を読み終わり、何とか5巻は日本語訳が出る前には読み終わりたい。日本語訳が出る前に読み終わるのが洋書を読む楽しみの一つなので。そして次の第6巻の発売日には、子供達と一緒に書店に並んで買おうかな。



スパム


スパム、ごみメールのことだが、いつからか受け取るメールのほとんどがこのスパムメールになってしまった。何とかしたいな、と思っていたときに出会ったのが、POPFile というフリーのソフトウェア。受け取ったメールをベイズ推定という統計的な手法を使って、これはごみメール、これは大事なメール、というように自動的に振り分けてくれる。「ベイズ推定」なんて難しいことをやっていそうなのだが、要はメールに使われている言葉からごみメールか大事なメールかをソフトウェアが推測して振り分けるのだ。「今すぐ」とか「体験できます」なんてあったら、いかにも宣伝でごみメールっぽいと人間が思うようにこのソフトウェアも推測する。POPFile がすごいのは、いろいろ面倒なルールを人間が設定する必要がなく、代わりに「トレーニングして育てる」という作業で賢くなっていくというところだ。最初は大事なメールをごみメールに分類したり、逆にごみメールを大事なメールに分類したりと間違えることもあるのだが、「これはごみメールだよ。これは大事なメール」と間違いを指摘していくうちに、だんだんと正確に分類するようになる。最初100通ほど分類すれば、90% あるいはそれ以上の正確さで分類できるようになる。


こんなに便利な POPFile だが、残念ながらオリジナルは日本語には対応していない。そこで、日本語対応のパッチを作った。今、POPFile の最新版は v0.19.0 が出たばかりで、それに対応したパッチをここで公開している。まだベータ版といったところだが、それでも私のマシン上ではそん色なく動いていて、現在 98% という正確さでごみメールと普通のメールとをより分けてくれている。


このパッチは POPFile の作者に送ってあり、うまくすれば次の正式版にとりこまれるかもしれない。しかしあくまでもまだベータ版なので、このパッチPOPFile を日本語環境の上で試してみて、フィードバックをくれる人がいたら大歓迎だ。



プロフィール

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