DVDプレーヤーって最近は激安です。アメリカでは一番安いものだと$50を切っています。$50でこんなものが作れてしまうなんて驚きです。$50をポンと渡され、これを作ってみろなんて言われたって、どうやったって無理です。
さて、その激安プレーヤー、我が家も1台、2ヶ月前に買いました。日本では西友を買収したところとして知られるウォルマートで、$42で売られていた Cyberhome CH-DVD 300 というのを買いました。実はこれ、リージョンフリーに簡単に出来る、という情報を同僚のロシア人に教えてもらっていたために買ったのです。これならアメリカの DVD も日本の DVD も楽しめます。その方法についてはここには書きませんが、http://www.dvdrhelp.com のようなサイトで間単に調べることができます。
ところが、先日 DVD ディスクが中に入ったまま、トレイが開かなくなってしまったのです。イジェクトボタンを何度押してもうんともすんとも言いません。ただディスクがずれてしまって取れないだけだと思うので、いっそ分解してしまおうかとも思ったのですが、まだ Warranty の期間内なので最悪交換できるのに、分解したために Warranty は効かないよ、と言われてしまうのが恐いからやめました。
アメリカでこういったトラブルに会い、サポートを受けるのはてこずることが目に見えているのですごく嫌なものです。しかし今回、サポートセンターの住所が Fremont となっており、僕が住んでいるところから車で40分くらいのところなので、直接持っていけるんじゃないかという希望が見えました。サポートセンターと電話でやり取りしたり、製品をサポートセンターに郵送したりするよりも、直接出向く方が結局は早く解決するものだということを経験上知っていたので。サポートセンターに電話して、直接製品を持っていってもいいこと確認して、会社を抜け出し行って来ました。
サポートセンターに到着し、受付のお姉さんに事情を説明したら、担当の人を連れてきてくれました。二人とも中国系だし、途中見た社員の一人もそうだったので、この会社は元が台湾かどっかの会社なのでしょうか?僕は良い予感がしました。インド人や中国人だと、たいがい白人よりも責任感が強く、ちゃんとした仕事をしてくれます。案の上、担当の人は愛想良く握手してきたあと、さっそく壊れたプレーヤーを見て、いますぐ直してくれる、とのこと。まあ、問題がディスクがつまったという簡単なものだから、すぐに直るんだろうな、とは予想していたけれど、こういう場合は製品をあずかって何日後かに送り返してくれるものなんだろうなあ、と決めてかかっていたので、その対応の速さにちょっとびっくりしました。
DVDプレーヤーを裏返したところにあるスリットに細い棒をつっこみ、スライドさせると、あらまあ、簡単にトレイが開いたのです。「こんな簡単に直るんだったら、その方法、マニュアルに載せておいてくれよ。そうしたらわざわざ来ることもなかったのに。」とも思ったのですが、担当の人が「ちょっと待って、一応プレーヤーが大丈夫かどうか検査してあげるよ」とのこと。ものの数分で戻ってきて、「テストしたけど異常ないよ」とわざわざポータブルディスプレイに初期画面を映してくれて確認してくれたのだ。また、ファームウェアが古かったためにアップデートもしてくれたのだ。こんなに親切なサービスが得られるのはアメリカでは本当に珍しい。
値段、リージョンフリーの機能、そして僕が体験したサポートの良さでもって僕はこのプレーヤーを勧めます。Google で検索してみたら、日本でもドンキホーテで売っているなんていう情報を見つけましたが、リージョンフリーな点は特にアメリカ在住の日本人にお勧め、そして僕と同じように East Bay 在住ならサポートセンターに直接持ち込めるという点でなおいっそうお勧め。
担当の人が、「このユニットはかなりまともだよ」と言っていたが、それはつまりまともではないユニットもなかにはあるということを自ら白状しているようなもの。安いからそれはしょうがないこと、それに機械というものは一番最初の時期に故障しやすいことは、初期不良といって当たり前のことなのだ。だから僕が勧めるのは、このプレーヤーを買ったら交換可能な Warranty の期間内に出来るだけ使い倒すことだ。間違っても買って3ヶ月ほど放っておいて、Warranty が切れる頃に使い始めるなんてことをしてはいけない。