僕は発展途上技術者

つくるぶガイドブログ: Rails + rcov でテストカバレッジを調べる

» つくるぶガイドブログ: Rails + rcov でテストカバレッジを調べる


を書きました。


今回は少し話題を変え、テストとカバレッジツールを取り上げます。


rcov のような使いやすいカバレッジツールが簡単に使えるなんて、ruby は素敵です。使わない手はないです。


先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の患者さんとご家族のための情報サイト「こども健康倶楽部」がオープンしました

先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)は、喉(のど)の部分にある甲状腺という器官で、生まれつき甲状腺ホルモンを作る働きが悪い病気のことをいいます。

このサイトは患者さんやご家族の方が、クレチン症に関する正しい知識を得ることによって、より健やかな生活を送っていただきたいと願い作られたものです。


半年ほど関わっていたプロジェクトで、本日オープンです。


» ~先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の患者さんとご家族のための情報サイト~こども健康倶楽部


~先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の患者さんとご家族のための情報サイト~<br /><br />こども健康倶楽部


AJAXもフォークソノミーもAPIもRSSもなし。でも、医療監修の原田先生や、ディレクションされたエア インフィニティー株式会社岡本さんの要望に答え、エンジニアではない、普段からネットを頻繁に使っていないかもしれない一般のユーザーに、どうやったらストレスなく使っていただけるかを考え、持っている技術・知識を総動員して開発したつもりです。


それというのも、チームの皆さん全員から感じられる、「よいものを作りたい」という強い思いに触発されたからだと思います。原田先生はすでにクレチン症等に関するWebサイトを個人サイトで立ち上げられているので、ユーザーがどんなサービスを欲しいと思っているかを理解されており、それを岡本さんが組みとって具体的な機能に落とし込むとともに、ユーザーの立場に立った要望にしていただきました。two-moons 吉岡さんのデザインは、難しい病気に関する解説をわかりやすく伝える効果を発揮し、誰もが使いやすいユーザーインターフェースを実現していると思いますし、プログラマーとしてもフリーランスとしても大先輩にあたるEY-Officeの吉田さんには、的確なアドバイスをいただきました。


技術的な話をちょこっとしますと、最初、このサイトはGeeklogをカスタマイズして仕上げるつもりでしたが、きめ細かい要望に即座に応えたいという思いから、途中から Ruby on Rails でスクラッチから作り直しました。開発期間はそれなりにかかってしまいましたが、今後の機能追加やカスタマイズははるかにやりやすくなったと思いますし、なにより楽しく開発することができ、結果的に正解だったなと感じております。


話変わり、僕は四年間サンフランシスコベイエリアでの生活を経験したのですが、住み始めた当初「ジャパンネット」というアメリカに住む日本人のためのコミュニティサイトを使っていました。そこでは、どこそこのレストランがおいしいといった日本人のためのグルメ情報が手に入ったり、アメリカ生活でわからないことを気軽に投稿でき相談できる掲示板があったりして、とても重宝しました。ベイエリア在住の日本人なら、誰もがお世話になっていたんじゃないかというほどのサービスでした。


そのときの経験がウェブのサービスを作りたいという僕の原点です。そういう、特定の興味をもった人を地理的な制限を超えてつなぎ、コミュニティを作り出し、あるときは不安を取り除きながら、生活を豊かにすることができるサービスを作りたい。


クレチン症の患者さんとご家族がサイトから正しい知識を得、またサイトを通してコミュニティを築けて、ちょっとでもその生活を豊かにできる、そんなサイトに「こども健康倶楽部」がなってくれることを願っています。


Acts as なんちゃらのような Rails プラグインをどうやって見つけるか?

» rails再チャレンジ(その4) | Happy Man



そんな連載読み中、いつも気になっていたことがあります。

それは

ジュンヤさん、acts_as_hogeやpluginってどうやって探してるの?

です。


とありましたのでちょっと書いてみたいと思います。


Happy Man さんが書いているように、そうですね、やっぱりまずはググリます。


でもググる時、まず google.com の方で英語でググります。やっぱり英語の情報の方が新しいし、充実しているので。タグクラウドやってみたいな、というときは「rails plugin tag cloud」みたいな感じで。


つくるぶガイドブログ: Rails プラグイン acts_as_taggable_redux でタグクラウドを作ろう」を書いたときですが、タグ付けするプラグインだけで数種類のプラグインがあることがわかりました。


こういうときは選定に迷うのですが、検索結果をひとつひとつ読んでいって、ブログならコメントにも目を通してみて、そのプラグインをみんな使いやすいと言っているのか、いつ作られたものなのか、バグはないだろうか、あったとしてもパッチとか解決方法が提示されているのか、といったことを調べます。


検索結果に Ruby on Rails Wiki のページがヒットすれば、ほかの記事よりも重視します。


あとは、Ruby on Rails Plugins - Agile Web Development の星評価やコメントも結構参考になります。


Happy Man さんに「師匠」と呼ばれるほどでは、まだ全然なくて、達人の方々は他に良い方法を知っているかもしれないですけど、臆せず書いてみました。


あと、Happy Man さんが記事中で、


» SeeSaw | Rails Widgets


というプラグインを紹介していますが、これ結構良さそうです。


かっこいいUIパーツがいろいろ簡単に実装できるっぽいです。上記サイトからたどれるスライドに詳しい説明があるのですが、スライドで目的のページにたどりつくのが結構面倒なので、一つキャプチャしてみました。


nubbins.png

↑ カーソルを項目の上にもっていくと、Edit リンクとごみ箱がニュッとでてくるやつ。Nubbin というそうです。Basecamp などに使われていますね。


プラグインばかり使ってないで、こういうパーツを自分で実装できるくらいじゃないと真のプログラマーとは言えない、という人がいそうです。


まあそれもそうなのですけど、たとえばこの Nubbin を結構な時間かけて作ったとします。で、実際に使ってみたところ、うーん、どうもこの UI は適切でない、と思ったとしたら、苦労して作った部品をあっさり捨てられるだろうか。全体的な使い勝手をみるべきなのに、部品自体に愛着がわいてしまって無理やり使う、なんてことになりはしないかと思うのです。


プラグインでちょいちょいと実装したなら、「駄目だこれ、捨て!」とあっさり切ることができます。プラグインでサクっと実装できるメリットに、この「あっさりと捨てられる」というのもあるんじゃないか、と思っています。


あと、自分で作らなくても、プラグインのソースコードを追ってみれば勉強になると思います。プラグインの気に入らないところを改造するというのもいいかもしれないですね。


アメリカのカスタマーサポートセンターに久々に電話をかけてみた

今朝、とある用事があり、アメリカのカスタマーサポートセンターに電話をかけた。


本人確認のために氏名、生年月日、住所などを聞かれたあと、いくつか秘密の質問をされる。ウェブサービスでもたまにみかける「あなたのペットの名前は?」といったやつだ。


「好きな映画は?」ということで、僕がうろ覚えながら「○tar ○ars」と答えたら、相手の女性オペレーター曰く


"Good Job! That's my favorite, too."(よくできました。私もおんなじよ。)


だって。


さすが、アメリカ。フランク過ぎる。


日本では絶対にあえりえない。


ベスト・オブ・超凄サービスの結果が発表されました

ネットランナーが選ぶ2007年のベスト・オブ・超凄サービスが発表されました。昨日発売の2月号にて。


「あとで行く」が、SBM(ソーシャルブックマーク)部門でノミネートされていたのですが、受賞は逃しました。


» あとで行く - 行きたい場所を簡単登録、もう忘れない


でも、さすが、大賞や部門賞は納得の作品ばかり。


受賞作品はじめノミネート作品の開発者は、ゆーすけべーさんあきやんさん百式田口さんなど知った顔が並んでいます。


sany0005.jpg

↑ 実際に使えるサービスを、というつもりで作ったので、「実用性」の評価で4ポイントをもらったのはうれしい。


記念にネットランナーを初めて本屋で買ったのですが、いかがわしい配色をした上に「ぶっこぬき」とか「悪用厳禁」などの文字が躍る表紙を手にして、レジに並ぶのはちょっと恥ずかしいです。


つくるぶガイドブログ:ドラッグアンドドロップで並べ替え(Rails + Ajax)

» つくるぶガイドブログ: ドラッグアンドドロップで並べ替え(Rails + Ajax)


を書きました。今年一発目です。


今回は、登録した10のアプリケーションをベスト1からベスト10まで並べ替えたい、ということで、ちょっと趣向を凝らしてそれをドラッグアンドドロップで出来るようにしたいと思います。


ドラッグアンドドロップを初めて実装してみたのですが、いやあ、Rails はやっぱり素晴らしい。あっという間にできてしまいます。


うれしかったので、スクリーンキャストを作ってみました。


» ドラッグアンドドロップのデモ by Jing


リンク先で再生してみてください。こんな感じのドラッグアンドドロップ機能が簡単にできてしまうのですから、Rails は楽しい!


スクリーンキャストを作るのに、StartCommandのデモで使われていた Jing を使ってみたのですが、これがめちゃめちゃ素晴らしい出来です。


無料で使えるというのが驚き、$100 くらいしても文句なく払います。


これまでキャプチャには、Winkを使っていましたが、乗り換えです。


» Jing Project: Visual conversation starts here. Mac or Windows.


あけましておめでとうございます - 2007年の振り返りと2008年の目標

完全に出遅れている感がありますが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


昨年はフリーになって最初の年でしたが、多くの出会いがあり、たくさんの方々に刺激を受けたり助けていただき支えられました。独立してひとりでやっているからこそ、会社員の頃よりもいっそう人との関係の大切さを身にしみて感じました。


ひと月ワンサービスリリースするという目標を立てましたが、結果は以下の通り。



これに、自分のサービスではないですが開発にかかわった12月リリースの Kanji-Fandom を加えて7つと、結果的にはふた月ワンサービスのペースとなってしまいました。


アイデアは待ち行列を作っているくらいあったのですが、きちんとリリースまで持っていくのにはやはりある程度の時間をかける必要があります。特に年の後半はその時間を作れなかったというのが敗因。


とはいえ、Sun x Recruit Mashup Award で「声探」と「英声」がSkype賞を受賞、「あとで行く」はあこがれだった田口元の「ひとりで作るネットサービス」探訪に取り上げていただきました。


» ITmedia Biz.ID:「弁当の買い出し」でPCの面白さに目覚めた――あとで行く・石原淳也さん (1/2)


異なるサービスをいくつか作ることで、いろいろ種類の違う技術を学ぶことができましたし、もともとは Mashup Award 受賞者の集まりから発展したけもの会議メンバーと出会えるきっかけを作ってくれたという意味では、大満足です。


でも今年は「ひと月ワンサービス」はやりません。今年は2007年にいろいろとチャレンジしてみたもののうち、伸ばせそうなものに集中する年にしたいと思っています。


具体的には「あとで行く」を、いまは全然満足していないので、きちんと「これが僕の作ったサービスです」と誇れるくらいに育てたい。


ユーザー数が15万人を超えるガソリン価格の口コミ情報サイト gogo.gs をひとりで運営している小川さんにお会いして、サービスにかけている情熱の量が圧倒的に違うことを思い知らされました。gogo.gs、小川さんをロールモデルに加えました。


正月休みを使い「あとで行く」のインフラを整備しました。サーバーを移行し、DB をアップグレードし、これまでと比べてレスポンスが格段に良くなりました。これまであたためていた改善点や新機能を次々と実行に移していきたいと思っています。


» あとで行く - 行きたい場所を簡単登録、もう忘れない


プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

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