僕は発展途上技術者

Maker Carnival Shanghai 2019 に参加してきました

昨年から香港シンガポール台湾とアジア各国の Maker イベントにいくつか参加しているのですが、今回は上海。

» Maker Carnival Shanghai 2019

に出展してきました。

メインスポンサーで STEM 関連ハードウェアなどを作っている DFRobot の Rachel さんが Maker Faire Tokyo を訪れた際に誘われて出展することにしました。

ML2Scratch を出展しました

機械学習と Scratch とをつなげる ML2Scratch をデモするのですが、今回はこの ML2Scratch を使ってゴミを自動で認識して分別するAIゴミ箱を作ってくれた小川さんの娘さん、桃佳さんの作品と一緒に出展することにしました。

まちクエストも一緒にやっている小川さんのレポートはこちら↓

» Maker Carnival Shanghai 2019 で出展してきたよ(娘が)

小川さん親娘は残念ながら途中で帰国することになったのですが、帰国の理由が、このAIゴミ箱が351作品中最終10作品に残り、JJPC全国小中学生プログラミング大会の最終審査会に出なくてはいけなくなったから。残念ながら、グランプリは取れなかったようですが、アイデア、実装力ともに素晴らしくこちらの記事でも取り上げられています。

» 小学生が作った「未来のゴミ箱」は自律走行&機械学習でゴミ分別 IoTセンサーで外の環境を検知!JJPC 全国小中学生プログラミング大会レポート

さて Maker Carnival ですが、会場はこんなところ。三国志なんかに出てきそうなお城っぽい門をくぐると、スタジアムになっており、ここにテントを張って出展するのです。なんともスケールがでかい、テンションが上がります。

ML2Scratch と Microbit 拡張をさらに拡張した @yokobond さんが開発された Microbit More を使った作例のコイン選別AIロボットを、制作されたネコリンピックのネコマ製作所さんから許可をいただき、再現して展示しました。

作りかたはこちら↓

» Scratchとmicro:bitでコイン選別AIロボットを作る

香港、シンガポール、台湾では英語での説明でほとんど通じていたのですが、今回上海では英語でOKの場合とそうでない場合とで半々くらいでした。「英語は話せますか?」と聞くと、自分の子どもを指して「この子はわかるので、この子に話しかけてくれ」と言われることが何度かありました。お店などでは中国語しか通じないことが多く、録りためているNHKテレビ中国語を使って中国語勉強しないと、と思いました。

Maqueen を Scratch からプログラミングできる Scratch2Maqueen

上海滞在中、ホテルのアレンジや会場でのお世話などなど、DFRobot のスタッフの方々にはとても良くしてもらいました。何か DFRobot のために貢献したいなと思って、深夜までかかってホテルで作ったのがこちら。DFRobot 製の Maqueen を Scratch から動かせるようにした拡張機能、Scratch2Maqueen です。

» Control DFRobot from Scratch - Scratch2Maqueen

Maqueen のようなプログラミングして前後左右に動かせる車両型のロボットはいろいろなものがありますが、ライントレースもでき、超音波センサまでついて高機能、安定性もあって、ここまで安価なものは他にはあまりないと思うのですが、残念ながら Scratch から動かすことができません。そこで、 Microbit More を使いながらうまく改造して、拡張機能として Scratch からコントロールできるようにしてみました。ML2Scratch と組み合わせて機械学習を使ってジェスチャーで操作するなんてことができますし、本来の Scratch でできることとうまく組み合わせて、できることの幅が広がるかと思います。

日本からの Maker の方々

お隣は AI Trash(AI ゴミ箱)。乾電池か缶、あるいは果物のどれかを Web カメラに見せると、それに応じたミニゴミ箱の蓋が LEGO EV3 で作った機構によって自動的に開きます。

今回、日本の Maker の方々もたくさん参加していて、ステージで楽しい寸劇を披露したり、Overseas(海外勢)の枠で自慢の作品の数々を披露していました。ロボットや盆栽といった日本的な要素をうまく取り入れていて、保安と書かれた腕章をしたちょっとものものしい格好のセキュリティの人たちも観に来ていたりして微笑ましかったです。

反対側のお隣では、わくわくプログラミングの中国語版を並べて、著者の阿部先生自らが売り子になって売っていると、ひっきりなしにサインや写真を求められていました。その阿部先生の日本のプログラミング教育事情を紹介する講演も聞きに行きました。

これからは、勉強が良くできてルールに良く従うA型学生でなく、革新的なアイデアを創造できるX型学生が必要というお話。僕もA型おじさんでなくX型おじさんになれるように精進します。

滞在中、ずっと行動を共にしていた日本の Maker の方々とも仲良くなれて良かった。休憩中、VRチームのブースにお邪魔して現地のクラフトビールを呑んだり、

夜は、みんなで火鍋を食べにいったり。。QR をスキャンするとスマホでオーダーでき、決済もスマホ決済と現金やクレジットカードはほとんど使いませんでした。

展示の最終日は関係者の方々含めた盛大な懇親会。上海蟹おいしかったです。

上海の印象

2年前に北京トランジットのときに、空気が汚く黄色くかすむ風景の中、空港のセキュリティで息子のモバイルバッテリーが問答無用で没収になったというネガティブな経験があったので、正直上海を訪れるまでは若干の不安がありました。しかし、約一週間滞在してみて、印象はガラッと変わりました。

滞在中、嫌だなあと思ったことは一度もなく、街は清潔ですし、人々のマナー、サービスも良かったです。横入りする人などはいなくて、みんな列に並んでいたと思いますが、こうしたスローガンのおかげなのでしょうか。。「智者は順序を守る」ということなんでしょうか、なかなかにダイレクトです。

クラフトビールのお店に飲みに行った時、おしゃれな感じの屋上でみんなで飲んでいたら、寒いだろうからということでブランケットをお店の方が持ってきてくれていたのが印象的でした。

日本からの Maker グループ内の、Maker Carnival に以前参加したという方に聞くと、2年前とは随分違うとのことだったので、そのあたりは急速に変わっているのかもしれません。

到着した当日、日本からの Maker の方々何人かと観に行った上海中心地の夜景。LED の圧倒的な数、そして各ビルの LED の点滅パターンが同期しており圧巻でした。

帰国前日には、上海の大学や会社、メーカースペースを訪れるツアーをアレンジしていただいたのですが、オフィスの雰囲気、景色はほぼほぼシリコンバレーです。

ツアー中見せてもらった顔認証の自動販売機。現在はまだ、顔の情報を登録している中国人の方に利用は限られているとのことでした。

そして帰国当日、市街地から空港を結ぶリニアモーターカーに乗りました。僕が乗ったのはハズレらしく、時速300kmが上限でしたが、時間帯によっては500km近くまで出るそうです。

街行く自動車やバイクはほぼほぼ電動で、電気自動車ばかりだと、空気がきれいになるのに加え、交差点とが静かになるんだなあ、ということが実感できました。DiDiタクシーで乗った車もフル電気自動車で、信号で止まったときには無音でとても快適でした。

未来都市感があり、今後もさらに発展するのかもと思うと、また来るのが楽しみになりました。ぜひぜひまた訪れてみたいと思いました。

プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

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