僕は発展途上技術者

国立国会図書館に行ってきました

年を取ってくると時間が経つのが速いといいます。一年なんかあっという間に過ぎ去ってしまいます。

» 最近時間が経つのが早い、と感じたらチェックしたい5つのこと

には、

Bufferは5つの提案をしています。どれも「時の流れを遅くするには、脳が理解するのに時間を要するような新しい刺激を与えること」という根本的な考え方に基づいています。

とあって、その5つの提案の一つが

新しい場所を訪ねる:新しい環境では、香り、音、人、色、肌触りなど、多量な情報が脳に流れ込みます。

です。

昨年、これらを心がけて、香港や中国(深セン)、シンガポールなど今まで行ったことのない国に行ってみたりしたのですが、案の定今までよりも一年が長く感じられました。今年も今までやったことのないことにプチ挑戦したり、行ったことのないところに行こうと思っていたのですが、変わったことは特に何もしないうちに一月が過ぎようとしていて、「これはまずい」と思ったのでした。

そこで、いつか行ってみようと思う場所をメモしてある僕のToGoリストの中から、「国会図書館」を選んで行ってみることにしました。

永田町の駅から警備がものものしい自民党本部などの横を歩いていき、5分くらいで着きました。仕事が終わってからの帰りに寄ったので到着は17:30頃。すっかり暗くなってしまいました。

向かいには国会議事堂が見えます。

そしてこちらが入り口の前のオブジェです。

ちなみにだいたいこういうところにはあるだろうなと思っていたら、ちゃんとありました。まちクエストのクエストです。


初めて入館するということで、利用カードを発行してもらいます。氏名や住所を用紙に記入して提出し、発行まで5分ほど待って下さいと言われ、その間に荷物をコインロッカーに預けます。この時間帯は空いていたので、発行には5分もかからなかったと思います。初期パスワードが書かれた用紙と案内のパンフレットもあわせてもらいました。 普通の図書館と違って国会図書館には、書棚が全くありません。かなり大きな館内ですが、デスクや閲覧スペース、そして端末ばかりです。発行された利用者カードをPC端末の横に置かれたリーダーの上に置くと、IDが表示され、初期パスワードを入力すると、[NDL ONLINE(国立国会図書館オンライン)](https://ndlonline.ndl.go.jp)にログインできます。そして読みたい本を検索し、「資料の請求」をおこないます。 国会図書館では、本を借りることはできず、この資料の請求をおこなうと、少し経つと受け取りカウンターよりその本を受取ることができ館内で閲覧することができます。しかし、[納本制度](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%8D%E6%9C%AC%E5%88%B6%E5%BA%A6)により、国内で出版されるあらゆる本・雑誌が所蔵されているので、ここで読めない本はないというのが凄い。 国会図書館は19:00までやっており、到着時17:30だから十分時間があるなと思っていたのですが、初期登録に時間がかかったのと、資料の請求は18;00 までということで、端末にログインしたときには請求できる時間はあと10分ほどしか残されていませんでした。とりあえず自分の本「Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス」と「Raspberry Piではじめる どきどきプログラミング」を検索してみました。
Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス
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それで気づいたのですが、「どきプロ」の方はこどもの本に分類されており、こどもの本は国際こども図書館に所蔵されています。こちらは実は上野にあるのですね。「アート&サイエンス」の方は、大人の本に分類されており、こちらは国会図書館の本館に所蔵されていました。カートに入れて、「資料の請求」ボタンをクリックしたのは締切3分前くらいでした。

「ここで読めない本はない」と書きましたが、厳密にはこどもの本は上野に行かないと読めないなど、ほかにも分野によっては別のところに所蔵されているのかもしれません。NDL ONLINEは、実は図書館内に限らずどこからもアクセスできるので、心配なら事前に検索しておいて、所蔵されている場所を確認しておくといいのかもしれません。Scratch 関連の本だと、ほとんどが国際こども図書館所蔵ですが、昨年のもう一冊のおとなシリーズ「おとなも学びたいプログラミング Scratch入門」や「Scratchではじめよう! プログラミング入門」は国会図書館所蔵です。

10〜15分、しばし待つと、受取カウンターでリクエストした本を受け取ることができるようになります。資料が受け取れるようになったかどうかは、NDL ONLINEでステータスを確認することができ、スマホでも確認することができるので便利です。カメラは持ち込み禁止ですが、PCやスマホはOKですし、利用することもできます。撮影は禁止なので、館内の写真を撮りたかったのですが一枚もありません。

リクエストした自分の本を受け取り、「自分の本が国会図書館に所蔵されているぞ」という感慨にしばらくひたったあとは、新たに本をリクエストすることはもうできなかかったので、少しぶらぶらして、本を返却し帰途につきました。もう少し時間があれば、絶版になってしまった読みたかった本など閲覧したりといろいろと楽しめたと思います。

本好きな人には楽しめる場所なのではないでしょうか。ぜひ機会があれば、訪れてみて下さい。

現在他の国では常識で、近いうち日本でも起こるかもしれない未来を予測してみる

» セブンとローソン、成人誌販売中止へ 8月までに

だそうだ。

2002年か2003年頃、サンフランシスコに住んでいて、長男がまだ2歳頃に日本に遊びに帰ってきたときにコンビニに成人雑誌が売っていることにとても違和感を覚えた。カリフォルニアではありえないことだったからだ。公共サービスの整備のされかたや、街の清潔さとかは東京の方が上だなあとは思ったのだけれど、そこだけとても後進国に思えたものだ。それから15年経って、ようやく成人誌を公共の眼に触れるところにおかないという点では先進国レベルに追いついたと言える。

今、アメリカや他の先進国では当たり前で、まだ日本では採用されていない事柄を列挙してみると、これから日本で起こることを予測できるかもしれない。10年〜15年経ってから、「ほら、僕の未来予測あたっていたでしょ」と言えるように、いくつか挙げてみよう。

満員電車がなくなる

サンフランシスコの地下を走るBARTはめったには混まないのだけれど、2000年のおおみそか、新世紀を祝うための花火を観に行こうと市街に向かう列車に乗ろうといたときのこと。そこそこ混んではいるのだけど、東京の感覚ではまだまだいけるでしょ、という混雑具合において、列車に乗り込もうとしたところ、「もういっぱいだから乗らないで、次の電車を待ってね」というようなことをすでに乗っている乗客に言われた。なるほど、そういう感覚なのか、ととても新鮮だった。昨年、旅行した台北においても、すこし混んでいる地下鉄のホームに入ってきたら、入り口のところに並んでいた人たちは無理して乗ることはしなかった。おそらく、これが先進国の常識なんじゃないだろうか。赤の他人に触れる、なんてことは相当失礼なことであり、触れていなくても半径数十センチくらいのパーソナルスペース以内には入らないようにするのがマナーと考えられている。

そこそこ満員のエレベーターが来たら、人を押してまで入る人はいないだろう。そんな人は非常識だ。電車でも同じことになるのではないだろうか。

横断歩道で歩行者が立っていれば停車が徹底される

カリフォルニアで横断歩道に歩行者が横断待ちしていれば、常識的な運転者であれば必ず停車していた。日本でも教習車では、そうするように習うのだけれど、皆がやっているということで、卒業してしまえばほとんどの人がこのルールを守らない。カリフォルニアで徹底されていたのは、破ると厳罰が待っているからなのかは理由は良く知らないのだが、本当に良く停まってくれて感動したものだ。

自動運転になってそれが徹底されるのか、あるいはいたるところに監視カメラが置かれて、ルールを破ったときにすぐに摘発されるようになることによってかはわからないが、希望とともにそうなるのではないかな、と予想しておく。

緊急自動車が通行するときに、他の自動車は避けることが徹底される

横断歩道の問題と似ている。カリフォルニアでは、緊急車両のサイレンが聞こえたら、一般の乗用車は道の端にピタリと寄って停車するのが徹底されていた。またスクールバスが停車して、そのことを合図するライトが点滅しているときも同様だ。これは確か自動車免許の筆記試験の頻出問題だった。無視して、あるいは気づかず追い越そうものなら容赦なくスクールバスの運転者にナンバーをひかえられ、違反チケットを切られるという話だった。

緊急自動車の方は、もしその走行を邪魔しようものなら蹴散らすような勢いで、もの凄いスピードで走り去っていく。人命最優先という態度をこれでもかと見せつける。ひるがえって日本(東京)だと、サイレンが鳴っていても素知らぬ顔で走っている乗用車がたまにいて、緊急自動車もそういった車がいることを想定した遠慮がちなスピードで走っている。赤信号の交差点に進入するときには、「すみません、すみません」なんてスピーカーで断りながらノロノロと走っていく。自分が患者やその家族だったら、もっと急いで欲しいと思うものだ。

何を優先すべきかを考え、その優先事項を達成するためには、ほかのリスク(サイレンが鳴っていても停まらない自動車と衝突して事故してしまうかもしれないというリスク)は負うという考え方に少しずつ変わっていくのではないだろうか。

こうした日本以外の先進国では常識であることが、数年後は日本でも常識となっていくことは多い。現在、海外在住の人が予想する、近いうち日本でも起こるかもしれない未来をぜひ聞いてみたい。

「Scratchで楽しく学ぶアート&サイエンス」で紹介しているプロジェクトをScratch 3.0で動作確認し、スタジオにて公開しました

拙著「Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス」で紹介しているプロジェクトが、Scratch 3.0でもちゃんと動くかどうかを検証しました。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス
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結論から言うと、書籍に載っている説明通りにプロジェクトを作って、問題なく動くことを確認しました。

ただいくつか3.0ならではの注意点があったので、それらをコメントとして追加して、書籍に載っているプロジェクトの完成例をScratchのスタジオとして公開しました。

» Scratchスタジオ - Scratchで楽しく学ぶアート&サイエンス(3.0対応)

各プロジェクトのリミックスは大歓迎、質問や、間違いの指摘はスタジオのコメント欄に残してくれても良いですし、Twitter ID: @jishiha でも受け付けています。

動作確認をしているときに気づいたScratch 2.0と3.0との違いとともにそれら注意点を紹介したいと思います。

塗りつぶしの色は、カラーパレットで指定できなくなった

コスチュームを塗りつぶすとき、Scratch 2.0では以下のようなカラーパレットで色を指定していた。

Scratch 3.0では代わりに色、鮮やかさ、明るさをスライダーで選択できるようになった。

細かく色を指定できるようにはなったのだが、色をあたり判定などに使うときにスプライトをまたがって同じ色を指定する、という場合にパラメーターの各値を正確に合わせる必要があるのでややとまどう。例えば赤色ならば、色:0、鮮やかさ:100、明るさ:100 のように各パラメーターの数値をそろえる必要がある。

色を正確に再現できるように、各プロジェクトで色の指定が必要な箇所では以下のようにコメントで説明を追加しておいた。

直線は、ビットマップに変換しないと塗りつぶせない

Scratch 3.0では、ビットマップに変換しないと直線や枠線を塗りつぶすことができない。これはScratch 2.0と挙動が異なる。直線や枠線自体の色を指定すれば、色を変えることはできるので、問題ないように思えるのだが、Scratchでは色を当たり判定に使うことが多いため、画面上にすでにある色をスポイトで吸って同じ色で塗りつぶしたいということがよくある。

たとえば、以下のコスチュームは直線部分をほかのコスチュームで使っているまったく同じ黄色に塗りつぶしたい、というケースでは少し困ってしまう。

三角関数の演算プロックに違和感

sin 60° や cos 120° を演算ブロックで表現するとき、Scratch 3.0は以下のように「60のsin」「120のcos」となるのが違和感を感じる。

Scratch 2.0では以下の通り読みやすい。

もとの英語での表現が「sin of 60」「cos of 120」と変わったことに日本語訳もひっぱられた形なのでいたしかたないように思えるが。。

数値しか受け付けないはずの入力欄に日本語が入力できてしまう

Scratch 3.0では、「○歩動かす」や「○度回す」など、数値しか受け付けないはずの入力欄に日本語が入力できてしまう。

最後の「○度に向ける」だけは、日本語の入力を受け付けず、しかも入力欄が赤色にハイライトされてミスタイプしたことが一目瞭然なので、可能ならこのUIに統一してほしい。

上記「10歩動かす」は、10が全角数字のためブロックは動作しない。日本語入力をオフにし忘れて数字を全角のまま入力してしまうというミスは良く起こるので、結構影響が大きい気がする。

Scratch 3.0のソースコードを管理しているGitHubのレポジトリのIssueに追加しておいた。

» Number fields should not accept non-number characters(ex. Japanese) · Issue #1857 · LLK/scratch-blocks

OpenなIssueはすでに200を超えていて、すぐに対応してもらえるのかはわからないのだが、もしこのIssueは影響が大きくてマズいと思われる方は、このIssueに+1のリアクションをおこなってほしい。もしかすると、賛同者が多いということが開発者側に伝わり優先度が上がるかもしれない。

以上、動作確認中に気づいたScratch 2.0と3.0との違いを紹介しました。2.0で作った自分のプロジェクトを3.0で動かすときの参考になればと思います。

プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

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