「Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス」という本を書きました
「Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス」という本を書きました。初の単著です。
書籍の説明にもある通り、こども向けと思われがちな Scratch をあえて大人向け、あるいはこどもでもある程度 Scratch をやっている中級者 Scratcher 向けに書きました。
「Raspberry Piではじめるどきどきプログラミング増補改訂第2版」のときには、まだ大人は誰も知らなかったマイクラを素材に書きたいと提案し、今回また、入門書はたくさん出ているので、まだほとんど出ていない中級者向けのScratch本を出したいとチャレンジングな企画を持ち込みました。「おまえはいったい何を言っているんだ?」と言われそうな提案を理解してくださった日経BPの田島篤さん、面白いと言ってくださり監修を引き受けてくださった阿部和広先生に感謝です。
タイトルを決めるとき、「東大式...」って入れて「受験勉強にも役立つ」とか謳えば売れるのではなんていうジョークがでました。しかし、完成した本書は、受験勉強はおろか、まったく何の勉強の役にも立ちません。あとがきの言葉を借りれば、以下の通り。
「本書で取り上げているさまざまなプログラム例は、それをやったからと言って、直ちに何かの役に立つというものではありません。これで、資格が得られたり、お金がもらえたりするわけでもありません。 ただ、その過程において、知的な興奮が得られるはずです。わからなかったことがわかるようになる、できなかったことができるようになる、そして、ひとつのことがわかっても、さらに新しい疑問が生まれるという連鎖を、ぜひ経験してもらえればと思います。 ――阿部和広」
将来のためではなく、今楽しいからプログラミングする、あるいは本書でとりあげているテーマから派生して数学、物理、アートなどなどに興味を持って楽しんでやってみることを推奨する問題作となってくれればと思っています。
2018/06/14 09:00:00