僕は発展途上技術者

子どもを伸ばす5つの遊び


amazon でこの本を購入


起業家としての素質を見るためのテストが紹介されている。


[創造力]


1 友だちと違うことをよく思いつきます


[持続力]


6 目標をめざしてがんばります


[チャレンジ精神]


11 たいていのことはできるという自信があります


[行動力]


16 友だちを自分からすすんで遊びに誘います


といったように。


これは何も子供だけでなく大人にも通用するテスト。起業家にはこの4つの力が大切というのは納得。


起業家教育の具体的な方法が紹介されている。「犬の散歩代行業」とか「お店づくり」など。資金を調達し、材料をそろえ、ポスターなどで広告し、製作したものをお店で実際に販売するという「お店づくり」はまさに「文化祭」でやるようなこと。


考えてみると「文化祭」などの学校のイベントで、面白いアイデアを思いつき、企画し、それを実際に形あるものにしていた人のほうが、勉強だけできた人よりも、社会に出た後にどうみたって活躍しそうだ。実際に自分の中学時代・高校時代のクラスメートを思い返してみても、現在社会に出て活躍していそうだなあとパッと浮かんでくる人というのは、その頃リーダー的な役割を演じていた人だ。勉強だけできた人には、学者のような職業しか似合わない。


僕はどちらかというとそういったイベントにはあまり積極的には参加していなかったことを恥じ入る。もしその頃の自分に会うことができるなら、「勉強第一」という価値観を取ってあげたい。


小学校では「自由研究」という夏休みの宿題があった。普段の勉強はそうでもないのだが、「自由研究」ではすばらしい成果を披露する子がいた。一方僕なんかは普通の勉強はできたけど「自由研究」は苦手だった。でも社会人になって実際に役に立つのは、普通の勉強よりも明らかに「自由研究」の方だろう。


起業家教育は何も起業家を育てようというのが最終目的なのではなく、起業家に必要な力を育てることは「生きる力」を育てることでもあると本は説く。自分の子供には「お店づくり」や「自由研究」が得意な子になってほしい。それらに必要な「生きる力」を育てるのに親ができることとは、知識を単につめこむのだはなく、色々な経験をさせて、それを通して考える力を身につけさせることなのだろう。


http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20030529#p2 で紹介した「子供が作る旅行計画」などはそのための具体的な良い方法だと思う。



プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

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