先日書きました
「google Maps, Desktop, Gadget を用いた新世代アプリケーション開発入門」に参加してきました
の続きです。
つくばエクスプレスに揺られやってきました、筑波大学。つくば駅からバスで大学構内まで行くのですが、事前によく調べていなくて、大学の前で降りればいいや、なんて思っていたら、大学が広大過ぎて、そのバスはおもに大学の中を回るバスだったのです。筑波大学、広過ぎです。ほとんど勘で降りたところが、ぴったりセミナーが開かれる校舎の側でほんと良かったです。
受付で登録を済ませ、Google ボールペンをもらって、セミナーが開かれる教室に通されました。懐かしい雰囲気。でも、各机にコンセントとイーサネットのジャックがついているのは、さすが今の大学ですね。無線LANもゲスト用のアカウントが発行され使用できます。
セミナーの各題目は以下の通り。
Google Seminar 1 posted from フォト蔵
まずは Google Maps 日本語版の開発を担当している Chris Atenasio 氏による Google Maps API の紹介です。
Google Maps 自体の紹介に始まり、API の説明はサンプルを使い、わかった人が手を上げて答えるというちょっとした演習形式で進められました。おでかけマペタを作る際にここらへんは結構調べたので、いいおさらいになりました。
新しい情報としては、Google Maps for Enterprise と「Geocoding を日本でも開始したよ」ということでしょうか。
イントラネット用のシステムに Google Maps を使用するには、Enterprise 用の有料のライセンスが必要とのことです。これについては、セミナーが終わった後個別で質問しにいったのですが、契約はUSと直接結ぶ形になるのだそうです。CRMとつなげたりなどうまく使ったら、地図と連携した使いやすい業務用Webアプリが作れそうで、これはビジネスチャンスになりそうだと思いました。
Geocoding はいままではおでかけマペタでも Geocoding API を使っていましたが、これで本家のAPIに移行かなあ。
Universal Gadget API は女性エンジニアの Sophia Brueckner 氏が講師でした。
Google Seminar 2 posted from フォト蔵
Google Personalized Homepage に貼りつけられる Gadget をいかに簡単に作れるかの紹介です。数ある Gadget の中でも人気のある Wikipedia を検索できる Gadget は 13才の少年(あるいは少女?)が作ったものだとか。それぐらい簡単とのことです。
実際僕も帰ってきてその日のうちに、スターウォーズの名セリフをランダムで表示する Star Wars Quote の Google Gadget 版を作ったのですが、元ネタがあればあっという間です。(見た目の調整には少し時間がかかりましたが。。。)
「オリジナルの Gadget を作って自分が作ったアプリを全世界の Google Personalized Homepage ユーザーに広めよう」
とのことでした。確かに英語版を作れば、リーチする可能性があるユーザー数がそれこそ膨大ですから魅力的です。多言語化するための国際化機能もちゃんとしていて簡単に使用できるようなので、英語版開発に挑戦してみるのも良さそうです。
続いて、Google Desktop API については Google Japan の Product Manager、石原直樹氏が説明しました。
一見、Universal Gadget API とどう違うの?と思ってしまうのですが、こちらは Google Desktop に追加できる Gadget。Personalized Homepage 用の Gadget とほとんど同じ感じで作れるようだ。(まだ試していないのでちょっと詳細不明ですが。。。)
Web のアプリを作ったあと、すぐさまそれをデスクトップ用のアプリに移植できるってのが結構魅力的かも、と思いました。
また、Gadget を作って Google に登録すると、Tシャツなどのグッズがもらえるそうですよ。いろいろ作ってみるかな。
最後は Google 社内の様子の紹介。
にあるように、アメリカにいたときに一人 Google ツアーをするなど、僕自身 Google にあこがれていたときがありました。その頃の思いが蘇ってきて懐かしい思いをしました。
往復4時間超。結構大変な思いをして参加したセミナーでした。セミナーの内容は、Web上を調べればわかる範囲の内容ですが、Gadget をさっそく作る気になったきっかけをもらったのと、シリコンバレーで活躍する生身のエンジニアの空気に触れ、サンフランシスコにいた頃の感触が戻ってきて、僕もがんばろう、というエネルギーをもらったのが最大の収穫でした。
2006/12/18 23:03:09