僕は発展途上技術者

70歳以上のブロガーを求む


http://haikairoujinlog.cocolog-nifty.com/log/2004/02/70.html


何歳になってもチャレンジする心を忘れないというのは素晴らしいこと。尊敬します。自分もこうありたいと思う。


アメリカで生活していて思うのは、老人が決して老人らしくないということ。ボランティアで妻に英語を教えに来てくれる70歳を超える P さんは、アメ車をぶっ飛ばしてやってくる。おばあさん達が着ている服は決して地味なものではなく、若い人たちと同じように派手派手だ。アメリカのおじいさんおばあさん達は、飛行機でどこにでも旅行に行けてしまうし、大学で勉強し直そうという人はたくさんいる。コンピューターだってもちろん使いこなす。日本が、このような年配の方たちで溢れるのは、まだ10年・20年後だろうか。


すでに年十年も前からこういう状況だったアメリカと、「高齢者が若い世代と変わりなく生活できる、している」という点だけで比較した場合、やはり日本は50年くらい遅れた国なのかなあと思う。



San Francisco Zoo


San Francisco Zoo へ行ってきた。今回が二度目。以前はまだ動物にピンと来なかった息子も、成長してゾウやキリンがわかるようになり楽しそうにしていた。


3歳以下の子供は入場料無料なのだが、それでもチケット売り場では、写真のように無料のチケットを手渡される。Complimentary とは無料という意味。入場ゲートでは大人と同じように、係の人にそれを手渡すのだ。何でもまねしたがりで、大人と同じように扱ってもらいたいという小さい子供の心理を良く理解した粋なはからいだと思う。



年収300万円時代を生き抜く経済学


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企業での能力主義、年功序列の崩壊、転職が当たり前の社会など、日本は徐々にアメリカ化しており、これが進むと年収1億円超も夢ではないごく一部の勝ち組と、年収300万円の大多数の負け組とに日本人は分かれてしまうという趣旨。


そんな社会が本当に幸せな社会だろうかという疑問を投げかけているとともに、300万円でも人生を幸せに過ごす方法があると説く。


貧富の差が激しいアメリカ型への社会の転換ではなく、大多数の人が年収300万から400万円だが、がむしゃらに働くことをせず労働時間が短く、そして多くの人が人生を楽しんでいるように見受けられるヨーロッパ型の社会に向かって進んだ方がベターなのではないかというのが筆者の主張だ。


これにはなかなか考えさせられる。アメリカで生活してみると貧富の差・階級の差というものを痛感する。アメリカで生活する日本人のほとんどは、駐在あるいは現地の会社に所属していても割りに良い待遇、つまりは富める側に所属しているといっていいだろう。僕の場合も、幸運にも富める側だ。その場合は割合治安が良い場所に住むことができるし、医者にかかっても医療保険でカバーされ、車の保険に入ることもできるし、毎日の食事は安全な物を食べることができる。しかし、貧しい側に所属してしまったら悲惨な生活が待っている。非常に治安の悪い場所にしか住めないし、保険料が払えないため医療保険も車の保険もなし、食べものはとても安全が保障できないようなものを食べるしかない。


決してこれは大げさな話ではない。例えば医療費を例に取る。アメリカの医療費はびっくりするほど高い。長男の出産の際に妻の入院はたったの2日、それで軽く日本円で200万円近い額が請求される。救急車を呼ぶと10万円近い額を請求されるという話も聞いたことがある。しかしこれらは保険料を払うことができる人々にとっては問題ない。医療保険でほぼ全額カバーされるからだ。問題は、この保険料を払うことができない人々が大勢いるということなのだ。僕のように企業に勤めていると、企業の福利厚生の一環で、保険料の相当額が企業負担になっているようで、僕自身が払う額というのはせいぜい月2万円ほどだ。ところがそういう福利厚生が充実している会社に所属していないと、保険料は3倍あるいは4倍の10万円近い額になるそうだ。そうした立場の人々の収入が高いとは思えないので、この額はかなりの負担。よって医療保険を払わない、払えない人が出てくる。300万円ほどかかる盲腸の手術代を払える見込みがないため、医者にかかることができずに命を落とすという例があるとのこと。


自分が富める側に所属していることは本当にありがたいこと。この場合、アメリカの生活は楽しいと言って良い。しかしこんな社会が幸せな社会かどうかは大きな疑問。このようなアメリカ型社会を将来の日本の社会にしてしまっていいのだろうかと切に思う。



10秒ルール vs 3秒ルール


動物園で昼食を食べているときのこと。アメリカ人の子供が食べ物を地面に落としたら、親が「10 seconds' rule。拾って食べても大丈夫」と言っているのを妻が聞いたそうだ。10 seconds' rule、つまり10秒ルール、10秒たつまでは大丈夫というわけだ。日本の「3秒ルール」と同じ。日米、同じような表現があるものだと二人で感心していた。


もっとも、日本は3秒、アメリカではその3倍以上の10秒。衛生に対する考え方の違いが現れているのだろうか。



目標達成状況


今年の抱負に挙げているはてな毎日更新だが、何度も3日坊主が続いてしまっている。書くネタを探すのがつらい。


早起きの方だが、先々週が5時起床、先週が6時起床となり、今週は7時起床になってしまうのではないかと目標達成が危ぶまれたが、今日は5時半起床で挽回した。


週末は2日間ともゴルフだったのだが、スコアはいまいち。抱負に新たに付け加えた80台への道は遠い。現状、90台もままならないありさまだ。



早起き その後


はてなの更新は3日坊主が続いているが、早起きの方は順調に継続中。習慣とはすごいもので、今では目覚ましが鳴らなくても6時前に起きるようになった。起きたとき、まだ眠いことに変わりはなく、そこで無理やり飛び起きるのが結構つらいが。



早起き


この3日間、5時起床を実行している。id:Tom に触発されて。3日間続いたので、明日の朝が勝負どころだ。これで起きられれば、3日坊主はまぬがれる。


「早起き。6時前起床」を今年の抱負(http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20040000#p1)に加えた。これに関する新プロジェクトも今構想中だ。


早起きのコツ:http://plaza.rakuten.co.jp/getupearly/007000


僕はこれにもう一つ加えることができると思う。「誰かと競う」だ。



アカデミー賞


少なからず映画ファンの僕は、テレビのライブでアカデミー賞の表彰を見るのが好きだ。たぶんアメリカに来て、毎年欠かさず見ていると思う。去年は Michael Moor の大統領批判スピーチが強烈に印象に残った。


さて今年は日本人にとってはとても楽しみなアカデミー賞じゃないだろうか。



  • LOST IN TRANSLATION

  • THE LAST SAMURAI

  • THE TWILIGHT SAMURAI


http://www.oscar.com/nominees/index.html


と日本が関係する映画がなんと3つもノミネートされている。


THE TWILIGHT SAMURAI は「たそがれ清兵衛」だ。他の2つは以前から予想されていたので別に驚かなかったけれど、これにはちょっとびっくりした。


LOST IN TRANSLATION と THE LAST SAMURAI は見ている人が多いので、日本人としての感想を聞かれる。ちゃんと感想が言えるようアメリカ在住の日本人にとってこれらは必見ではないだろうか。



海外在住日本人は右翼?


「海外在住の日本人は少なからず右翼だ」という説がある。海外に住んでいると、何かと日本のことを聞かれる。文化・地理・言語・歴史のこと、いろいろだ。きちんと答えられるよう、こちらは日本のことを良く勉強するようになる。それと同時に、僕イコール日本代表という意識が強くなってくるのだ。ちょっとしたミニ外交官である。例えば、「第二次世界大戦では、日本は一方的に悪かった」などと言われたら、「そうですよねえ」などとは言えない。反論したり、あるいは反論するために調べて知識武装するうち、ちょっと右傾化している自分に気づくのだ。


国際派日本人要請講座


http://come.to/jog


知識武装のためにどうぞ。



地域ITベンチャー


自治体サイト・ユーザビリティ調査2003で総合1位だった柏崎市のサイトを作ったヨーズマーという会社に注目している。


柏崎市のサイトもヨーズマーのサイトもすっきりしていてとてもセンスが良い。柏崎市のサイトで斬新なのは、市の職員全員が情報を簡単に更新できるようになっている所。Web サイトは何よりも新鮮なコンテンツが大切で、それにはシンプルに更新できる仕組みが欠かせないという点をよく心得ていると思う。


ヨーズマーの会社ポリシーの以下の言葉に僕はとても感動してしまった。



情報とは、情けに報いることを指す。我々は常にそう考えてきました。困っている人を助けることができる技術。情けの深い人に感謝ができる技術。そんなことを漠然と追いかけてきました。



自社プロダクツはとても魅力的、会社案内で紹介されている社長がなかなかユニーク。グレていたという学生時代の写真が強烈なインパクトだ。


地域ITベンチャーがこれから面白い気がする。SFベイエリアというのは鹿もアライグマも出る、実は田舎だ。田舎ゆえにゆとりのある生活が送れる。満員電車は皆無、アパートの部屋もゆったりしている。そういう生活に慣れてしまった身には、人口密度も忙しさも桁違いの都会の会社で働くよりも、こうした地域ベンチャーの方が肌に合うのではないかと思うのだ。


もし日本に帰らなければならない状況になったときのために、働きたい会社の候補としてこうした地域ITベンチャーにこれから注目してみようと思っている。



プロフィール

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