僕は発展途上技術者

Scratch Day in Tokyo 2018 Show & Tell 振り返り

REFLECT: SHARE YOUR OWN REFLECTIONS

Lifelong Kindergarten p.173 より。

Lifelong Kindergarten: Cultivating Creativity through Projects, Passion, Peers, and Play (MIT Press)

TEN TIPS FOR PARENTS AND TEACHERS(クリエイティブな社会(Creative Society)を目指すために親や先生がすべき10のこと)の10個目として挙げられている「振り返りを共有する」ということ。親として、という文脈だけど、こどもたちや若者と比べると思っていたほど先は長くないぞという大人にとっては、これすごく大事だなと年々思うようになってきた。

要は、反省して同じ失敗は繰り返すなということだ。でも振り返りって、ちょっとの努力でできるのに面倒くさいのでさぼってしまいがち。ソフトウェア開発の現場でもドキュメント化し、メンバーで振り返りを共有するということは、表現方法こそ少し違うがScrum などの各種手法のほぼすべてがその重要性を説いていると思うのだが、まあだいたいどこも手を抜いてしまう…

というわけで、面倒だなあという気持ちに抗って、Scratch Day in Tokyo 2018 を振り返ろうと思う。今年も例年通り担当した Show & Tell をメインに。

Keep(来年も続けたいこと)

  • 今年発表された作品は Show & Tell @ Scratch Day 2018 in Tokyo から見ることができます。スタジオに全作品を置く、あらかじめ発表順とScratch IDをファイル名につけてダウンロードしておくはマスト。
  • 今年 Scratch Day Kashiwa と同日開催となってしまい主催する宮島くんに司会をお願いできなくなったので、青学の御家さんにお願いしました。テーマパーク感あふれる新鮮な司会で Scratch Day にふさわしい名司会ぶりでした。やむを得ず僕自身がやらずに本当に良かった。
  • PCの操作を青学の竹中先生にお願いしました。なんとか僕一人でPCの操作とこどもたちの誘導もできるんじゃないかと思ったのだが、発表順を変更しなくてはならなくなったり、発表順になっても発表者が現れないなどハプニングが連続したので、分担して黒子に徹してよかった。快く引き受けてくださりとても助かりました。来年も司会含め最低3人は必要だと実感した。
  • 講義室の方に一台PCを置いて無理やり Show & Tell 作品発表コーナーをつくっておいた。どの程度機能していたのか正直不明なのだが、Show & Tell 後に発表者の何人かは流れていったようなので、たまり場をつくる口実にはなったのではないだろうか。
  • Show & Tell はすべての年齢のこどもたちが対象。初心者もプロ級も、こどもも大人も誰でも歓迎というスタイルがこれまでで一番現れていたと思う。

Problem(問題点)

  • これはうれしい問題点ではあるが、過去最高の29作品の応募があり、基本的には全員採用というこれまでのポリシーを維持するために、ひとり3分というとても短い持ち時間となってしまった。
  • キッチンタイマーや iPhone/iPad のタイマーを使ってタイムキーピングしようとしたがどれもしっくりこない。いっそ Scratch でタイマーを作ったほうが良さそうだ。
  • 予想以上にたくさんの聴衆の前で話さなければいけないとわかり戸惑っていた初参加の方がいた。結果的には堂々としたプレゼンができていて立派なものだったが、初参加の参加者への配慮が必要かもしれない。

Try(来年改善したいこと、やってみたいこと)

  • もはや1時間の2部構成では来年は無理そうだ。講義室とメインホールとに分ける、講義室のほうは聴衆の人数が少ないので初参加の人にはそちらをすすめる、Scratch と Scratch 以外で分ける、など何らか分散する施策が必要だ。

  • (2018/7/1 追記) Show & Tell 発表者用の展示スペースをきちんと用意したい。

昨年までの振り返りは以下の通り。

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プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

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