僕は発展途上技術者

『子供の科学』4月号の特集で「Scratch で機械学習にチャレンジ」という記事を書きました

『子供の科学』4月号の特集で、Scratch でつくったゲームを「ML2Scratch」という独自拡張機能を使って、手のジェスチャーで操縦できるようにするという記事を書いた。『子供の科学』Webサイトの「ここだけの話」というコーナーでは、その「ML2Scratch」の裏話として、「Tsukuba Mini Maker Faire」で展示されていた「ワガラザウルス」という恐竜型ロボットの動きを制御するのにも使われているという話題が取り上げられています。

» 子供の科学 2020年4月号(「ここだけの話」はページ中段あたり)

「ワガラザウルス」の開発者の 網野 梓 (Azusa Amino) さんとは、昨年 ML2Scratch を展示するために参加した上海で開催された Shanghai Maker Carnival 2019 で出会ったのが縁で、そのとき ML2Scratch を見せたらとても面白がってくれた。帰国後、ML2Scratch で制御できるように改造された「ワガラザウルス」の動画を見ました。

» ML2Scratchでワガラサウルスを動かしてみました!

僕自身は ML2Scratch のような開発者が面白がって使ってくれるツールを作るのは得意なのかもしれないが、上海のこどもたちやその親御さんたちにも大人気だった「ワガラザウルス」みたいな作品を作る才能もアイデアも持ち合わせてはいない。ですが、上海では網野さん自身が操縦していた「ワガラザウルス」が ML2Scratch の画像認識により誰でも操作できるようになっていると聞いて、見る人を楽しませるのに少しでも貢献できているのかなと思うととても嬉しく思う。

ところで『子供の科学』は、先日吉川英治賞文化賞を受賞されました。子供たちに科学の楽しさを96年間伝え続けている、というのが受賞理由です。96年間も!!すごすぎる。その雑誌の数ページに、僕も書かせていただけるなんてとても光栄なことだと思っています。今回の記事を書くきっかけも作ってくださった 阿部 和広 (Kazuhiro Abe) 先生は、教育に取り組むには長い時間がかかることを覚悟する必要があるというようなことをおっしゃっていたと記憶するのだが、96年間は、まあまあ長いと言えるのではないだろうか。

僕自身は、本業の傍ら片手間に、もともとは自分のこどもたちにプログラミングの楽しさを伝えるのがきっかけで、プログラミング教育に興味を持ち始め関わっています。そろそろそれから10年が経とうとしていますが、まだまだこれと Scratch をつなげたら面白そうと思うアイデアは尽きてはいないので、色々と面白く楽しいものを作ったり発信していこうと思っている。

プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

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