GMailその後
http://d.hatena.ne.jp/jishiha/20040616#p1
でベタ褒めしていた GMail だが、結局いっとき使用したのち、元の POP3 のアドレスとメーラーは pochy、そしてスパムフィルターに POPFile という環境に戻している。
元に戻した一番大きな理由は GMail のスパムフィルターが甘く、スパムがどんどんすり抜けてくるということ。始めは少しくらいくらい我慢できるとは思っていたのだけれど、一度ブロードバンドに慣れてしまった後にダイアルアップの環境には戻れないのと同じ。POPFile が 99% 以上の精度でスパムをより分けてくれることを知ったあとでは、GMail のスパムフィルターの精度では満足できなくなっていた。
精度を向上させるための学習機能も、GMail ではその機能が自分のアカウント専用のものなのかどうかがはっきりしなくて、どうも気持ちが悪い。学習機能とは、「このメールはスパムだよ」と学習させることによって、メールの特徴を抽出し、次回同じようなメールが来たときにはスパムと判定できるようにするものだ。例えば露骨なスパムではなくても企業のダイレクトメールがうっとおしくて本人にとってはスパムなメールというものがある。そうしたメールは他の人にとってはスパムではないかもしれないのに、スパムと学習させていいものかどうか、GMail の場合は迷う。あるいは、逆の現象、つまり他の人が自分に必要なメールを誤ってスパムと学習させてはいないだろうか、という不安がつきまとう。
POPFile を使っていれば、学習機能は純粋に自分が受け取ったメールだけに適用される、ということがわかっているから、学習は好き放題できる。昨日まではありがたく読んでいたメールも、今日からうっとおしくなれば遠慮なくスパムと学習させることができ、そしてその効果はすぐに反映される。
GMail の他にも不満な点は、いまだに日本語の検索が使えないこと、そして送信メールが UTF-8 で決めうちになってしまい、受け取るメーラーによっては文字化けしてしまうこと。Google の技術力をもってすれば、すぐに修正できることだと思うのだが、なかなか修正されないところを見ると、あまり日本語対応、国際化対応はプライオリティが高くないのでは、と勘ぐってしまう。
2004/09/04 09:00:00