僕は発展途上技術者

iPhoneアプリ「かなぶん」がそこそこ売れるようになった訳 その2

追記:「かなぶん」そこそこ... シリーズの記事


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» iPhoneアプリ「かなぶん」がそこそこ売れるようになった訳 その3

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かなぶん復活


フリーランスになる少し前、ドリコムの Award on Rails というコンテストがあり、その頃興味を持っていた Ruby on Rails を勉強する良い機会になると思って、「おでかけマペタ」というサービスを作って応募した。グッドインターフェース賞+審査員賞を受賞する結果となり、それが独立してもやっていけるんじゃないかという自信の一つにつながったと思う。


その Award on Rails の3回目に、KCLABさんと何かできないかということになり、なんとなく「かなぶん」を Rails で作って出してみようということになった。


KCLAB さんとは、フリーになりたてで Rails の知識もまだ全然なかったころ、KCLAB さんが主催していた RoR 初心者向けのRailsワークショップに参加したのがきっかけで知り合った。余談だけれど、ワークショップでお会いした方々にはその後、仕事を紹介してもらったり、一緒に仕事をしたりと大変にお世話になっている。


僕がオリジナルかなぶんの仕様を伝え、それまでは教育がメインだったけれど開発の経験も持ちたいという KCLAB さんに開発すべてをお願いすることになった。できあがったのが、


» Web 版「かなぶん」


文字盤をクリックしたときや、間違った操作をおこなったときに効果音をだすようにしたのは KCLAB さんのアイデア。この効果音のおかげでだいぶゲームらしくなり、こども達に触ってもらったときも、音がないときと比べてだいぶ感触が良かった。


効果音をだすなら、ゲームっぽく BGM もあったほうがいいなと思い、ウノウにいたときに同僚だった Kenji Oh くんに曲を作ってもらった。お願いしたら快く引き受けてくれ、しかも一晩くらいで出来上がってきてびっくりした。ゲームにぴったりの曲で、その後しばらく僕の頭の中でかなぶんの BGM が繰り返し繰り返し流れていた。


ウノウにいたときはプログラマーだった Oh くんは、映画音楽の作曲家に転身。すでにいくつか曲をてがけ、ぴあ映画生活に人物情報が載っている。いまは映画の都ハリウッドにて、さらにビッグになるために勉強中だ(かれのブログ -> kenjioh.com)。帰国してくれば久石譲、ハリウッドに残るなら John Williams 級にきっとなってくれると思うので、彼が映画音楽以外で手がけた珍しい例としてかなぶんの BGM にプレミアがつく日が来ることを願っている。


そんなんで完成したかなぶん web 版だが、Award on Rails 3rd では残念ながら受賞せず。しかし、KCLAB さんがそのまま iPhone 版を作ってくれることになり、また効果音と BGM はそのまま受け継がれることとなって、「かなぶん」iPhone 版ができあがるための大きな基盤となった。


プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch

Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。

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