2011.12.30
若い人へのアドバイス - いいから一回海外に行ってきなさい
中高の同窓会があり、今は大学で学生を教える立場にいる同級生から聞いた話。卒業旅行で海外に行く学生は以前より少なくなっていて、海外志向も薄くなっているとのこと。
じゃあ仮に今から150年後に生まれたとして10万円で安全に月に旅行できると聞いたらあなたは行くでしょうか?おそらくほとんどの人が、「そりゃあ行くに決まってる」と答えると思います。
今から約150年前、幕末にたとえばアメリカやヨーロッパに行くということは、死罪を覚悟で、それこそ財産を投げ打つほどの決心が必要なことだったはずです。今の月旅行と同じくらいの難易度だったんじゃないでしょうか。
NHK大河ドラマの「龍馬伝」で、福山雅治演じる坂本龍馬が、いつか家族を連れて船で世界一周旅行をしたいという夢を語る場面が非常に印象的でした。彼は結局その夢を果たすことなく暗殺されてしまいます。150年経った今、彼が熱く語っていた夢は、世界一周とは言わないまでも、たとえばアジアのどこかの国に一週間行って帰ってくるくらいだったらほんの10〜20万円でかなえてしまうのです。アメリカだったら20〜30万円くらいでしょうか。
なのに、なんで行かないのか不思議でなりません。
旅行でも留学でも移住でもなんでもいいから、どんどん行けばいいと思います。
こういう話をすると、「いやいや、若い人がこぞって海外に行ってしまい、そして優秀な人たちが帰ってこなくなっちゃったら、日本の空洞化が起こってしまうでしょう」なんて言う人がいます。そんなことは今の100倍くらい若い人が海外に流れてから心配しましょう、と言いたい。
僕は今は会社組織に所属していないので、自分より若い部下、後輩にアドバイス・教育したりすることがありません。でもIT業界にいると、周りは僕より若い人が多いです。若い人へのアドバイスなんておこがましいのですが、でもちょっと長く生きてきて、またアメリカで生活したこともある僕がアドバイスできるとしたら、
いいから一回海外に行ってきなさい
と言いたいです。
そして、僕と同じく、子供を持つ親の方には、家族で海外旅行をしておくことをおすすめします。塾や習い事にお金をかけるんだったら、そのお金を旅行費用にまわすほうが、よっぽど効果の高い投資だと思います。
2011/12/30 17:37:19