唐突ですが、Wii が凄い。
GW期間中、実家に持っていって Wii スポーツを遊んだのだが、僕の親から弟、そして5歳の息子までみんな夢中。
三世代が手をとりあった姿を描いた Touch! Generations というロゴが Wii ソフトには付いているのだが、まさにそのロゴどおり、三世代がワイワイ仲良くゲームを楽しんでいた。
» Touch! Generations - Wikipedia
たとえば対戦するとき、手加減やハンデは必要ない。
5歳の息子でも、ゲームなんてほとんどやらない僕の両親でも、すぐに思い通り操作できるようになるすばらしいユーザーインターフェースを Wii は備えている。
さて、話変わってデジカメの話。
デジカメによってアナログカメラとはまったく違った写真の楽しみ方ができるようになった。
残りフィルムを気にしないでよくなったから失敗を恐れず何枚でも撮れるようになったし、遠く離れた友人や親戚に簡単に写真を送れるようになったりと、デジカメがもたらした変化はさまざまだ。
その変化の中で、これは子供がいる親じゃないとあまり気づかないことだが、デジカメのおかげで子供でも簡単に写真を撮ることを楽しめるようになった、というのがある。
アナログカメラの時代は、フィルムは高価なものだ。
無駄遣いしちゃいけないから、まだ小さな子供がカメラを持たせてもらうことなんてほとんどなかった。
しかし、デジカメならばフィルムなんて気にせず、どんどん失敗していいのだから、ちゃんと撮れなくたっていくらでも撮らせて練習させることができる。
5歳の息子にデジカメをもたせたらとても楽しんで写真を撮っている。
花や人物、犬を撮ってみたり。
ぶれて何が写っているのかわからない写真や、自分の指でレンズをふさいでしまった写真に紛れて、たまに非常に良く撮れた写真があったりするのだ。
低いアングルから独特の角度で撮られた写真が面白かったりする。
要は構えてシャッターボタンを押すだけなのだから、本来は子供でも写真を楽しむ権利はあったのだ。
子供でも写真を楽しむことがデジカメによってようやく可能になったと言える。
同じことは子供だけでなく、一般に機械の操作がそれほど得意でないシルバー世代にも言えることなんじゃないかと思う。
どの世代でも楽しめるようになった、というのは、前述した任天堂の Touch Generations のロゴに通じる話だ。
キーは操作性、ユーザーインターフェースだと思う。
ようやく本題。
Nikon COOLPIX S50c が任天堂のようにどの世代にも受け入れられることを思想として持っているのかどうかはわからないけれども、可能性としては良い線をいっていると思う。
理由は、PC の操作を必要とせず写真をアップロードできるからだ。
PC は幼い子供、そして特にシルバー世代を阻む大きな壁だ。
Nikon COOLPIX S50c を使ってPCレスで写真アップロード(設定編)で紹介したように、Nikon COOLPIX S50c で撮った写真は、カメラの充電中に自動的に Nikon のサーバーに転送されるため、写真をアップロードするというプロセスではとりあえずこの壁を避けて通ることができる。
いやしかし、写真を見るには Nikon のサーバーにアクセスして閲覧するためのブラウザが必要、やっぱり PC がいるじゃないかという話だが、ここで、Wii が登場する。
Wii には「インターネットチャネル」というインターネットに接続して、ウェブサイトを閲覧できる機能が付いている。
ブラウザは Opera だ。
アドレスを打ち込めば、PCのブラウザで見られるものとほとんど同じものが、リビングのテレビで見られるのだ。
いや、なかにはちゃんと見られないページはあるけれども。。。
そこで、実際に Nikon COOLPIX S50c で撮った写真を PC レスでアップロード、それを PC レスで閲覧、すなわち Wii で観ることができるかを実験してみた。
充電中に転送された写真は、デジタルフォトアーカイブ&共有サービス Nikon COOLPIX CONNECT 2 で見る事ができる。
COOLPIX CONNECT 2 に Wii の Opera ブラウザからログインできて、ちゃんと写真を表示できれば、完全に PC レスでアップロードから閲覧が可能となるわけだ。
まずは、COOLPIX CONNECT 2 のアドレスを打ち込んで、ページ自体がちゃんと表示されるかどうか。
上記をごらんのように、問題なく表示できた。
次はログイン。
ユーザー名とパスワードを Wii リモコンで入力するのは多少面倒だが、そこは Wii の問題である。
問題なくログインできた。
そしていよいよアルバムにアクセスして各写真がちゃんと表示されるかだが、
この通り、問題なく見られた!!
めでたくちゃんと閲覧できて何の問題もないように思えるのだが、しかし、ソファにごろりと横になりながら、リビングのテレビに映し出された写真を眺めるにはスライドショー機能がどうしても欲しい。
そして、COOLPIX CONNECT 2 にはいまのところこのスライドショー機能がない。
このため、写真を次々と閲覧するためには Wii リモコンを駆使していろいろクリックしなければならず、これはどうしたって疲れる。
惜しい!!
うーむ、これは自分でちょっと作ってみるしかないかなあ、という考えがちょっと頭をもたげる。。。
結論。
Nikon COOLPIX S50c で写真を撮る -> 充電ケーブルにつなげる -> 写真はサーバーに転送 -> Wii の電源を入れ、インターネットチャネルにアクセス -> COOLPIX CONNECT 2 につなげて写真を閲覧
この一連の流れを PC なしで実現できた。
どんな人でも操作できるかの良い指標になるので、これを5歳のわが息子が助けなしで一人でできるかと考えてみると。。。 COOLPIX CONNECT 2 の操作がちょっと面倒そうだができないこともない気がする。
カメラ本体とサーバー側のアプリケーションともにユーザーインターフェースを磨いて洗練させていけば、老若男女、広いユーザー層に受け入れられる可能性は大いにあると思う。