正二十面体などの多面体を折り紙で折ってみる
本の紹介です。
三連休最後の夜にはまったのが折り紙。時間を忘れて熱中してしまいました。
正二十面体ができあがったときはちょっとした感動を覚えます。
正二十面体などの多面体を折り紙で折ってみる (C)ジュンヤ(Junya)
昔幾何好きだったという方、子供に見せて「どうだパパすごいだろう」と父親の威厳を保ちたいという方、手先の器用さに自信のある方におススメです。
2007/02/12 23:18:27
本の紹介です。
三連休最後の夜にはまったのが折り紙。時間を忘れて熱中してしまいました。
正二十面体ができあがったときはちょっとした感動を覚えます。
正二十面体などの多面体を折り紙で折ってみる (C)ジュンヤ(Junya)
昔幾何好きだったという方、子供に見せて「どうだパパすごいだろう」と父親の威厳を保ちたいという方、手先の器用さに自信のある方におススメです。
2007/02/12 23:18:27
ほんと大したことではないのですが、近くのレストランを検索できる「食い探」が累計15000アクセスを超えたので、それを記念してかなり久々に手を加えてみました。
下のように値段(予算ですね)を表示してみたのと、
最近検索された場所の表示をやめて、検索された回数が多い順に「人気のある場所」を表示するようにしてみました。
あと、高速に検索できるようにページをキャッシュしているのですが、クローラーが巡回したページがメッセージが英語のままキャッシュされていた問題を修正しておきました。
Rails で
init_gettext "..."
と宣言しているそのあとに、
set_locale "ja"
と、常にメッセージを日本語で表示するようにしただけです。
ほかにもバグ報告、要望などあればコメント、トラックバックを遠慮なくお願いいたします。
2007/02/08 12:02:40
一つは「最強」と言われているらしい、スパムコメント・トラックバック撃退プラグイン、Akismet。
僕の Wordpress にはデフォルトで入っていました。いままで気づかなかった。
プラグインを有効化し、Wordpress.com より API キーを取得して、あっさり使えるようになりました。
以下参考に。
二つ目は、はてなブックマーク数 + del.icio.us ブックマーク数 + livedoor クリック数の合計が高い順に記事を並べてくれる SBM Popular Entry。
右にあるサイドバーの「人気の記事」と、各記事のタイトルの下にそれぞれのブックマーク数を表示することができました。
今まではてなブックマーク数だけ表示していましたが、ほかのソーシャルブックマークサービスでどれくらいブックマークされているかがわかるようになって便利。
リンクのところにカーソルをもっていったときに表示されるヒントが元は英語だったので、自分で日本語に変えるなど、少しカスタマイズして使っています。
2007/02/08 01:07:38
以前
» W-ZERO3[es]の予定表(スケジュール)と Google Calendar とを同期させる方法
という記事で Schedule World というサービスを介して W-ZERO3[es] の予定表と Google Calendar とを同期させる方法を紹介しました。
予定表を同期できるというのは大変便利で、たとえば、打ち合わせだったり飲み会の案内はたいていはメールで受け取るので、僕はその内容をそのまま Google Calendar の予定の説明にコピペしてしまいます。その後 W-ZERO3[es] と同期させれば、予定はもちろん、メールに書いてあった場所の情報などもすべて手元に移すことができるのです。
というわけで、上記方法は僕自身もずっと重宝して使い続けていて、何の不満もありませんでした。
ただ、上記エントリーのコメントで GooSync というサービスの存在を mura さんという方から教わり、そちらの方が直接 W-ZERO3[es] と Google Calendar とを同期させる方法のようで、明らかにスマートだし設定もはるかに楽そうで気になっていました。
今回ようやくその GooSync を試すことができ、非常にいい感じだったので、設定方法を紹介します。
以前紹介した方法との違いは、
なので、これから W-ZERO3[es] と Google Calendar とで予定を同期させようという方には断然 GooSync をおススメします。
今まで Schedule World を介した同期をおこなっていた方でも、終日予定の同期問題が解決されますし、間に一つ別のサービスを挟むというのはやはり強引なやり方だとも思うので、GooSync への乗り換えを検討する価値があると思います。
ただし、どちらの場合でもあくまで自己責任でお願いいたします。僕の場合は何の問題もありませんでしたが、これまで同期した予定が重複してしまったり、もしかすると削除されてしまう可能性があるかもしれません。
それでは、GooSync を使って同期できるまでの一連の流れを紹介します。キャプチャを多用したので縦に長い説明になってしまいましたが、内容はいたってシンプルです。5分もあれば楽に設定できると思います。
まずは GooSync(http://goosync.com)のページに飛んでユーザー登録をおこないます。
左メニューの Register をクリックします。
GooSync ユーザー登録 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
登録に必要な情報は結構あります。住所まで聞かれるのは少しいやな感じですが、すべて必須項目のようです。
GooSync ユーザー登録画面 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
Security Question: というのは、パスワードを忘れた場合のための秘密の質問のようです。
Security Answer: はその答え。
Security Code: にはその下に表示されているウネウネした画面の中の数字を入力します。
Time Zone: にはきちんと (GMT+09:00) Sapporo, Tokyo, Osaka を選択しないと、同期で問題が起こりそうです。
DOB: は Date Of Birth、つまり誕生日です。
登録が完了すると、完了通知メールが送られてきます。
次は、Google Calendar への同期の設定とデバイスの設定になります。
まずは同期の設定。My Google というメニューでおこないます。
GooSync が Google Calendar のデータを取得するためにおこなう認証方法は2つ用意されています。一つは、Google Calendar のログイン名とパスワードを GooSync 側に伝え保存しておかなければならない Password authentication という方法で、もう一つは、Google Calendar のログイン名とパスワードを GooSync 側に教える必要のない Non-disclosure authentication という方法。後者の場合、Google 側で GooSync にカレンダーに対するアクセスを認めるという設定が必要になります。
後者が推奨されているし、普通はその方が安心でしょうから、僕もその方法で試しました。
下図の赤丸部分、Authenticate のボタンをクリックします。
GooSync My Google posted by (C)ジュンヤ(Junya)
下のような Google の Access Request というページに飛ぶので、Grant Access をクリックして、GooSync から自分の Google Calendar へのアクセスを許可します。
GooSync Google 認証画面 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
以下のように、Authentication with Google Calendar successful というメッセージが表示されれば成功です。
GooSync 認証成功 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
次はデバイスの設定です。
Windows Mobile の Pocket PC(touch screen) を選びます。
GooSync デバイス追加 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
デバイスを追加すると以下の画面になるので、Configure Device... をクリックします。
GooSync デバイス設定 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
デバイスにインストールするクライアントの説明画面に移ります。ページの一番下、(touchscreen) Client for PPC2003/Windows Mobile 5 の方をダウンロードします。
GooSync クライアントダウンロード posted by (C)ジュンヤ(Junya)
ダウンロードしたファイルを W-ZERO3[es] に移してインストールです。
インストールすると下図のように、GooSync のアイコンがプログラムに現れますから起動して、いよいよ同期です。
GooSync at WZERO-3[es] posted by (C)ジュンヤ(Junya)
GooSync Client のメニューから Extras > Settings... を選び、デフォルトの General のタブ上の Username と Password を設定します。
ここに入力するのは GooSync の Username と Password です。Google アカウントの Username と Password ではありません。
GooSync クライアント設定 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
基本的に設定はこれだけ。以上を終え、矢印2つの絵柄のアイコンをクリックすると同期を開始。下のように Completed OK と表示されれば成功です。
GooSync 同期成功 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
下のメニューバー左から3つめの LOG と書いてあるアイコンをクリックすれば、同期した内容が表示されるので心配な方はこちらで確認しましょう。
以上、ユーザー登録から最初の同期までの基本的な流れでした。
終日予定なども織り交ぜながら何回か同期させてみましたが、今のところ何の問題も起こっていません。サービスは英語版ですが日本語も問題なく同期できました。
何か新しい情報などございましたら、コメントやトラックバックでお願いします。
2007/02/04 02:42:42
今年は電話や音声系のサービスが熱いんじゃないかと思っています。自分がまた電話に関わる仕事を再開したのでそう思いたいというのもあるかもしれませんが、iPhone の発表があったり、僕が電話を離れて Web に関わる仕事をしている間に Asterisk というオープンソースの PBX が台頭してきていたりと、何かこれから電話周りですごいことが起こりそうな予感を感じています。
jaxtr もそういう予感を感じさせるサービスの一つです。
» Jaxtr: ソーシャルネットワーカーが電話できるウィジェット
ウィジェットから電話をかけられる
βテスターのアカウントをもらうと、下のようなウィジェットをブログや自分のサイトに貼り付けることができます。
ページの読者が DIAL BY PHONE をクリックすると、まず読者自身の電話番号を入力するよう要求します。入力すると、その番号からかけることのできる専用の電話番号が表示されます。この番号にかけた電話が、あなたがあらかじめ指定しておいた番号に転送されるという仕組みにより、あなたの電話番号が知られることはなくプライバシーが守られています。
無料の留守電サービス
転送先には自宅の電話番号や携帯、会社の番号など自由に設定できるのですが、デフォルトは Voicemail(以降留守電) につながるようになっています。転送させて受けた電話は1ヶ月100分まで無料ですが、留守電はいくらでも無料。つまり、無料の留守電サービスを手に入れたことになるのです!!
この留守電のシステムがまたすぐれもの。
留守電が入るとメールで通知され、内容をブラウザから聞くことができるため、インターネットにアクセスできる環境があればどこからでも聞くことができます。また、何件も留守電が入っていても、ブラウザだと下のように一覧表示されていて、たとえば5件目の留守電を真っ先に聞きたい、なんていうことが簡単にできます。携帯の留守電サービスに比べると格段に使いやすい。
jaxtr 留守電再生 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
ウィジェットからの電話のかけ方
今のところサービスは英語版なので、ウィジェットに現れる電話番号にかけると、聞こえるアナウンスは英語です。ただ、日本国内の電話番号が表示されるので、ちゃんと使うことができます。
DIAL BY PHONE をクリックしたときにまず自分の電話番号の入力を求められるのですが、これがちょっとはまりやすいポイントです。まずは国の選択で日本を選んだあと、たとえば 03-1234-5678 という番号なら、最初の 0 を抜かした 312345678 を日本の国番号 +81 に続けて入力します。
jaxtr 番号の入力方法 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
自分の番号を入力した後に表示される専用の番号も同様に、最初の 0 を抜かした形で表示されます。つまり、343218765 という表示なら、03-4321-8765 にかけてください。
電話をかけると、
Please hold. Jaxtr is completing your call.(お待ちください。Jaxtr は通話を転送中です。)
というアナウンスが流れます。
固定電話なり携帯電話を転送先に指定していれば、そのあとすぐにそちらに転送されますが、留守電に指定していれば、
Please leave your message after the beep.(ピーという音のあとにメッセージを残してください。)
というアナウンスが流れるので、その後にメッセージを残します。
冒頭のウィジェットはちゃんと使えるもので転送先は留守電にしてあります。もし良かったらブログの感想なり僕あてのメッセージを試しにに入れてみてはいかが?
個人のブログや個人で運営しているサイトや Web サービスの連絡先といえば、あってもメールアドレスがやっとで、電話番号をサイト上にさらして電話での連絡を受け付けるなんてことはほとんどありえなかったと思います。しかし、jaxtr を使えば、電話でのコンタクトを可能にし、文字通りユーザーの声を聞くことができるようになります。コミュニケーションの基本はやっぱり声ですから、電話を使ったこうした音声系のサービスがこれから注目されるかもしれません。
2007/02/03 01:43:19
急いで考えたので適当なキャッチコピーになってしまいましたが、本日 四択.com をリリースしました。
四択.com その1 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
今年の僕の目標 ひと月ワンサービス と宣言した時点で何も考えていなかったので、どうなるかと思いましたが、この二日間開発する時間がとれたのでなんとかなりました。日付変わってしまいましたが、まあそこは大目に見てください。
最近、長男に「クイズを出してくれ」と頼まれるのですが、三択問題とか問題を考えるのって結構難しいんですよねえ。そこで自動四択問題製造機を作ってみました。名前はベタですけれど、四択.com。
画像検索でヒットした画像から検索に使ったキーワードを当てる、という簡単な仕組みですが、推理力が要求される意外な難問ができたりして結構奥が深いです。
[2007/02/02 追記]キーワードの一覧を作るところが手動で、ヒントとなる画像を取ってきたりランダムで間違いの選択肢を作るところは全自動なので、アイデア次第で問題をどんどん量産できます。
まずは
あたりで練習してから、
» 四択.com : 都道府県
» 四択.com : EU加盟国
などにチャレンジしてみてください。結構勉強になります。
四択.com その2 posted by (C)ジュンヤ(Junya)
月内リリースに間に合わなかったのですが、ユーザーが自分で問題を作ることができる機能をぜひ入れたいと思っています。そのうちすぐに追加しますのでしばしお待ちを。
それまでは、「こんな問題作ってください」という要望があればこのエントリーにコメントなりトラックバックしていただけたらと思います。もちろんバグ報告やそのほかの機能要望も大歓迎。
2007/02/01 01:30:41
なんとスコットランドで今、開発合宿をされている日本人の方がいます。
海外での開発合宿を日本語で紹介しているレポートなんて、なかなかないのではないでしょうか。もしかするとこれが唯一かもしれません。
なかなか興味深いレポートです。
なにがすごいかっていうと、
日本の「旅館に温泉」とはだいぶ違い雰囲気ですね。
レポートを書かれている makotoi さんとは Drecom Award on Rails に作品をエントリーした者同士。授賞式の飲み会で知り合いました。イギリスでご活躍されているからか、なんとなくジェントルマンな雰囲気を醸し出していました。海外で働くということはやっぱり苦労も多いと思うので、こうして活躍されている日本人の方は個人的にすごく応援したいです。
2007/01/25 00:36:27
日付変わって昨日となってしまいましたが、WBS(ワールドビジネスサテライト)で開発合宿が取り上げられていました。
僕の前職ウノウも少し映っており、なんと男だらけの入浴シーンなんかあってなぜか妻はそこで爆笑。まああれはテレビ用でまさか全員で入ってブレストすることは実際にはないですけどね。誰かと一緒に入って、二人とかでブレストすることはありましたけど。。。いずれにしても一般の人にとっては滑稽に映りますよね。
「ホワイトカラーの仕事力」というテーマで最近の生産性を上げる新しい試みとして開発合宿が紹介されていたのですが、生産性が他の先進国に比べて低いと言われている日本だけれども、「無駄と思われるだらだらしている時間にほかの人の仕事ぶりだとかいろいろ雑多な情報を集めているのが日本の強さだったりする」というコメンテーターの話には納得。アメリカと日本の両方の会社で働いたことがありますが、たしかにそういう面はあると思いました。
開発合宿はウノウで3回、百式管理人とサイドフィード赤松さんに招待していただいたのが2回、そして最近独立した後に1回の合計6回行っていて、回を重ねるごとに経験値を貯めてきたなあと思っていますが、なんといっても百式合宿での経験が大きいです。
おそらく今回の放送にあわせてのリリースだと思うのですが(このあたりはさすがだと思います。製作時間は6時間だとか)、お二人のノウハウが、
» kaihachu.com - 開発合宿好きの技術者のためのコミュニティブログ
に結集されています。
さて、開発合宿での僕の戦績は、何らかの成果を出せたのを勝ちとすると5勝1敗。成果物の良し悪しは置いといて、とりあえず完成させるリリース力(?)は開発合宿で培ってきたので、今年はそれを生かし、
[tegaki]ひと月ワンサービス リリース[/tegaki]
つまり、毎月何らかのサービスを一つ、合計12のサービスをリリースすることを目標にします。(あ~あ、書いちゃった)
2007/01/23 02:10:36
» パーフェクトな円を描く男 | P O P * P O P
に触発されて。
黒板の上には描けないけど、紙の上になら僕でもできるので、その方法を紹介します。
動画を見ればだいたいわかるかと思いますが、一応説明すると、人差し指の爪の表面を支点にして、紙の方をグルッと回しています。
ちょっと練習すれば誰にでもできると思いますよ。
2007/01/18 01:20:47
かねてから噂されていた iPhone が Macworld 2007 で発表されました。
スピーチの模様は
» Macworld San Francisco 2007 Keynote Address
にて、Watch iPhone Introduction を選ぶと、QuickTime フォーマットの動画で観ることができます。
観終わったあと、ぞくぞくしました。個人的な感想は、「ついに待ちわびていた理想のスマートフォンが登場した」ってところでしょうか。
それにしても、いつも思うのですが、アメリカ人はプレゼンが上手です。Steve Jobs 氏はその中でも別格なのかもしれませんが、僕が働いていたアメリカの会社でもだいたい皆上手でした。
いつか誰かに聞いた話ですが、アメリカ人は子供の頃からプレゼンの方法と、それと「演技すること」を学んでいるから、人前で上手にスピーチすることができるのだそうです。
そもそも、普段の生活からどこかおおげさで芝居がかっているところがありますから、僕らがそれを真似しようと思っても一朝一夕では無理。下手に真似すると「かぶれてる」という印象を与えかねません。
でも、もちろん参考になる部分、見習いたい点はたくさんあります。iPhone に対する絶賛は他のブログに譲るとして、キーノートの動画から、そういった「うまいなあ」「もしかしたら使えるかも」という印象を持った部分、単に感動した部分をまとめてみました。
なお、キーノートの動画は1時間30分に及ぶ長編で、しかも英語です。それでも一見の価値はあると思うのですが、概要だけ知りたいという方には、次のページが日本語で詳細な内容を紹介していておすすめです。
» Macworld 2007:スティーブ・ジョブズ キーノート - Engadget Japanese
動画は、上記ページの 9:41am から始まっているので、たとえば 9:51am の部分を観たければ、QuickTime の目盛りを 00:10:00 のあたりに持っていけばちょうどその該当部分を観ることができます。以下の説明では上記ページからの引用とともにこの目盛りの時刻を記しておきました。
1. 予想を裏切りちょっとした驚きを与える
00:01:19
9:42am - 「今日われわれは、革命的な製品をみっつ紹介する。最初はタッチコントロールのワイド画面iPod」。どよめき。「二番目は革命的な携帯電話」
9:43am - 「そして第三はブレークスルー的なインターネット・コミュニケーション・デバイス。」三番目への反応はやや微妙。とはいえ総立ちに近い状態。
と製品が3つあるのかと思わせておきます。そして、この3つを2度にもわたって連呼し繰り返します。来るぞ、来るぞ、と思わせるこのひっぱり、上手です。
そして、
「iPod、電話、インターネットモバイルコミュニケータ... でも別々の製品ではない!」」
「名前はiPhone!」
3つじゃなくて、実は1つの製品だ、という驚き。実際の動画を見てもらうと、観衆の興奮具合がわかるかと思います。
2. 効果的な引用
00:09:41
アラン・ケイの言葉を引用。「ソフトウェアに対して本当に真剣ならば、独自のハードウェアを作るべきだ」。
Apple が言うと非常に説得力があります。
3. スライドにあわせたスピーチではなく、スピーチにあわせたスライド
スライド全体に言えることですが、文字をほとんど使っていません。多くても2行か3行です。綺麗なグラフィックと効果、そしてスピーチで説明がなりたっています。
一枚のスライドには、その瞬間スピーチしている必要最小限のことしか表現していないのです。
それがよくわかる一例が、
9:53am - 2メガピクセルカメラ、3.5mmヘッドセットジャック、SIMスロット、sleep - wakeスイッチ。下にはスピーカー、マイク、iPodコネクタ
のデザインの説明の部分。00:12:40
iPhone の上面の説明で、Steve Jobs 氏が「3.5mm ヘッドセットジャック」と言っているときには、矢印と Headset の文字が表示されています。次に、「SIMスロット」と言ったときには、Headset の文字と矢印は消えて、SIM を指し示す矢印と「SIM」の文字が表示されるのです。
文字で説明すると、何のことはないように思えてしまうのですが、iPhone の上部の画像に、Headset、SIM、Sleep - Wake を指し示す矢印と説明を全部書いてしまうのが、普通やってしまいがちな過ちではないでしょうか。あるいは順番に表示する効果は加えても、SIM の説明のときに、すでに説明し終わった Headset の矢印は消さずにそのまま、としてしまいそうです。
4. ユーモアを忘れない
いくつか例を。
00:03:00
「アップルは今日、電話を再発明する。これがそれだ」 ネタ画像。拍手。
以下が最高です。しこんであったとしても面白いです。
00:46:28
Google Mapsを表示。スターバックスのPOI(電話番号が表示される)から通話。「ラテを4000人分。失礼、間違いました」。場内爆笑、拍手。
Yahoo Jerry Yang 氏もユーモアを忘れません。
00:56:15
10:36am - iPhoneの「電話の再発明」をネットに。デバイスの世界にWeb 2.0を。「スティーブ、ぜひ一台送ってくれ。住所は知ってるはずだ」
5. 予想を裏切りちょっとした驚きを与える その2
01:04:35
10:46am - 「一番ポピュラーなiPodは$199だ。スマートフォンは?2年契約で$299くらいだろう。」組みあわせれば$499くらい。「iPhoneはいくらにしようか。これはもっと高くするべきだ。」
10:47am - 「では、$499にどれくらい上乗せしようか。これについては本当に考え抜いた。こんな多くの機能があるんだし……」。ひっぱりすぎ。
「さてどうしよう。4GBモデルだとしたら、そのまま$499にしよう。上乗せなし。」
iPod = $199、スマートフォン = $299、それをあわせもった上にほかの機能もプラスした iPhone は両者を足し合わせた $499 以上になっても当然だな、と思わせておいて、「上乗せはしない、そのまま」という結論に持っていくことで、ちょっとした驚きと「お、それなら安いな」と思わせる説得力があります。
6. メモを見ない
Steve Jobs 氏はメモを見ないでプレゼンしています。Google Eric Schmidt 氏しかり、Yahoo Jerry Yang 氏もしかり。彼らはそれをいとも普通にこなしていますが、メモを見ながらおこなっている Cingular Stan Sigman 氏のスピーチと対比させてみると、与える印象の差が歴然としています。
01:08:23
10:49am - 「CingularのCEO Stan Sigmanを紹介できることは……」
Sigman:アップルとのパートナーシップはCingularにとって大変に光栄云々。Cingularはat&tの一部だからat&tとアップル。
Cingularとattを紹介する普通のキーノートに。略。
Stan Sigman 氏にはかわいそうですが、Steve Jobs 氏のスピーチと見比べることによって、悪いスピーチの良い例になってしまっています。
僕が気づいた悪印象な点をいくつか。
- 01:08:23 Stan Sigman 氏はのっそりのっそり登場。00:50:40 でGoogle Eric Schmidt 氏が小走りで登場したのとは対照的です。これが両者が代表している会社のスピードの違いかと思ってしまいました。Eric Schmidt 氏が小走りなのは、少しでも Jobs 氏のスピーチの時間を割かないようにとの配慮なのか、もともとの彼のスタイルなのかはわかりませんが、いずれにしても好感を与えます。Stan Sigman 氏は偉そう。
- 01:08:40 Stan Sigman 氏、最初ポケットに手を入れてスピーチです。これも偉そうですね。
- スピーチ長いです。01:08:23 から 01:14:11 まで6分近く話しています。
7. トラブルはジョークで回避
01:15:00
10:56am - 再びジョブズ。Cingularとの話し合いは2年前から。携帯電話の市場がどれくらい……といったところでスクリーンが変わらない失敗。いつものジョークでフォロー。10:56am - 「ハイスクールにいたとき、スティーブ・ウォズと一緒にTVジャマーというデバイスを作った。TVの周波数を妨害する仕掛けで、バークレーの寮でみんなスタートレックを見ているところにいって………」。ここまででスクリーンが復活。
トラブっても機転を利かしてジョークで回避しています。こういうときに使えるような小話をいくつか用意してあるのかもしれませんね。
8. 社員とその家族への感謝で締めくくる
01:19:40
11:00am - 「ありがとう。ありがとう。この製品のために働いたスタッフに注目してほしい。これに関わったスタッフはみんな立ってもらえるかな? どうか盛大な拍手を。」
11:01am - 「もちろん、われわれの家族にも感謝しないわけにはいかない。ここ六カ月のあいだ、あまりわれわれの顔をみてもいない。家族の支えがなければやり遂げるのは不可能だった。われわれがどれほど感謝しているか、必要としているか。ありがとう。」
ここまでのことはなかなかできることじゃありません。パフォーマンスの一つといううがった見方もあるかもしれないですが、それでも感謝の気持ちをちゃんと表現することはとても大切なことだと思いました。
以上でキーノートのまとめは終わり。
なお、タイトルの「株価までも上げてしまう」についてですが、おおげさな話ではなく、以下のブログエントリーで紹介されているように、iPhone 発表の後、スピーチが進むに従いアップルの株価が上がっているのがわかるかと思います。
元ネタはこちら↓
» 『iPhone』発表にみる海外著名ブロガーの企画力まとめ | P O P * P O P
余談ですが、アップルの社名は、
10:58am - 「Mac, iPod, Apple TV, iPhone。"コンピュータ"と考えられるのはMacだけだろう。よくよく考えてみた。われわれの名前もそれを反映したものにすべきだろうか。」
「今日から、われわれはただのアップルになる。「コンピュータ」は付かない。」
とキーノートで発表されているように、Apple Computer, Inc. から Apple Inc. に変わったようです。
↓ 日本のサイトではまだ Apple Computer, Inc. のままですね
この社名変更の発表もドラマチックに演出されていて上手いです。01:17:15
2007/01/11 15:08:11
株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。
Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンス、Raspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。
オンラインコンテンツ: 大人のためのScratch
Amazonから図書館検索 Libron、iPhoneアプリ ひらがなゲーム かなぶん を作っています。
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