こどもたちにプログラミングを教える CoderDojo Tokyo #1 を開催しました
こどもたちにプログラミングを教えるCoderDojo Tokyoの第一回目を開催しました。
用意していたこどもたちの枠は満員となり、見学したい方もたくさんいらっしゃって、まずは良い感じでスタートを切れたんじゃないかと思っています。
HTML、Scratch、Squeakの3つのグループに分かれ、それぞれのグループで課題、作品づくりをおこない、最後に皆の前でプレゼンという形式でおこないました。
写真や実況中継のツイートは、FacebookのCoderDojo Tokyoページで紹介しているのでよかったらそちらを見てください。
CoderDojo Tokyo開催までの経緯
↑James氏のプレゼンに聞き入るこどもたちと保護者の方々
CoderDojo のことを知ったのは今から約2ヶ月前、作業場所として良く使わせていただいているコワーキングスペースの下北沢オープンソースカフェオーナーの河村さんに、面白いのがあるよと以下のA-Listersの記事を教えてもらいました。
» githubが子供向けコーディング道場を開催 « A-Listers
カフェの場所を提供するので一緒にアジア初のCoderDojoをやりませんか、と誘われたので、James氏にメールを送ってみたのです。
そうしたら、ちょうど同じくらいのタイミングで東洋美術学校の副校長をされている @daisukenakagome さんが東京でCodeDojoをやりたいとJames氏に連絡していたようで、だったら一緒にやったらいいんじゃないとJames氏より引きあわせてもらい、とんとん拍子で話が進みました。
#0と#0.5と銘打った運営側の準備、練習を兼ねたPre CoderDojoは下北沢オープンソースカフェで、#1の今回は東洋美術学校の素敵なカフェスペースを提供していただき開催にいたりました。
CoderDojo Tokyoの今後
#1が無事開催され、お祝いを兼ねJamesと食事してきたので、そのときにいろいろと運営に関する疑問点などをぶつけたところ、貴重なアドバイスが返って来ました。その他アイルランドでのCoderDojoの様子などもいろいろ聞いてみたので以下、箇条書きにしておきます。
繰り返しますが、相手は19歳の青年、「Age is becoming less relevant」とはいえ、いろいろと良く考えていて立派だなと感心してしまいます。
- 毎回教えるためのカリキュラムを用意するのって大変だよね、に対しては、Kata(武道の型のアナロジー)というチュートリアル集のページを作ったので、ここに各Dojoのカリキュラムを集め、共有していきたいとのこと。素晴らしい。
- こどもたちが何かわからないことに関して質問してきたとき、Googleでの検索方法など、その問題に対する答えをみつける方法を教えてあげる事が大事。「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」という故事ですね。
- たとえば Scratch -> HTML -> Javascript -> Python のように、GUIベースでとっつきやすい言語からタイピングを必要とした高度な言語に徐々にステップアップしていく流れをつくるのがおススメ。そのために、「君はそろそろこの言語は卒業だね、次にすすんでみたら」とこどもを促す必要がある。そのためにバッジやベルト(帯)の仕組みをうまく使っていきたい。
- 各国のDojoはどのくらいのペースで開かれているのか?に関しては、毎週土曜日(週一)から隔週、月一などそれぞれのDojoによって違うとのこと。何人くらいのこどもが参加するのかに関しては、大きいところだと90人(!)、HTML/CSSコース、Javascriptコース、Pythonコースの3セッション(各30人)に分かれ、各コースに2〜3人くらいのメンターがつくとのことでした。
- 一回目のセッションをやってみて、うまくいきそうなら二回目以降をやってカリキュラム化すればいい。駄目そうなら他をやればいいとのこと。このあたりは「Do what you love(自分が好きなことをやれ)」に通じているのでしょう。
などなど。
「そもそもなんで道場?」などいくつか聞き忘れちゃったので、続きは本日、下北沢オープンソースで行われる
で聞きたいと思います。
今後、東京以外でも、また東京の中でもどんどんCoderDojoが作られるといいな、と思っています。
合気道を習っているのですが、僕が住む調布内でも10近い道場が各地にあり、また世界各国にもあります。師範の許可があれば別の道場にも出入りする許可が与えられるのですが、CoderDojoもおなじように、こどもたちが日本各地、そして世界各地の道場で仲間を見つけられると素敵なんじゃないかと思っています。
共感して、協力してくれる方がいたらどんどん連絡ください。
2012/05/07 07:27:14