僕は発展途上技術者

リアルな問題を解決する Getting Real なサービス - アルバイトシフト管理「シフター」

リアルな問題を解決するサービス


Web サービスには「バーチャルな問題を解決するサービス」と「リアルな問題を解決するサービス」の2種類があると思っています。


Web 2.0 的なサービスと言われるものの多くは前者であり、どちらかというと Web に詳しいごく一部の人たちがターゲットです。


それはそれで良いとは思うのですが、僕の価値観では、世の中の一般の多くの人が抱えている問題を解決する、後者の方にずっと大きな価値があると思っています。


そんな「リアルな問題」と言っていいアルバイトのシフト管理の煩雑さ、これを解決する「シフター」というサービスを、知り合い二人がやっている会社がリリースしました。


» シフター - アルバイトのシフト管理の悩みを解決! -


まだ開発途中の段階でデモをみせてもらったとき、コンセプトと製品(特にUI)ともにとても良いなあ、と感じたのを覚えています。


「機能を削りに削った」「自分のおかんでも使える」


シフト管理画面は以下のような感じ。シンプルでわかりやすく、シフトを入力したり時間をずらすといった操作は、Google Calendar のようにマウスでスイスイーッとできるのが気持ち良さそうでした。


top_img_03table.png


アルバイトのシフト管理、という解決すべき問題に一点集中、限定されているところ、それと使いやすさをとことん追求している姿勢が良いと感じます。


その姿勢は、


» おかんでも使える? ワイアードのアルバイト勤務管理サービス「シフター」 - ITmedia Biz.ID


の記事の下記引用部分からもうかがい知れます。



「これ1つで何でもできるような、多機能で高機能なサービスではない。むしろ機能を削りに削った」(ワイアードの石原明彦社長)。勤務時間(シフト)を組むことだけに特化したユーザーインタフェースで、「普段はPCを使わない人でも使える、自分のおかんでも使える。そんなサービスを目指した」という。


「機能を削りに削った」と「自分のおかんでも使える」は名言です。


Web サービス作りの教科書 Getting Real


僕が「シフター」をいけてるなあ、と思うのは、個人的に Web サービス作りの教科書だと思っている Getting Real(*) に書かれていることをかなり忠実に実行しているからなんだと思います。


» Getting Real(日本語版はこちら)


* シンプルで使いやすい便利サービスをいくつか提供していて、Ruby on Rails の開発元でもある 37signals がそのノウハウを惜しげもなく披露している PDF 本。いまは HTML 形式ならば無料で読めます。


「機能を削りに削った」なんかはそのまま、Build Less(少なく作る) に書かれていますし、機能を特化している点は、What's the Big Idea?(それは結局何をするものなの?) に忠実と言って良い。


プロモーションサイト


シフターのプロモーションサイトもかなりいけてるのですが、プロモーションサイトはこうあるべきということが書かれている A Powerful Promo Site(いけてるプロモサイト) の素晴らしい見本と言えます。


利用者の声つきの導入事例あり、スクリーンキャプチャあり、メディア掲載情報あり、と充実しているのですが、なかでも秀逸なのが、


» CiFTR(シフター)-経営者のメリット


のページです。


ここで、シフト管理がちゃんとされていないがために、時給1000円のアルバイトの人が1人6時間週2日余計に働いてしまった、というありそうなストーリーを語っています。


そうすると余計な人件費が一ヶ月で


6時間 x 2日 x 4週 x 1,000円 = 48,000円


かかってしまう計算です。


シフターの年間契約は 49,800円(2008/9/12現在) なので、一年間かかる費用だけで、ひと月のロスをチャラにできますよ、という提案をサイト上でおこなっているのです。


まさに Web サイトが営業マンに成り代わっています。しかも24時間365日休まず働く営業マンに。


最後に残念な点をちょこっと


ちょっと残念な点は、試用するためには、簡単ではあるが店舗名などを登録し、連絡を待つ必要があること。それで本当に導入を検討しようというユーザーだけをある程度フィルタリングできる、ということもあるのでしょうが、ちょっと UI だけでも試してみたい、というユーザーが気軽にアプリケーションに触れることができる仕組みもあってもいいのではないだろうか。(実際、このレビューも、製品に関してはデモをみせてもらったときの記憶をたよりに書いていて、今現在のバージョンを試しに触りながら書くことができていない)


Getting Real では、そのあたりのことが Free Samples(無料サンプル) に書かれています。


とはいえ、トータルで非常によくできているサービス。こういった「リアルな問題を解決するための Web サービス」はどんどんでてきて欲しいし、僕もそういうサービスを作りたいと思っています。


「シフター」にはそのいいロールモデルになってほしい。応援しています。


コーポレートサイトっぽいものを Ruby on Rails で構築してみた

フリーランスとして働き始め、もうすぐ2年になろうとしています。


企業が会社案内のホームページを持つように、僕もこのブログとは別にホームページを作るべきだったのですが、やろうやろうと思いつつ、あまり乗り気がせず、そのままにしていました。


この夏体調を少し崩していた間、自分はいったい何をやりたいのか、など見つめ直す時間がありました。良い機会なので、その間に考えたことなどを反映させ、Ruby on Rails でコーポレートサイトっぽいもの(個人事業主なのでコーポレートではありませんが。。)を作ってみました。


» Champierre(シャンピエール) - ミッション


デザインは超シンプルでショボショボですが、機能的には結構満足いくものができたので、ポイントを簡単にですが以下にまとめておきます。


1. Ruby on Rails で作る


静的ページばかりだから HTML ベタ書きでもいいんじゃないかという気がしますが、ヘッダーやフッターなどどのページにも同じく表示されなくてはいけないパーツがあったり、ひとつのページのなかでも繰り返し登場する部分があったりするので、動的にページを作成できるようにしました。それが可能ならば、言語やフレームワークはなんでもいい、自分が得意なものを選んで使えばいいと思います。


Ruby on Rails、あるいはほかの言語 + フレームワークを習得中であれば、今後自分が一番良く使い、見ることになるホームページをその道具を使って作ってみるのが良いと思います。


2. Active Scaffold で管理画面を作成


サイトを作ったはいいけれども、更新されずに放置されてしまうというのが結構ありがちなパターン。そうならないよう、手軽に更新できる仕組みを作りました。


Page というモデルを作り、1ページを1オブジェクトに対応させて作ったので、ページ追加も編集もDBのデータをいじるだけ。管理画面は僕しかさわらないので、ActiveScaffoldを使ってサクッと作りました。


active_scaffold.png


管理画面には僕だけがアクセスできるよう、Rails 2.0 から手軽に実装できるようになったBasic認証と、アクセス元のIPアドレスをチェックするようにして、アクセス制限を設けました。


3. お問い合わせフォーム


» Champierre(シャンピエール) - お問い合わせ


メールアドレスを表示するだけでもよかったのですが、せっかくなので ActionMailer を使ってお問い合わせフォームを実装。この手軽さは Rails ならではかもしれません。


4. キャッシュ


動的にページ作成といっても、僕が管理画面で変更したあとはずっと同じページを表示するだけ。表示するたびにページを作成するとその分反応が遅くなってしまうので、Rails のページキャッシュの仕組みを使ってほぼすべてのページをキャッシュしました。


5. Capistrano で簡単デプロイ


繰り返しになりますが、サイトはいかに更新がしやすいかが大事だと思っています。コンテンツは管理画面から簡単に更新できるようにしましたが、そのほかの部分でもちょっとした修正や機能追加をしたいな、と思ったとき、少しでも手間がかかるとそれがおっくうになってしまいます。


FTPサーバーから該当ページのHTMLファイルをダウンロードしてきて、ローカルで修正、FTPサーバーにアップロードして戻す、という作業は数分でできますが、その数分が結構面倒に思えてきてしまいます。


Capistranoを使うことで、ローカルの開発環境で修正、動作確認、その後コマンド一発で変更を本番環境に反映させることができます。この便利さを知ったあとでは、Subversionによるバージョン管理とCapistranoを使ったデプロイなしの開発には戻れません。


以上、同じような簡単なサイトをサッと作りたいときに参考にしていただければ。。。


404 Not Found をちゃんと返そうという話といろいろと試す場となる Web サービスを運用してみようという話

最近ブログで情報発信してなかったなあ、というわけで久々のエントリー。



「ソフト404」で返すのはやめようよ、という趣旨のGoogle公式ブログの記事。 → Official Google Webmaster Central Blog: Farewell to soft 404s(2008/8)


なんのことだかわからん。英語じゃなおさらわからん。 という方には筆者が何年か前に書いた 「ステータス200なのに「その商品はありません」」がほとんど同じ話なのでおすすめです。


» Web屋のネタ帳: さよなら「ソフト404エラー」


「ページがありません」「商品がありません」のようなエラーページでは、HTTPヘッダでも 200 でなく 404 Not Found をちゃんと返そうよ、という話なのですが、さらに一歩すすめて Google が提供するツールを利用し Enhanced 404 pages にしようというのが大変参考になりました。


さっそく「あとで行く」に実装してみました。


http://atodeiku.com/page/show/12345 のように ID の部分をめちゃくちゃな数字にした URL にアクセスしてみると以下のようなページが表示されます。


enhanced404.png


Google お得意の、「もしかしてこっちなんじゃなんじゃないの?」というわけで似ている URL をすすめてくれます。親切になりました。


Javascript のコードをペロッと貼付けるだけ、ものの数分で実装できてしまうのですが、こういう知識って頭に入れておくだけでなく、実際に手を動かしたほうが格段に身に付きやすいと思っています。


そういうわけで、こういうことをいろいろと試せる場となる自分のサービスを作って運用するのがおすすめ。


でも、自分で Web サービスを作るのってモチベーションを維持するのが大変。そこでコンテストに出すことを目標にして作るわけです。


ちょっと強引な展開かな?ま、いいや。


Mashup Award 4th、締め切りもうすぐです。僕も間に合うよう、がんばって作ります。




Mashup Award 4th


スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ

試写会で観てきました。(大人の?)映画を観に行ったのは結構久しぶり。楽しめました。









スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ (2008)


【監督】デイヴ・フィローニ




★★★☆ [70点]「ファンとしては見逃せない」


2Dアニメ版の「クローン大戦」を観たときは、「うわー、やめてくれー。シナリオそのままで、日本のアニメーターに描かせてくれー」と思いましたが、この3Dアニメ版は、はるかにまし、というかむしろよくできていると思いました。


なんであんなヘタ絵で描くんだろうという人物の顔はあいかわらずなのですが、登場する戦闘機、ドロイドやエイリアンはとても綺麗に描かれています。


そして、メカ、ドロイドが入り乱れる地上戦や空中戦の戦闘シーンにいたっては、実写とほとんど変わらないクオリティに感じられました。音響効果も迫力あります。まあ、実写といえどもほとんど CG で描かれている部分を今回は CG だけで表現すればいいのだから、当然と言えば当然なのかもしれませんが。。。


旧三部作で描かれている親子の闘い、新三部作では悪に堕ちてしまう善、といった人間ドラマめいたものはいっさいなく、ただひたすら戦闘シーン、メカの美しさを楽しむ作品という感じなので、ファンでない人にはどう映るか疑問ではあります。


終わったあと、エンドロールを眺めているとスタッフに名を連ねているのは中国名ばかり。制作会社として「ルーカスフィルム・シンガポール」という名前が登場して納得しました。シンガポールの人件費はそれほど安いとは思えませんが、ハリウッドのそれと比べればやはり安いのでしょう。C3PO のアンソニー・ダニエルズやサミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・リーの名前は声の出演のところに見受けられましたが、ユアン・マクレガーっぽいなと思えたオビワンは違う人がやっていますし、声のそっくりさんをそろえればギャラだって節約できているはず。監督も脚本も別の人にまかせ、できあがった作品全体をジョージ・ルーカスがチェックすれば出来上がり、といういわば量産体制を作り上げるための実験的な作品にも思えました。


その実験の最初の作品としては、スターウォーズの世界観をちゃんと維持できてますし、クオリティもほとんど落とすことなく、成功しているんじゃないかなと思います。


もともとルーカスが、エピソードIIIであっさり殺されてしまった性格、人種が異なるさまざまなジェダイ達に活躍の場を与えるために、このアニメシリーズ(この後のシリーズは全米で30分のアニメシリーズとしてTV公開されるそうです)を用意したと聞いています。これからたくさんのエピソードが用意されているはずで、それらをクオリティを維持しつつ作り続けるためには、フルCGアニメ・アウトソースといったコストを抑える工夫が必要なのかなと勝手に思っています。その手法に賛否両論はあるでしょうけれど、ファンとしては、これからもスターウォーズシリーズが楽しめるのだから、それでいいんじゃないかと思います。



Posted by pierre on 2008/08/12 with 映画生活


PlaceEngine JavaScript API を使おうとしたところ、IEで「操作は中断されました」エラー

モバイルマップ」に PlaceEngine の現在地取得機能を追加するにあたり、はまったところを共有しておきます。


PlaceEngine のページに用意されている以下のチュートリアル(Sample2: PlaceEngine + Google Maps の部分)にならって実装したところ難なくできたような気がしました。


» PlaceEngine JavaScript API


ところが、Mac の Safari と Firefox で確認したあと、PC の IE で見ようとしたら、「操作は中断されました」というエラーが出て撃沈。


untitled.png


この謎のエラーメッセージのほかには何の手がかりもありません。


ググってみると見覚えのあるエントリーが。。


» GOGA - doodle開発記: インターネットサイトは開けません。操作は中断されました。


けもの会議仲間の ishimaru さんがちょうどそのままずばりのエントリーを書かれていました。



結局レンダリングのタイミングでIEの気に障る部分がでるとこのエラーが出るようで、iframeで呼び出すかbody onloadで呼び出すと出なくなるというのが解決策の模様。


ということで、結局 PlaceEngine + Google Maps のサンプルを以下のように書き換えたところうまく表示されるようになりました。


PEngine オブジェクト生成部分を onload で呼び出す形に変更しています。書き換えた部分は赤字にしてあります。



<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=utf-8"/>
<title>PlaceEngine + Google Maps</title>
<script src="http://maps.google.com/maps?file=api&v=2&key=...." *1
type="text/javascript"></script>
<script src="http://www.placeengine.com/javascripts/pengine.js" type="text/javascript"></script>
<script type="text/javascript"> *2
//<![CDATA[
var map = null;
function load() {
if (GBrowserIsCompatible()) {
map = new GMap2(document.getElementById("map"));
map.addControl(new GLargeMapControl());
map.addControl(new GScaleControl());
map.setCenter(new GLatLng(35.67134, 139.76516), 17);
}
}
function loadPe() {
pe = new PEngine({
onGetLocation: function(x, y, r, info) { *4
if (map != null) map.panTo(new GLatLng(y, x));
if (document.getElementById("pestatus")!=null) {
document.getElementById("pestatus").innerHTML = info.addr;
}
},
idstatus:"pestatus",
appkey:"....." *5
});
}

//]]>
</script>
<style type="text/css">
.peui input {margin:0 0 -4px 0;}
</style>
</head>

<body onload="load();loadPe();" onunload="GUnload()">

<h1>PlaceEngine + Google Maps</h1>

<div id="map" style="width: 500px; height: 300px"></div>

<div class="peui">
<input alt="位置を教える" src="http://www.placeengine.com/images/wide_bt2.png" type="image"
onclick='pe.registerLocation(map)' /> *3
<input alt="現在地を取得" src="http://www.placeengine.com/images/wide_bt1.png" type="image"
onclick='pe.getLocation()' />
<span id="pestatus"></span>
</div>

<script type="text/javascript">
var pe;
</script>

</body>
</html>

「LOCATION VIEW」というサービスが凄過ぎる

先日、第2回ジオメディアサミットに参加してきたのですが、そこで紹介されていた「LOCATION VIEW」というサービスが凄過ぎてとても印象に残りました。


» 映像地図 | LOCATION VIEW (360゜ハイブリッドマップ)


端的に言うと、Google Maps のストリートビュー日本版なのですが、二つの地点を選んでその間を移動するという機能を使うとまるで本当にドライブしていると感じる動画になるくらい、道路上くまなく非常に細かい粒度で撮影されているのです。


ドライブ中に流すBGMを選択できるというおまけつきで、機能的にもユーモアでもいまのところは Google Maps ストリートビューより上をいっている感じです。


「開発者用の API を準備中」という話がジオメディアサミットでは出て、非常に楽しみ。API が公開されたらぜひ使ってみたい。




↑ デフォルトの日比谷周辺の映像。ぐるっと全方位眺めることができます (移動したりするには上記リンクからログインする必要があります)


「モバイルマップ」に PlaceEngine の位置情報取得機能とビジネスサービスの情報を追加しました

告知が遅れてしまいましたが、開発に関わっている日経BP社PC Onlineの「モバイルマップ」に、PlaceEngine の位置情報取得機能とビジネスサービスの情報を追加しました。


» モバイルマップ|PC Online ビジネスパーソンのパソコン活用情報サイト


bpmap.png


PlaceEngineは無線LAN(Wi-Fi)の電波から現在位置を求めることができる技術。ノートパソコンなど無線LANを搭載している機器なら、GPS を使わずに今いる場所がわかるのです。


実際にモバイルマップで試してみてください。ちゃんと自分の場所が検出できると驚きです。(無線LANが入り、なおかつPlaceEngine側にデータが存在する場所でないと位置を特定できない場合があるようです)


MBE(MAIL BOXES ETC.)オフィス・デポの店舗を、新たに検索できるようにもなりました。出先で書類をコピーしたり、PC をレンタルしたいといったときに役立ちます。


KDD で「iPhoneで算数」という iPhone 用 Web アプリを作ってみました

けもの会議メンバーの間で iPhone フィーバー。先週の話なんですが。。。


yuki さんが iPhone用天気予報iPhone で百人一首 を作ったり、ishimaru さん iPhone の GPS 周りで悪戦苦闘していたり。。。


すっかり乗り遅れた感があるのですが、僕も「iPhone で算数」という簡単な iPhone 用 Web アプリを作ってみました。


» iPhone で算数 (http://i.champierre.com)


iPhone でなくても、Safari でならちゃんと表示されます。Firefox でもそれなりに動きます。IE だと無理でした。


iui という Javascript ライブラリを使ったらすぐ作れました。


子供が「足し算の問題をだしてくれ」とせがむので作ってみました。簡単なアプリで PC でやっても面白くも何ともないと思うのですが、iPhone のタッチパネルでやるとこれが不思議といい感じで、結構気にいって遊んでました。



ちなみにタイトルの KDD とは Kosodate Driven Development、子育て駆動開発です。


これからいくつか KDD で iPhone アプリ作ってみようかな、と思っています。


Ruby技術者認定試験を受けてきました - 対策方法を紹介

Ruby会議のとき、勢いで申し込んでしまったRuby技術者認定試験を受けてきました。


結果合格でホッとしてます。(合格してなければ受けたことを内緒にしてます :-))


Rails Rails 言っていてそれで食っているわけだし、試験代は馬鹿にならないし、土日は家族ほっといて試験対策にあてたしで、当然合格しないとっていうプレッシャーをちょっと感じていました。テストらしいテストは、確か五年くらい前にアメリカで CBT の TOEFL を受けた以来久々で、なんか懐かしい緊張感でした。


よく、こんな試験や資格に意味はない、という人がいますが、僕はそうは思わないです。確かに資格持ってるから良いコードが書けるか、優秀な技術者かというと必ずしもそういうわけではないですが、Ruby のコードが書けるちゃんとした技術者ならば、きちんと対策さえすれば認定試験に合格するのはわけないのです。つまり、この資格を持っていればかなりの高い確度で Ruby をきちんと使える技術者だ、と言えるわけで、その人のコードを実際に読んで判断できない場合には、結構妥当な指標になると思います。


また、受ける僕側のメリットとしては、試験対策をすることで Ruby の良い復習になったし、普段はわからなくてもいちいち調べていたリファレンスの内容を頭に無理矢理叩き込む機会ができた、というのがあります。


その対策方法ですが、Ruby会議で申し込んだときにいただいた模擬試験(内容は以下 ITpro の記事と同じ)


» [1] まつもと ゆきひろのRuby検定:ITpro


それと、NaCL による対策問題


» [2] Ruby認定試験対策問題


» [3] Ruby認定試験対策問題(総合問題 No.1)


をやりました。


実際の問題は [1] と [3] に近い感じです。[2] の後半はやや難しく、僕はこれをやったあと「大丈夫だろうか」とちょっとあせりました。


だいたいどんな試験がでるかイメージがつかめたあとは、すでに合格している人から聞いたアドバイスに従い、たのしいRuby 第2版 Rubyではじめる気軽なプログラミング をひっぱりだしてきて Array Hash String を重点的に復習。


入門書だけじゃ心配だったので、ピッケル本の英語版を以下より閲覧、Built-in Classes and Methods の章の Array Hash String と Enumerable を頭にたたきこみました。


» Programming Ruby


Array Hash String からの出題が多く、これらをきちんと把握しておけば合格点に到達できる感じですが、余裕をもって望みたいなら、正規表現とあと僕のように普段 Rails を触るのが中心という人にとって意外と穴なのがIOクラスまわり(ファイル入出力とかあまりやらないので)、このあたりをフォローしておくといいと思います。


試験時間の90分は十分余裕があり、50分くらいで一通り回答、20分くらいを見直しにあてました。自信もって「これは間違いないだろう」と思える問題以外は、見直しマークをつけておき、あとで見直し。これが僕の場合10問近くありました。


見直すときですが、どちらが正解かがわからず迷った場合には、最初に回答するときに勘で正解と思った方を直さずそのままでいく、という戦略をとりました。この戦略はひとによってまちまちで、あとに考えこんで正解と思った方でいくとか、いろいろあると思いますが、一貫してこれでいく、という戦略をあらかじめ自分のなかで決めておくことが大事だと思います。戦略を決めておけば、他の問題に移ったときに、迷って回答した問題が頭に残ってしまって集中できないという状況を防ぐことができます。


なんて、えらそうに以前から僕がそうしているように書いていますが、今日受けてそうすればよかった、という反省をこめて書いています。


F906i に換えて変わった僕の生活、5つ

書いたあと、エアロプレインさんがすでに同じテーマでエントリーを書かれているのを発見。でも、もう書いちゃったし、気にせず投稿。


» 【F906i】こいつが変えた僕の生活(朝編) - エアロプレイン-


» 【F906i】こいつが変えた僕の生活(昼編) - エアロプレイン-


1. 電話にすぐでるようになった & メールにすぐ返信できるようになった


一番の変化はなんといってもこれ。


F906i を使う前は W-ZERO3[es] を使っていたのですが、ポケットに入れるには大き過ぎ、いつもかばんの横ポケットに入れていました。だから鳴っても気づかずそのまま。無精な僕は定期的に着信をチェックしたりしないので、着信があってから数時間後に返事の電話をしたり、メールの返答をするというのがざらでした。


F906i は W-ZERO3[es] に比べて格段に小さく薄いので、ズポンの右前のポケットに入れていても邪魔にならない。スーツを着るという生活をしない僕にとって、このズボンの右前に入るほど薄いというのが一番のポイント。そうでないと僕の常に持ち歩く物リストに入り込むことができないのです。


「帰りがけに牛乳買ってきて」メールを無視することがなくなり、妻にも喜ばれています。


2. 二駅分歩くはめになってもがっかりせず、むしろ喜ぶようになった


» F906i のウォーキングチェッカー(万歩計)を使ってみる : 僕は発展途上技術者


でも絶賛したウォーキングチェッカー(万歩計)。エントリーを書いた以降も愛用しつづけ、キラーアプリケーションのひとつになってます。


最寄りの駅まで行く電車がなくなってしまい、ひとつ手前までしか到達できず、二駅分歩くはめになっても、それまでは結構憂鬱だったのに、ウォーキングチェッカーがあるおかげで、「よしこれで数千歩稼げる!」と思うようになりました。


歩くことを重視することで、以前よりも健康に気をつかうようになりました。


3. 目的地まで迷わず到達できる


プレインストールされている Google Maps for Mobile のおかげです。


瞬時に今いる場所がわかり、スムーズに地図をスクロールできて重宝しています。


これと自分が作った「あとで行く」のモバイル版「あとでGo!」を併用することで、迷わず目的地に到達できるようになりました。


4. サクッとスケジュールチェック、ダブルブッキングなし


» 携帯での快適スケジュール管理術 - Google Calendar Mobile Gateway : 僕は発展途上技術者


でも紹介しているように、僕はスケジュールを Google Calendar で管理している。


W-ZERO3[es] のときは、端末にインストールされているスケジュール管理ソフトと Google Calendar を同期させて使っていたのですが、でかける直前に PC から予定をいれたまま、外出先で本来の予定と同期していない手元のスケジュールを見ていたということがしょっちゅう。ネットに接続して同期させるのに、結構時間がかかっていたため、頻繁に同期させるのがおっくうだったのです。


F906i にしてからは、詳細は上記エントリーにある通りで、快適にスケジュール管理ができるようになり助かっています。


5. 何気ない疑問をすぐに解決


PC ユーザーにとっては、フルプラウザ + Google サーチキー はやっぱり便利。そしていちいちパケット代を気にしないようにするためにパケホーダイフルは欠かせません。


いま「竜馬がゆく」を夢中で読んでいるのですが、この前電車の中で読んでいたときのこと。


坂本竜馬が当時としては大男で身長は五尺八寸あった、という記述を読んで、五尺八寸ってどれくらいなんだろう?と気になってしまった。一度気になってしまうと、それに気をとられてしまい全然読み進めることができない。


おもむろに携帯を取り出し、「五尺八寸」で Google 検索。



五尺八寸 = 1.75757576 メートル


の答えを即座に得て、納得してそれ以降読み進めることができました。


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プロフィール

株式会社まちクエスト代表、つくる社LLC代表。

Scratchで楽しく学ぶ アート&サイエンスRaspberry Piではじめる どきどきプログラミングを書きました。

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Email: webmaster at champierre dot com

Twitter @jishiha

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