僕は発展途上技術者

まさしくインターネット時代の自動車事故後処理


会社の席を外している間に電話があったみたいで、上の3つの質問に対する答えが私のVoice Mail に録音されていた。Voice Mail に録音されていれば何度も聞き返せてこちらには都合が良い。DMV には報告した方がいいとのことだった。また Car Seat に関しては心配しないで似たような物に買い換えて良いとのことだった。メールアドレスもちゃんと録音されていた。


教えてもらったとおりカリフォルニアのDMVのサイトにアクセスしてTraffic Accidental Reportを記入する。PDF のファイルに記入できるようになっているのだが、記入し終わりファイルを保存して印刷しようと思ったら記入した情報が全く消えてしまった。PDF のファイルに入力する操作が非常に面倒で苦労したのに、それが水の泡になってガックリ。家でまっさらのフォームを印刷してペンで記入することにする。


Car Seat は以前買ったときと同様に http://www.amazon.com から似たようなのを買うことにする。何を買うかがはっきりしているとオンラインショッピングは早い。どうせ保険会社が出してくれるのだから、他に安いところはないか、と探す必要もない。30秒ほどで購入完了。amazon からオーダー確認のメールが送られてきたので、さっそくさきほど教えてもらった保険会社の担当者のメールアドレスに転送する。メールが届くかどうかのテストを兼ねていて、レシートのつもりではなかったのだが、担当者からは、「オーダー確認のメールでOKだ。レシートは送らなくても大丈夫」という返事がその5分後くらいに届いてこの件は片付いた。かかった時間は購入からわずか15分ほど。


同じ頃、今度は見積もりの担当者から電話があり、1時間後に家に来て車を見てくるとのこと。家には妻がいるので大丈夫だすぐに来てくれ、とお願いする。約1時間後、時間どおりに現れ一通り車を見ていったとの妻の話だった。すぐに連絡があり、妻が見せた昨日取った見積もりは Labor が少し高いようだから他の修理工場も保険会社の方で調べてくれるとのことだった。


なんだかアメリカにいるとは思えないくらい、スピーディーな対応。幸先の良い一日だった。今後の後処理もこの調子で進めば良いのだが。



インターネット時代の自動車事故後処理 =事故当日=


2日前、妻が運転しているときに事故をした。フリーウェイを走行中に pileup*1に巻き込まれたのだ。幸い妻の車はその玉突き事故の最前列だったので、次々に追突して妻の車あたりではもうそれほどの衝撃は残っていなくて、左後方のバンパーが壊れる程度の損害だった。乗っていた妻も息子も衝撃をほとんど感じないほどだったと言うので、全く怪我はしていない。運が良かった。


8台ほど巻き込まれ、フリーウェイを一時塞いでしまうほどの事故だったので、当然警察が取り調べた。関係者全員が免許証や保険会社の連絡先などを警察に伝え、Police Report*2の番号の代わりに Officer's ID Number を教えてもらって帰されたとのことだった。




*1:玉突き事故


*2:警察がつける事故記録



インターネット時代の自動車事故後処理 =後処理1日目=


翌日、$500(あとからこれは$750だと判明)以上の損害が出た場合は DMV*1 に報告しなければいけないと警察に言われたそうなので、損害を見積もってらおうとディーラーに車を見せに行った。ディーラーではすぐ近くの提携先修理工場に行ってくれと言われる。修理工場で見積もりをしてもらうと案の定、部品の交換のほかに再塗装やら何やらで $2000 ほどかかるとのこと。このうち Labor*2が$1500くらいなのが、高いなあ、と感じる。修理工場で、「DMVに報告したほうがいいのか」聞いてみると、「どっちでもいいんじゃない」という歯切れの悪い回答。とりあえず会社に行って事故を経験したことがある人に、事故に遭ったらまず最初に何をすればいいのかを聞いてみることにする。


会社の同僚に聞くと、「まず最初に自分の保険会社に連絡する」のだと教えてもらう。この時点まで自分の保険会社に連絡しなかったのだが、それは妻には 100% 責任はないから、事故を起こした人の保険会社から連絡が来るものと漠然と決め込んでいたからだ。自分の保険会社の Web サイトに行き、Claim Report*3をオンラインで記入する。電話するという手もあったが、英語で事故状況を説明したり、必要な情報を伝えるのは大いに間違いを引き起こす可能性があるので、あえてオンラインでの報告を選ぶ。記入し終わると、24時間以内に保険会社から連絡が来る、とのことなので待つこととする。




*1:Department of Motor Vehicles、免許を取るところでもある、車に関すること全般を扱うアメリカのお役所


*2:人件費


*3:事故の報告



インターネット時代の自動車事故後処理 =後処理2日目=


そして今日、時間にしたら丁度24時間後くらいに保険会社の担当者から連絡が来た。まず聞かれたのは、妻と一緒に乗っていた息子は Car Seat*1に座っていたか?ということだった。もちろん座っていた、と答えると、念のためにその Car Seat は買い換えた方が良いとのこと。その費用は保険会社が支払うとのことだ。そして、Car Seat を含め、修理代も保険会社が一部支払う、という説明を受けた。一部というのは、私が入っている保険は車自体の損害は $500 Deductible*2 と言って、$500以上は保険会社が面倒を見るけれども、$500は自腹*3で払わなければならないのだ。ただし、今回の事故のようにこちらに責任が全くない場合は、こちらの保険会社が事故を起こした車の保険会社にその $500 も請求して、最終的にはこちらの出費を 0 に持っていくように進めるとのことだった。「でも 100% の保証はできないよ」というところが怖いところだ。完全にこちらに責任がないような場合でも責任をいくらか押し付けられるようなことがアメリカではあると聞いている。まあ、今回のような明らかに後ろから突っ込んできた車が悪いようなケースでは大丈夫だと信じているが。誰に責任があるかどうかは Police Report ができるまでは判断がつかない、またそれには10日間くらいかかるのだそうだ。Car Seat はすぐ買い換えレシートを保険会社に送ってくれ、ということと、修理代にいくらかかるか見積もりをするために人を派遣する、と言われ最初の電話を切った。親切に説明してくれるその担当者の女性に好印象を持った。


電話を切った後、妻と相談していて、いくつか聞きたいことができたので、こちらからその担当者に電話を掛けてみる。1) DMV には報告したほうがいいのか? 2) Car Seat は生産中止になってしまっていたので違うものを買ってもいいのか?、という2点と電話よりもメールでのやり取りの方が確実だと思ったので 3) メールアドレスを教えてくれ、と聞こうとしたのだが担当者は電話中か不在だったので Voice Mail*4にメッセージを残す。余談だが、担当者の Voice Mail にたどり着くまでに、電話の自動応答システムに担当者の名前を発声しなければならないのだが、発音が悪いのか2度ほど失敗。さらに確認後に「YES か NO で答えてください」という部分でも「YES」と言っても自動音声認識にきちんと認識されず、ちょっとショックだった。音声認識システムよりも指示に従ってプッシュホンの番号を押していく方がよっぽどスムーズだ。




*1:カーシート


*2:免責金額


*3:out of pocket


*4:留守電



Zorb


これは面白そう。ニュージーランドからやってきた「新たな経験と冒険」。


http://www.zorbjapan.co.jp/zorb.htm


(http://mojix.org/2003/07/ より)


残念ながらアメリカではまだ体験できないが、やってくるのは時間の問題でしょう。


http://www.zorb.com/USA.htm



新しい形のホームネットワーク


http://www.phonex.com/ (百式.com http://www.100shiki.com/index.php?20030710


で紹介されていました)


こんなのもう出ていたんだ。驚いた。コンセントをLANの供給口にしてしまう製品。我が家は無線LANだが、電波を飛ばす基地を私の部屋に置いていて、居間のある部分までしか電波が届かない。でもこれがあれば、コンセントのあるところならどこでもネットワークにつながるってことだ。とっても欲しくなった。衝動買いしてしまいそう。



amazon アソシエイトプログラム


友人 id:Tom から薦められて、amazon.co.jp のアソシエイトプログラムに参加してみた。ホームページを訪れた人が、そのホームページ経由で amazon.co.jp から買い物をすると3-5%の紹介料が入るという仕組み。さっそく「映画日記」にリンクを貼ってみた。


はてなダイアリーの規約には違反しないとのことだった。


これと関連して、amazon.co.jp は



Webサイト・オーナー向けに、Amazon.co.jpのサイトの


各機能をWebサービスとして無料で活用できる「Amazon Webサービス」を開始した。



(http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/j/inet/256366 より)


昨日読んだ梅田さんのBLOG「オープンソースが引き起こすパラダイムシフト」でAmazon、Google、Maps.yahoo.com を「インターネット時代のキラーアプリケーション」という見方をしていたが、この Amazon Web サービスのようなサービスを使った Web サイトが増えていけば、皆 Amazon から離れられなくなる、まさにマイクロソフトのような存在になっていくような気がした。



Do Not Call Registry


アメリカには Do Not Call List というのがある。テレマーケティングや勧誘の電話を二度とかけてほしくないときには、この Do Not Call List に登録してくれ、と言えばその会社は二度とかけてきてはいけないことになっている。今まではこのリストは会社ごとだったので、A社のリストに載っても二度とかかってこないのはA社だけからであって、B社・C社からかかってくるのを止めることはできなかった。しかし、この10月から National Do Not Call Registry という、言ってみればアメリカ全体の Do Not Call List のサービスが始まる。ここに登録しておけば、ほとんどのテレマーケティング会社からの電話をシャットアウトできるということなので、さっそく登録した。


非常に生活者にとってうれしいサービスであることに感心したが、さらに Web サイトのインターフェースが非常にシンプルで使いやすい、見やすいことにも感心した。アメリカのお役所、政府系の .gov サイトは総じて使いやすい。探したい情報にすぐにたどりつく。それに比べると日本の政府系サイトはひどいという印象しかない。


ゆくゆくは Do Not Mail List なんていうのができて、広告メール、Spam をシャットアウトできるようになるといい。



ブラックジャックによろしく


点数:9/10


http://www.tbs.co.jp/bj4649/


アメリカにいても日本のドラマを見ることができる。日系スーパーなどでビデオを貸し出している。


このドラマは今まで見たドラマの中で一、二を争うほど良かった。ほぼ全編感動的。9話のNICU編の終わりまでだったら点数10。10話と最終話が少し物足りないように感じたのは、もしかしたら漫画の原作から離れてしまったのでは、と思わせる。原作の漫画を読んでみたい。


医療の矛盾を描いている部分は、見てて寒気がする。ドラマだからうまくハッピーエンドになっているけれども、現実だったらそうはいかないと思うとゾッとする。病気になったら、ベストな病院、医者に見てもらえるようインターネットなどでありったけの情報収集することが大切と感じた。医者が等しく優秀できちんと治してくれる、とつい思ってしまうが、医者だって人間なんだから優秀な人、そうでない人がいるのは当たり前。


それ以前に、なるべく病気にならないように健康に気をつけ、ダメ医者に見てもらうようなリスクを少なくするのが肝要か。


amazon.co.jp で買う


社長が発信するメッセージ


上記の物語は、http://www.jintec.com/ という会社の社長自身が発信する「内海新聞」に紹介されていた。この会社が扱う全自動電話番号クリーニングシステム「TACS」という製品も面白いが、この「内海新聞」も非常に面白い。34号(http://www.jintec.com/sinbun/shin34.html)に載っていた「車宅便サービス」というアイデアなんて秀逸。


このように社長自身が自分の考えを発信すれば、その考えを面白いと思ったり共感した人たちが、お客さんとして、あるいはその人の元で働きたいという人材として自然に集まってくるのだろう。社長と実際に会っていなくても、会社を実際に見ていなくても、きっとここで働けば面白そうだと思わせるものがある。



プロフィール

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